土産的弾駆動

2014年02月27日 Mr. Larry Carlton に会ってきました!


自分の眼で直接確認したペダルボード!



「次回もまた楽しみですね」

ここ3日間のお話を。少し長くなりますが、何が起こったのか全容をお知らせいたします。

2月20日から28日まで、Mr. Larry Carlton & David T. Waker が日本ツアーをやっているのは皆様もうご存知でしょう。Larry が今回使用しているペダルボードは先日ご紹介した通り、エフェクターとして搭載されているのは「弾駆動」と「ワウ」「ボリュームペダル」だけでした。製作者冥利に尽きるというものです。さて、そんな情報を知って私はちょっと悩みました。

ツアーマネージャーの Rick に連絡してまた会いに行こうかなあ・・・。と思いつつも、気温が低い事もあって何となく気分がダークサイド向きになり家から出たくないなあ・・・なんて精神的に後退をし始めたのです。結果として Rick に連絡する事無く、スルーしておりました。ところが・・・ところが〜!



2月24日の事でした。夕方に自宅で孫の3歳の誕生日ミニパーティーを開いていたとき、17時になったので、そろそろメールチェックの時間だねとiPadでメールソフトを開いてみると・・・ンンン?タイトルに「Larry Carlton」と書かれたメールが届いていました。なんだこれは?ジャンクメールか?と差出人をみると・・・おおお!!!今回、Larry のツアーマネージャーとして来日している Rick からではありませんか!どしたんだ?と読んでみたところ、要約すると以下のような事でした。

「元気ですか?
 私は、ラリーとデービットと一緒にビルボードでライブを行っています。
 私は、あなたとあなたの友達をゲストとして招待します。
 あなたのお好みのスケジュールを教えてください。
 私はそのゲストリストにあなたとお友達を書き入れます。

 昨年9月にラリーが東京ジャズ・フェスティバルで演奏したとき、
 多くのリポーターや、マガジンジャーナリストが彼のペダルボードにあった、
 あなたのペダルに関して、私たちに質問してきました。
 そして多くの写真が撮影されました。あなたはそれらを見ましたか?
 先週、大阪のビルボード・ライブでも多くの人々があなたのペダルに関して尋ねました。
 ここでも、多くの写真が撮影されました。
 
 私は、今回日本で使う為のペダルボードをオーダーしました。
 しかし、問題がありました。あなたが Larry に提供してくれたペダルは、
 現在、アメリカに置いてあるペダルボードに載せてあり、
 さらに、私の為に作ってくれたペダルもヨーロッパに置いたボードに載ったままです。
 つまり今回のツアーでは古いバージョンのペダルを使用しなければならなかったという事なのです。
 (古いものはボリュームカーブがBカーブ、新しいものはAカーブです)
 新しい弾駆動をペダルボード製作者のもとへ送ってもらう事は可能でしょうか?
 Larry は多くのペダルを試みており、あなたのものを使用し続けます。おめでとう!
 
 今週、ショーでお会いしましょう!」

 Rick Wheeler
 
なんということでしょう!ある意味バーターではありますが、Larryサイドからのご招待です! 一気にテンションが上がりました!そこでふと思う事が・・・。その日、新しくユーザーとなる須田さんからオーダーを受けて弾駆動を作っていたのですが、須田さんが2月26日にこのライブへ行かれると知りました。そこでどうせならライブ会場で須田さんに会って、直接「弾駆動」手渡ししようと考えました。さらに、上手く行けば須田さんを Larry に会わせる事が出来るかもしれませんし。

で、いろいろ画策した結果、2月26日2nd 20 : 45 開場の回にご招待してもらう事としました。すぐに、Rick へ連絡して無事OKをもらいました。これでひと安心です。須田さんは、1stの予約をされていたのですが、この際だと2nd も追加予約されて、最後まで私とおつき合いいただく事になりました。

さて、そこでご招待されたからには Larry のバックアップ用「弾駆動」を作って持って行くべきでしょう。で、翌日に作り込んですぐに完成したのですが・・・ふとこれまたよぎる疑問が・・・。はたして弾駆動で良かったのか?とね。悩んでいてもしょうがないので取りあえず禅駆動も作っちまえ!と行動開始!これまたスムーズに完成しました!どちらが好みかは Larry に選択してもらうって算段ですね!



