憂鬱的年度末


2014年12月03日  この憂鬱感は期限的なもの?

年末 + 年度末


「信頼関係が必要だってことです」

数日間、怪しい天気の日が続きましたが、昨日からようやく晴天が!嬉しいですね!でも晴れた分だけ寒さが強くなり始めると・・・。日本の四季は、この几帳面な気候と気温の変化によって移ろいの美しさを見せているんですけどね。

さて、先週末からここ一週間のこと。私は、どうも体調が悪くイライラしていました。体調といってもどこそこが痛いと言ったものではなく、なんとなく頭が重かったり思考が揺れたりと「鬱の初期症状」がぶり返してきた感じでした。頭の芯が重くて「嫌〜な感覚」が付きまとっていました。何もする気が起きなかったり、食欲がなくなったりと「ちょっとヤバくねえか?」と自分でも感じ始めていました。

そこで、何が原因なのか?を自分なりに分析してみました。原因があればそれを取り除けば良いのですからね。幾つかの候補はありましたが、とりあえず自分で解決できることから手をつけてみようと開始しました。

最初に思いついた原因は「株式会社tanabe.tv」の決算です。11月末が当社の年度締めなので、それに対応するため幾つかの書類を作らなければなりません。さらに「部品の棚卸し」や年末調整のための書類や保険関係の控除申請書類等も作成しなければなりません。つまり、自社の年度締めと公的年末書類を一気に処理しなければならないってことなんですよ。特に棚卸しが面倒で・・・。

当社は基本的に私一人で運営しています。妻の担当は、作業部屋の掃除と幾つかの作業のサポートだけです。経理系は全て私が処理しない限り終わらないってことですね。そこで積もっていた様々な処理が億劫で先延ばしにしていたのが「精神的負担」の一部になっているようでした。であれば、どうせやらなければならないことですから一気にやっちまいましょう!

12月2日午前中は発送等の実務をこなし、午後から11月分の精算や公的書類作成、部品の棚卸しを行いました。手をつける前は混乱していた頭が、順序良く一つ片付くごとに整理され始め、特に棚卸しのチェックリストを一項目ずつ潰していくとさらに気持ちが落ち着き始めました。やるべきことが全部終わった時点でようやく「頭の中の混乱」も収まったようです。昨日までの脳内の不快感が少なくなってきたようで今朝はかなりスッキリしていますよ。とはいえ、自力ではすぐには解決しない外部のことも幾つかあって厄介ではあるのですがね。

今回やっていた金額や数字をいじる作業に関して、かつてCM業界でプロデューサをやっていた時は日々の仕事でした。長年それをやってきて、他の要因も重なりやがて鬱になり引退したのですが、まさか今になって、その数字をいじる仕事が再びこんなに精神的負担を強いるとは思ってもいませんでした。

記憶は遠い過去に戻ります。私が中学2年生ですから1966年頃の事です。ちなみに、ウオルト・ディズニーが亡くなった年です。クラスで委員を決める際に私は「会計」に指名されました。理由は「お父さんが税務署だから」でした。なんだそれ?それ以来、私は高校を卒業するまでの5年間どういうわけかずっとクラスの「会計」をやっていました。何をやっていたかはもう思い出せませんが、とにかく生徒からお金を預かって帳簿を書いていたことは覚えています。

さすがに高校生にもなると「ちょっとパチンコに行くから金貸してくれよ!」と頼まれることもありましたがね。一度も踏み倒されたことはありませんが。1973年夏にCM制作会社に就職して、その日からまた「会計」生活に戻ることに。仮払いと呼ばれる現金を会社から預かり「仕事で使用してそれを領収書添付で精算する」という作業は苦痛ではありませんでした。私は人の金を持つのが嫌で、なるべく早く精算を済ませ手離れ良くしようとしていました。その結果、仮払いから精算までほぼ数日で処理していました。

早い時には海外ロケから帰国の翌日にはもうドルの精算を済ませていました。まとめてドルの精算をやるのは面倒だし、忘れてしまう可能性があるので、毎晩ホテルでその日の領収書を引っ張り出し1日ごとに精算処理していたんです。1日分だと数枚の領収書ですし、領収書のないチップの金額だって覚えていられましたからね。帰国したら、それら10日分ほどの精算を1枚の精算書にまとめるだけですから簡単です。ところが、当時の他の社員逹は平気で1か月以上も精算をしないで放置していました。ほとんどがそんな常習者ばかり。

こんな状況で、私の評価はどうなるのでしょうか?ある日、突発的に大きな現金が必要になって焦ってた時のこと、経理担当者に相談したところ、彼がこんなことを言ってくれたのです。

「田辺ちゃんはいつも精算が早くて助かっていますよ!
 田辺ちゃんが必要だというのならすぐに用意しましょう!
 金庫に現金がまだ残っていたはずですよ」

会社ではルール上、数日前に伝票で必要な金額を申請して、当日までに経理が用意します。そして、仮払いとして社員が指定日に受け取ります。つまり、予定されていないお金は本来金庫にはないはずですね。しかし会社ではいわゆる予備費や、精算されて戻ってきた現金が金庫に存在する場合もあります。その時は、それがかなりの金額あったということなんです。

これ以降も、経理には何度も助けられました。その理由は「処理が早くて経理が助かっているから」でした。たかが精算と言うなかれ!自分で会社経営してみると、1か月の精算の遅れがどれほど経理的に面倒なことになってくるかが分かります。それが大きな会社ともなれば、数百人の社員がまっとうなスケジュール内に処理をしないことで大きな混乱が生まれます。現場と経理は協力し合わなければならないんです。経理は仕事として金銭処理をしますが、人の子ですからそこには人情ってもんがあるでしょう。やはり社内でも信頼関係が必要だってことです。

多くの後輩たちに一言「預かった仮払い金はなるべく早く精算しようね!」

なんだか、ワケのわからない本日の内容ですが、ふと思い出したので書いてみました。


本日の結論
山積した仕事でも、一つずつ丁寧に片付ければいつかは終わるね。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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