発注的快適演

2014年01月14日 6年ぶりのオーダーか?


誰のラックでしょうか?



「使う相手がハッキリ分かっていると」

昨日、懐かしいギタリストからオーダーメールが届きました。

アメリカのポップス・フュージョン系名人ギタリスト、Mr. Paul Jackson jr. からのオーダーでした。彼との付き合いは 2008年に遡ります。2008年11月に初めてメールをもらいました。すぐに禅駆動を作って送ったところ、とても気に入ったとすぐに彼のエフェクターラックに組み入れられました。どうも、シングルコイルギターを使う際にサウンドを太くするために使っているようでしたが・・・。

その頃、私は鬱病の真っ最中だったのでその件もPaulへのメールに書いておいたのですが、Mr. Paul Jackson jr. は敬虔なクリスチャンなので「あなたの為に私は祈り続けます!」とのメールを頂きました。私ごときに・・・ありがたい言葉でありましたなあ。それから1年後の2009年、再び Mr. Paul Jackson jr. からメールが届いて「お元気ですか?昨夜祈っていたら、突然あなたの名前が浮かびました。お元気である事を祈っています!」とまたもや涙が出そうなほどの言葉を贈ってくれました。

そして、その1年後の2010年9月に、私は突如ラスベガスとLAに行く事にしました。娘の結婚式をラスベガスで挙げた後、そのままLAまで行って数日間遊ぼうという算段です。その際に、ダメモトで数人のLA近辺在住のプロギタリストに「あなたの家へ会いに行ってもいいですか?」とメールを送ったところ、真っ先に「もちろん!歓迎するからおいでください!」と返信が届いたのが Mr. Paul Jackson jr. でした。

もちろん、Henry Kaiser , Howard Leese にも快諾してもらって会う事が出来たのですが、私がアメリカのメジャーギタリストに直接会えたのは Mr. Paul Jackson jr. が初めてだったのです。しかも、彼がわざわざレストランを予約し招待してくれて、彼のファミリーと食事をしながらでしたので、とても記憶に残る印象強い出来事だったのですよ。その時、感動で涙さえ流してしまった私でした。


2010年9月9日  Mr. Paul Jackson jr.  と、通訳で来てもらった綿貫さん 。

そう言えば昨年のこと、Paul が仕事で来日したようなのですが「あまりにも短い滞在期間だったので、あなたに会いたかったが連絡出来なかった。ごめんね!また必ず連絡するからね!」と帰国後にメールを送ってくれました。お気遣いありがとうございます!ってな感じですね。

さてPaulは現在、エフェクターラックに禅駆動を組み込んで使っています。もちろん頻繁に使用し続けているとね。その彼が「弾駆動 TWIN CUSTOM」を作って欲しいとメールを送って来たのです。もちろん喜んで作りましょう!使う相手がハッキリ分かっていると製作作業がとても嬉しいですよね!あの人が喜んでくれるんだ!と感情が高ぶります。

私が直接オーダーでないと製作したくない理由がここにあります。誰が使うか分からない状態での製作は面白くないでしょ?私は元々、販売して利益を上げるだけの製造業を目指していなかったのですよ。というわけで、オーダー者と何度かメールのやり取りをして「あああ・・・そんな感じの方なんだなあ・・・」と想像しながら、その方が使ってくれる事を楽しみに作っているんですよ。オーダーされる場合にはなるべく多くの情報を頂けると嬉しいんです。

だから、住所と名前だけ事務的に送られて来たオーダーメールだと悲しいんですよ。アマチュアギタリストであれば、本業はこんな仕事しているんですとか、私のペダルについてどこで知識を得たとか、書いていただけると嬉しいですね。学生さんだと「司法試験を受ける為に勉強しています」と当方へ会いにこられた方もいましたね。

材料が少し不足していたので、Paul の「弾駆動 TWIN CUSTOM」が完成するのは今週木曜日になりそうです。もうちょっと待っていてくださいね!


本日の結論
鬱病の頃は他人と話す事が苦手でしたが、今はグダグダとした世間話が楽しいです!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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