2月26日ライブ招待当日、夕方ちょっと早めに家を出て、日吉駅ビル内のヘアカットサロンへ。3か月も伸びっぱなしだったのでね。ところが、スムーズにカットしてもらえたので、かなり早く電車に乗る事に。その前にトイレに行っておこうと使った事があるヘアサロン横のトイレに向かったら、工事中で使えず・・・。まあいいか・・・我慢出来そうだし・・・。これが失敗の始まりでした!

日吉駅で電車が走り出した途端!強烈な便意が襲って参りました!うおおお!!!それはあまりにも急激で、いきなり我慢の限界を超えたものでした。ターボ便意!辛抱堪らず、次の駅の元住吉で電車を飛び降り階段を駆け下りダッシュ!なんとかトイレまで駆け込み・・・処理終了!無事に暴発は止められました!

早めの移動開始だったので、スケジュールにはまだまだ余裕があります。この時点で19時前でした。須田さんとは20時15分の待ち合わせですから充分ですね。ミッドタウンに到着してもまだ19時30分でした。1階でカフェオレを飲みつつ時間を潰し、20時にBillboard Live TOKYOへ。受付でご招待であると伝えて、全員分のバックステージパスを受け取りました。後は案内を待つばかりです。



そうこうするうち、お客として来られていた方2名から「田辺さんですよね!」と声をかけられご挨拶。ちょっと恥ずかしい・・・・やがて1stが終了し、須田さんが出てこられて、弾駆動の引き渡しが無事に終了。これで任務終了です。同時に同行者も次々と集まり始めました。ちょっと待たされましたが、21時になってようやく客席へと案内されました。着いた席は1階の自由席。全体が見渡せる位置です。世間話と、ノンアルコールビールで開演を待ちました。

今回の同行者は、いつもの橋本さん、基板屋の野村社長、昔お仕事も一緒にした禅駆動ユーザー井上さんです。この人選にはいろいろ理由がありましてね。本当は皆さんをご招待したいのですが、それは無理な話。またの機会にひょっとしてあなたに声を掛けるかもしれませんので、その時はよろしくね!

やがて21時45分になり開演です。最初は Larry 一人で軽く1曲。その後、バックメンバー勢揃いで一気に!やがて Devid T. のソロ舞台もあり、全体像としては枯れた大人のステージってヤツですか。特に Devid T. は、地味な服装でシャリシャリしたサウンドを奏でつつ飄々と淡々と演奏を続けていました。可愛いおじいちゃんてな感じでしたね。


やがてアンコールも終わり、開場が明るくなった頃、ふと右を見ると調整卓があるブースに見慣れた後頭部が見えました。ひょっとして?回り込んで顔を確認すると今回招待してくれた Rick でありました。まずは、招待へのお礼を述べた後「バックステージパスは持っていないけど、友達が来ているのでもう一人楽屋に招待してくれますか?」と聞いたところ「MONDAINAI!」と快諾。これで、須田さんも Larry に直に会える事になりました。

次に「ステージに上がって、ペダルボードを撮影していいですか?」と聞いたところ、これもまた「もちろん!」と快諾。で、ステージに上がってペダルボードの撮影を始めたところ、後ろからなにやらステージを降りろとの声が聴こえてきました。振り返ると、Larry のギターテクがこちらを見ていました。そこでギターテクに近づいて「またお会いしましたね!」と挨拶したところ「おう!あなたでしたか!失礼しました。では撮影は大丈夫ですよ!」 これで堂々と撮影しようと再度ペダルボードに近づいたところ、事情が分かっていない会場のスタッフからこれまたすぐにステージを降りるように声をかけられてしまいました。あああ・・・もう撮影は終わっていたので、説明するのが面倒でもあったしすぐにステージを降りてしまいましたがね。

