突然的旧隣人

2016年07月02日 ランドセルで思い出すこと!


土屋鞄のランドセルが大人気!



「菊地さんとランドセル」

昨日は、ランドセル争奪戦で大変な1日だったようですね!大人気「土屋鞄」の予約受付が7月1日から始まったので、HPにアクセスが集中!当家の娘も孫のランドセルを私のクレジット・カードで買わせようと、朝から当家でアクセスし続けていましたが、朝のうちはHPに全くアクセスできず。なんでだ?と思っていたらアクセスが集中しすぎていたようですね。

結局4時間たって娘はスマホからアクセスは出来たものの、最終のクレジット・カード決済画面でエラーが続出!何度やってもダメ。まったく購入完了できず状態が数時間続いていました。結局、4時間後に娘は諦めて一旦自宅へ戻ることになりました!

更に2時間後になって「無事に購入完了できました!ただし着払いです!」と連絡がありました。どうも、カード決済で申し込むとカード会社が混んでいてデータのやり取りに時間がかかりタイムアウトしてしまってエラー続出していたようです。カードを諦め、着払いにした途端に購入できたそうですので、まだ購入にドタバタしている方は決済方法を変更してお試しください!

私には、このようなランドセル狂騒曲を耳にすると想い出すことがあります。実は私自身がランドセルを購入するのは今回が初めてだったのです。なんと私の娘のランドセルは小学校入学時に他の方が買ってくださったのですよ。と言っても、私や妻の祖父母ということではなかったのです。それは・・・。

かつて私達家族は、江東区東陽町に住んでいました。駅前の交差点から歩いて1分。大きなマンションの10階の部屋に11年間住んでいましたね。始まりは、娘が幼稚園に入る前の頃の出来事です。から30年以上前のことでした・・・。

-------------------------

ある日、妻が洗濯物を干すためにベランダに出ていました。娘もそれにまとわりついてベランダで遊んでいました。当家のベランダの右端は隣家のベランダと繋がっていましたが、少し角度が付いていて、ベランダの柵の隙間から隣のベランダが少し見えたのです。その時、隣家の奥さんがやはり洗濯物を干しに出ていました。

娘は隣のベランダに向かって声を掛けました「となりのおばちゃん!」ってね。すると返事があって「こんにちは!お名前は?遊びにおいで!」そこから隣家との付き合いが始まりました。隣人は子供を持っていない50歳前後と思える夫婦「菊地さん」でした。その日から、娘は頻繁に隣家へ一人で遊びに行くようになりました。

ある日、娘が隣家から帰ってきた時に少しタバコの臭いがしたので、その旨を隣人に申し上げて遊びに行かせないようにしました。すると!隣家のご主人は「私タバコを止めます!」と本当に止めてしまいました。そして娘の隣家通いがまた始まったのです。さらに、土日になると娘を連れて隣人夫妻はよく遊びに出かけて行きました。とてもこども好きの隣人だったのですよ。自分たちの子供のように思っていたんでしょうね。

やがて数年が経ち、娘は小学校へ入学する時期がやってきました。すると!隣家の菊地さん夫妻から「赤いランドセル」のプレゼントがあったのです!驚きましたが、ありがたくいただくことにしました。と同時に、菊地さん夫妻は引っ越して行きました。湘南の方へ引っ越されたと聞いていましたが・・・。年賀状のやり取りだけはその後も続いていました。

更にその2年後、私達家族もマンションを売り払い引っ越すことに。川崎市在住となりました。バブル崩壊寸前のことでした。更にその数年後、真夏の日に突然の連絡があり、菊地さんのご主人が亡くなられたと知りました。私は妻と一緒に娘を連れて藤沢駅近くの葬儀会場へ向かいました。台風が通り過ぎた翌日の朝、駅前の道路におびただしい数の蝉が転がっていました。

葬儀場に到着すると、もちろんですが見知らぬ人々ばかり。菊地さんの奥さんだけが唯一知る顔でした。ところが・・・顔を合わせる人々が一様に「あら〜〜〜!大きくなったわね〜〜〜!!!」と娘に声をかけてきたのです。かつて菊地さん夫妻が娘を連れて遊びに行っていた先の方々だったようですね。驚きました!

ですが・・・その日以降、私は菊地さんと顔を合わせることもなく、25年ほどが過ぎました。菊地さんはもう80歳くらいになっているのでは?と漠然と思っていました。年に数回は「菊地さんは元気にしてるかな?」と夫婦で話す事もありましたね。気にはしていたのですが、長年連絡は取らずのままでした・・・。

そして、先週のことでした。娘が当家に孫を連れて遊びにやって来た時「隣のおばちゃんは元気にしているかね?」との話になりました。そこで妻は「そうね!電話してみようか!」とその場で電話をかけたところ、元気な「隣のおばちゃん」の声が聞こえてきました。やがて娘も電話に出て、話は「会いましょう!」と盛り上がり、6月26日午前中に横浜で会うこととなりました。私も付き合うことに。当方は娘と二人の孫。それに私と妻です。

もちろん当日は無事に会うことが出来、一緒に昼食を楽しみました。娘はいま妊娠中で、8月には3人目が生まれるとの情報に菊地さんはとても喜んでいました。ちなみに菊地さんは82歳になられていましたよ。とてもお元気そうでした。「となりのおばちゃん!」と発したあの日の娘の一言が30年以上に渡る、こんな付き合いを生んだのですよ。

後で知ったことですが、娘は高校生の頃に菊地さんに会いに行ったことが一度だけあったそうですよ。


本日の結論
不思議な関係性の隣人ですが、とても懐かしい方でもあります!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE