紅玉的四十年

2015年12月21日 ちょっと勘違いしてたけど!


12月15日 赤坂 土佐料理 祢保希 にて Photo by Brandy Gale



「付き合い始めたころからすれば足掛け四十五年」

本日は、かなり私的なご報告です。

私たちは結婚四十周年を本日迎えました。ずっと「銀婚式」だと思い込んでおりましたが「銀婚式は二十五年目」だったのだと知り、いささか慌てております。改めて調べました所「四十周年はルビー婚式」だとか。ルビーって漢字でどう書くのかを調べたら「紅玉」ですと。林檎の品種みたいですね・・・。

特にイベントの予定もなく、ダラダラとしたいつもの一日が始まろうとしています。「銀婚式」や「金婚式」に比べると「ルビー婚式だからどこかに行こうよ!」という掛け声はなんとも拍子抜けする響きが有り、いまいち腰が上がらない感じですが。

これから先の四十年はとても長く感じますが、過ぎ去った四十年はあっという間でした。そこそこの健康を保ちつつ今生きていられるのも相方のおかげかと。23歳で結婚した当初は金もなくつましい暮らしをしていました。二人の共通した大きな目標は家を買うことでした。ですが、それは意外に早くクリア。26歳で東京江東区東陽町のマンションを購入出来ました。その後は、バブル崩壊直前にそのマンションを信じられないほどの高額で売り抜けて、現在住んでいるマンションに引っ越しました。人生で一番長く住んでいる家です。

私の父は67歳で亡くなりました。妻の父親は61歳で亡くなりました。私は現在63歳です。妻もまもなく63歳になります。私の残存生存可能年数は何年あるんでしょう?男はそんなに長生きの家系では無さそうです。この先何年一緒に生きていけるんでしょうね?20年残っているとすれば83歳までですか。

最近もっている感覚として不思議なのは、様々なものや人に対する欲が薄れているってことです。アレも欲しい、これも欲しい、アレを食べたい、コレを見たい、アソコに行きたい、なんてな感覚のことです。コレが薄れてくるととても楽になります。なんだか縛られている感じが消えますね。年齢のせいだと思うのですが、精神的に自由を取り戻している感じがします。

きっと、穏やかな日々は「欲」を切り捨てると始まるのでしょうね。

自分が喜ぶことよりも、人が喜んでくれることのほうが嬉しい・・・そんな感覚も有ります。かと言って妻に対しては何もしてあげていないなあとの反省も有りますがね。

何はともあれ、付き合い始めたころからすれば足掛け四十五年。結婚してから四十年。病院通いも増えてきた昨今です。さて、この先なにを楽しみに生きていきましょうか?ずっと人付き合いが下手だった私でしたが、今年になって英会話を習い始め、実践することでその壁が消えました。言葉の壁が消えると、国境の壁も越えられます。

出来ることなら、妻と一緒に幾つもの国境の壁を超えて遊びに行きたいと思い始めた本日です。


本日の結論
金婚式まであと十年・・・。それまでは生き延びたいですね。

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