やがて須田さんも合流し、しばし楽屋が落ち着くのを待って、Rick の案内で楽屋へ移動。楽屋へ入ると、すぐに Mr. Devid T. Warker が目の前に。声をかけ、記念写真とサインをもらいました。Rick は私が何者であるか Devid T. に説明してくれて「素晴らしいペダルだね!僕は使わないけど(笑)」てなやり取りがあって、とてもフレンドリーでした。同行者全員も記念写真とサインを頂いて満足!ちなみに、Devid T. はステージより楽屋の方がお洒落でしたね!


Rick & David T. & Tanabe

その後、Larry の着替えも済んで一段落したので、さらにその奥にある小部屋へと招き入れられました。この部屋に入るのももう4回目ですかね。まずは Larry と再会の挨拶を交わして、すぐに手土産の「弾駆動」と「禅駆動」を取り出しました。その後ろで、Rick が見守っていますが・・・。



田辺 : 弾駆動と禅駆動、どちらがお好みですか?

Larry : えっ?これって新しいペダル?

田辺 : シングルコイル用と、ハンバッカー用ですよ。

その瞬間 Rick が素早くサポートとして説明を加えました。

Larry : んんんと・・・。

田辺 : では両方ってことですね(笑)

Larry : 素晴らしい!ありがとう!

田辺 :2台繋いで使う事も出来ますよ。

Larry : それは便利そうだけど!踏むときに足が混乱しちゃうよ! (大笑)
   (と、右足をバタバタ動かしておどけていました)

田辺 : それから、あなたはもっと多くのペダルボードを持っていますよね?
   それらにも弾駆動を積みたいでしょ?
   必要な個数を教えてもらえれば何個でも作りますよ!どうですか?

Larry : それじゃあ・・・100個だね!

田辺 : えっ?100個?

Larry : 99個ならどう?

田辺 : んんん・・・じゃあ98個ならOK !

などと、Larry もジョークを出しまくり、終始和やかな楽屋でした。ペダルを受け取って Larry もご機嫌でしたよ。その後、記念写真やサインも気軽に応じてもらって、参加者全員が満足していました。さらに、今回参加していただいた須田さんが一眼レフにストロボ付きで参加されていたので、全ての記念撮影は須田さんのカメラで撮ってもらいました。やはり報道部が同行していただくと楽ですねえ!ありがとうございました!須田さん!


Larry と Rick に次回の再会を約束してお別れの時間となりました。Larry が次に日本へ来るのは来年になりそうだとか。でも、Rick はまたすぐ4月に来日すると言っていました。そこで最後に記念撮影です 。


Thanks ! Mr. Rick Wheeler

久々に楽しめた夜でした。そしてこのいくつかの画像を見て感じた事がありました。それは妻にこの画像を見せたときにも言われた事ですが、心底明るい笑顔だとね。とても楽しんでいるのが見て取れると。そうなんです。自分でも驚くほどの笑顔を見せてたんですね。この夜は。

そして、今朝になりひとつ気付いた事がありました。ずっと具合が悪かった左耳が今朝はスッキリとしていたのですよ。何らかのストレスが、昨夜の一件で抜けたのかもしれませんね。私の人生にもっと必要なのは「笑い」であると感じましたよ。

もうひとつ、今朝の驚きがありました。
昨夜のお礼が Rick からメールで届いたのですが・・・彼は4月に再来日すると言っていました。メールの中に具体的スケジュールと、驚く事に早くもそのライブへご招待すると書いてありました。次回もまた楽しみですね。では、その時が来ましたらまた御報告いたしましょう!


本日の結論
今年は思いっきり笑うんだ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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