突入的十年目

2016年10月24日 本日より10年目に突入いたしました!


2007年10月24日 禅駆動 零号機完成



「決して接点が生まれるはずがなかった」

毎年、この時期になると書いているのが、2007年の今日のこと。

全くのド素人が、突然オーバードライブペダルを作りたくなって、まずはどんな構造になってるんだ?とインターネットで回路を集めまくり、それぞれに書いてある回路記号の意味を勉強すること1週間。そしてほぼこれではどうだろうか?と思える回路を決め込んで材料を発注。

2週目は実際に回路を組んで、ケースのデザイン、穴開け等を行って組んでいきました。が・・・ド素人がそんなにかんたんに作り上げるわけもなく、悲惨な状況。はんだ付けもド下手でした。日々徹夜同様で試行錯誤、スクラッチアンドビルドを繰り返して、初めてまっとうな音が出たのはスタートから14日目のことでした。

一度、KOREさんにテストしてもらおうと持ち込んでみたところ、使えないことはないが・・・とさらに修正すべき点を7ポイント伝授され、すごすごと帰宅。それから2日間の徹夜で回路修正に取り組んだ結果、2007年10月24日明け方04時頃に「おっ?これならあの指摘がクリアされているんではないか?」と思えるサウンドが出るようになりました。

その日の昼過ぎ、KOREさんに再度頼んでチェックしてもらった結果「OK!」が出てようやく禅駆動零号機は完成いたしました。ちなみに禅駆動というのはKOREさんの命名。あの日から丸9年が過ぎました。長かったようなあっという間だったような・・・。

この9年間に起こった大きなことをザックリ書くと・・・。

2007年10月25日02時
初めてのオーダーが松川純一郎さんから入り驚く!禅駆動1号機を翌日納品。

その後、口コミで広がりを見せた。

2008年6月10日
海外から初めてのオーダーが入る。Mr. Shane Conaway というジャズギタリスト。Larryのサウンドを出したいとの希望だった。すぐにYoutube にデモがアップロードされた。その影響で、急激に世界中から問い合わせが入り始めた。日々、英文メールとの戦いが始まった。

2008年11月
禅駆動のオーダーが、Mr. Paul Jackson, Jr. 本人から突然届く!

2008年12月
弾駆動が、Mr. Henry Kaiser の手に渡る。その後かなり親しくなり長い付き合いとなる。

2009年05月
突然、タイ、バンコックからのオーダー殺到。何が起こったのか?

2009年10月
勤務していた会社を辞めた。長引く鬱病と自主的リストラによるもの。

2010年09月
LAにて、Mr. Paul Jackson, Jr. Mr. Henry Kiser , Mr. Howerd Leese , Mr. Richard Thompson 達と会食をした。その後、Mr. David Lidrey , Mr. Joema Koukonen 等のオーダーが続いた。

2010年10月
Mr. Howerd Leese より、東京で行われた BAD COM. のライブに招待された。

2010年12月
Mr. Henry Kiser より、東京で行われたライブに招待され手伝う。

2011年12月
弾駆動が PREMIER Guitar の年間AWARDS 受賞

2012年01月
Mr. Robben Ford より弾駆動のオーダーが入った。

2012年02月
Mr. Larry Carlton が 禅駆動を使い始めているとの情報が入る。
だが、どこから手に入れたかは不明。後日、マネージャーのRickが調達したと判明。

2012年02月
Mr. Robben Ford から予備機が欲しいと連絡あり、来日に合わせて楽屋へ届け面会実現。

2012年04月
Mr. Richard Thompson と東京にて楽屋で再会。

2012年05月
突然 Mr. Henry Kiser の手配で、 Mr. Sonny Landreth のライブに招待された。もちろん楽屋で面会。弾駆動を渡す。

2012年05月 株式会社tanabe.tv 設立

2012年07月
Mr. Larry Carlton のライブに招待され楽屋で面会。マネージャーの Rick は Robben のマネージャーでもあるため、面会は二度目。話がスムーズに進む。

2012年12月
又しても、 Mr. Henry Kiser の手配で、 Mr. WAYNE KRANTZ のライブに招待された。今回も楽屋で面会し、弾駆動を手渡した。

2013年07月
私が使用している貴重なオペアンプ JRS4558D と JRC4558DD をほぼ10年分ゲット。

2013年12月
Mr. Henry Kiser が再び来日。食事したりライブの手伝いしたり。

2013年02月
Mr. Larry Carlton や Mr. Robben Ford にライブ招待される。

2014年08月
フランスで弾駆動、禅駆動がブームに。オーダーが続いた。

その後も、Larry が Youtube で禅駆動を褒めたことでオーダーが続いたり、Robben も友人たちに勧めてくれたことがあり、情報が拡散していき安定したオーダーが続くようになったのですよ。Larry や Robben は来日の度にライブ招待してくれて友好関係を保っています。マネージャーのRickのおかげなんですけどね。その他のギタリスト達も口コミで広げてくれていました。

2015年09月
カリフォルニア州にある Mr. Henry Kiser の自宅へ英語の勉強を兼ねて1週間ホームステイ。その間、Tow-Rockの Bill Krinard や、ターナーギターのターナー氏と面会したり、数多くのギタリストにも会った。

2015年12月
Mr. Henry Kiser と 奥さんの Brandy が来日。3日間アテンドした。

このように・・・単なるド素人が、遊びで始めたギターペダル作りだったはずなのに、今では私の人生をすっかり変えてしまいました。決して接点が生まれるはずがなかった国内外のレジェンド・ギタリスト達との交流は、私を生まれ変わらせ、鬱の世界からも引きずり出してくれました。英語も少ししゃべれるようになって、彼等との交流を楽しんでいます。

もちろん、日本のプロギタリストの皆さんにも多くの使用者がいらっしゃいます。数え上げればキリがないです・・・。皆様へも熱く御礼申し上げます。

いつまでペダル製作が続けられるかわからないけど、求められる限り続けていこうと思っていますよ。ご支援いただいている皆様。ご愛用いただいている皆様へ「ありがとうございます!」


本日の結論
今日は人生に感謝する日なんですよ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE