朝焼的死生観

2013年12月20日 朝焼けの想いは!


2013年12月15日の朝焼け



「わずかながらも変化し続ける事が」

12月15日の朝、久しぶりに日の出前に目が開いて窓を見ると・・・そこには素晴らしい朝焼けの光景が有りました。冷え込んだ朝の空気感の中にオレンジ色の雲がグラデーションを持って広がっていました。思わず飛び起きて写真を撮ってみましたが・・・目視した光景ほどの感動をもたらす写真にはならずちょっと残念ですがね。

この朝焼けを撮影後、冷え切った部屋の中でふと思い出した事が有りました。20数年前にお会いした方から聞いた話です。その方は毎日きちんと日の出少し前に起きて、太陽が登ってくるのを待つのだそうです。その行為は宗教的なものではないのですが、生きている事の確認だとか。

かつて波瀾万丈の人生を送って来た方なので、その途中で何度も死んだかも知れない状況が有ったようです。自分自身が今生き延びている事を自覚し生きている事に感謝する為に朝陽を浴びる。そんな感覚だそうです。朝陽を浴びるたびにそれを思うと・・・。

この朝焼けを撮影した朝は、私もそれを思いました。生きている事の証はどこに有るのでしょうか?それを確認する為に朝焼けを見て「今日も確かに生きている」実感を噛み締められると。61年生きて来て、自分の生存を強く意識する瞬間がそう有ったわけではありません。2006年2月に人生で一番強く意識した出来事があり、それ以来「自己存在」を時々意識するようになりました。

自己存在を意識する事は「生」の確認でもあります。今生きていると意識する事です。「生」を意識する事は「死」を意識する事でもあります。人生とは、生まれた瞬間から死への坂道を下り続けている行為のことですね。いつか終わる日の為に生き続けていると。

それらの事実は、普通の生活をしている状況では気にする事無く過ごしています。でも、時にそれを思い出す必要が有ると考えます。思い出す事で、新たな人生を得られる気がします。大きく変化するわけではなく、ただ自分の意識の中にわずかな「精神的糧」を積み重ねる事が出来るような気がします。そのきっかけとしやすく、さらに毎日起こる現象を利用して想起させるというのが「朝陽」を眺めるという行為なのでしょうね。

さて、人生には「一度もやった事が無い」事柄がたくさん有りますよね。やった事が無いからやらないのではなく、やってみるとどうなるのか?を楽しんだ方が面白そうな気がします。ダメで元々、上手く行くか・・・もしくは全く別の展開が待っているかもしれません。

私は、それまで一度もやった事が無い「ギターペダル作り」を2007年に初めてやってみました。結果はご存知の通り、突然それまでとは全く別の人生を歩み始めました。と同時に、海外のギタリストとのやり取りが増えて来てました。気付かぬうちに英語に対して抵抗感が無くなり、ある程度の対応が出来るようになりました。彼らが来日した際に私のぎこちない英語で彼らと交流する時、不思議な感覚にとらわれます。積極的に学んだわけではない・・・必死になって覚えたわけでもない・・・。でも、聞き取れて理解出来る範囲と意思を伝えられる範囲が日々広がり続けている。そんな自分自身の変化に気付かされる感覚です。

英語を話せるようになりたいと、かつていくつかの教材に手を出した事が有りました。しかし、いずれも無駄金でした。今は、日々お金をもらいつつ無意識のうちに学べています。人生とは肉体的に劣化し続けながら、精神的に進化し続ける事ではないでしょうか?わずかながらも変化し続ける事が生きている証では無いでしょうか。明日は今日と同じではない・・・。

以下の画像は、RICOH の THETA という360度カメラの画像です。昨日から HTML に埋め込みが出来るようになりましたよ。これからは360度画像の出現頻度が増えるかと。これも、カメラの機能の変化・進化ですね。ちなみに、画像をドラッグしながらカーソルでグリグリしてください。上下左右360度が観られますよ!

娘と孫にたかられ、これからガストで昼食! - Spherical Image - RICOH THETA



本日の結論
あの太陽も50億年後には消えてしまうんだよね!

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