映画的時空話


2019年01月19日 この映画を観ましたか?


2014年オーストラリア映画


「それはタイムループを続ける

昨日、アマゾンプライムで予備知識なく見た映画はミステリー仕立てのSFで内容がとても複雑。ラストにすべての伏線が回収された瞬間「なんぢゃこりゃ!」とつぶやく羽目に。まあ、なんとか破綻はしていないのですがあまりにも突飛な設定に驚くばかり・・・。そこまでやる?って感じましたが嫌いではなく、むしろ好き!で、本日になり「あれ?あの映画の題名はなんだっけ?」と忘れていることに気づいて思い出そうとしても出てこない。えええ???あの映画の題名が気になる〜〜〜〜!!!と探しまくり見つけました。

映画 「プリデスティネーション」
ジョンは、バーテンダーに自らの身の上を語る。同情したバーテンダーは彼に復讐のチャンスを与えると提案。2人で7年前へとタイムスリップする。バーテンダーは未来から来た時空警察官だったのだ。彼は連続爆弾魔ボマーの犯行阻止を最後とし、自分の後釜にジョンを据えようとしていた・・・。此処から先が書けない、ネタバレになるから!ストーリーの複雑さ。ありえない設定でも強引に納得できるように持っていく展開!

気になって、ネットで調べていたらいろいろ状況が見えてきました。SFの大家ロバート・A・ハインラインによる短編小説『輪廻の蛇』の原作を映画化したもの。原作は「思考実験」の作品だとか。2014年オーストラリア映画です。好き嫌いが分かれるだろうけど私は好きです。無限タイムループモノというジャンルですかね。一つ気になるのは「タイムスリップすると記憶が失われやすいという設定」これが便利に使われ破綻しないようにしていることかな。


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此処から先はネタバレになるので、映画を見た方だけが読んでね!
全体像を書くと「A+B+C+D+E = 1」ということになりますね。もしくは「A=B=C=D=E」かもしれません。これを論理破綻しないように映画として構成していくのは至難の業です。要するに「パラドックスを起こさないタイムスリップは成立するか?」の「思考実験」を映像化したものですから、強引さは否めません。少年の頃からそのような「思考実験」SFが好きだった私はニヤニヤしてしまう映画です。もともと他の映画でも実験的なものが好きだったのですよ。

爆弾魔を追うAはBを連れ過去に飛びCに会わせ、CはBの子供Dを生む。そのDは生まれた直後に誘拐され過去へ贈られる。Dはやがて成長してCとなり、Cは大事故にあって両性具有だったため男へ生まれ変わりBとなった。やがてBはAの誘いで爆発現場へ行き爆発に巻き込まれた結果整形手術でAに生まれ変わる。そして精神的にダメージを負ったAは爆弾魔のEとなっていた。結果として「A=B=C=D=E」が成立し、それぞれの記憶は分断されている。そして、それはタイムループを続ける。ってことかな。


本日の結論
奇妙な味の映画というやつですね! もう一度観てみようっと!

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