面会的現実団

2013年11月14日 昨夜、会って参りました!


「The Real Group」



「いったいこのオッサンは何者?」

人の縁というものは、実に不思議でございます。

そもそも私がギターペダルを作り始めたことも、人との繋がりの中で生まれたのでした。今回は、昨夜お会いした「The Real Group」へ私がどのように繋がって来たのかという事を書いてみましょうか。

2008年9月弾駆動をオーダーして来たアメリカのカリスマギタリストがいました。Mr. Henry Kaiser です。もうこのサイトをよくご覧になっている方にはおなじみの名前ですね。そもそも Dumble Amp. を世に流行らせた張本人みたいな方です。その後、私は 2010年にアメリカまで Henry に会いに行きましたし、同年に彼が来日した際にはアテンドもしました。その後も、頻繁にメールのやり取りは続き、Henry とすっかり友達になり現在に至っています。

昨年の事、Henry は友人であるNYのコンテンポラリージャズギタリスト Mr. WAYNE KRANTZ が来日コンサートをするので、是非聴きに行きなさいと日本のチケットを手配してくれました。その際に、私は手土産として「弾駆動」を一台持って行きました。2012年9月の事です。WAYNE はすぐに翌日のライブから「弾駆動」を使い始めてくれました。かなり気に入ってくれたようです。

そして、その後アメリカのギタリストから「Mr. WAYNE KRANTZ に弾駆動を勧められたんだ!僕にも作って!」と2回ほどオーダーが有りました。それからしばらく過ぎた2013年10月のこと。今度はスウェーデンのジャズギタリスト Mr. Erik Weissglas から「Mr. WAYNE KRANTZ に弾駆動を勧められたので、僕にも作ってください!」とオーダーがありました。Mr. Erik Weissglas は Mr. WAYNE KRANTZ の友人だそうです。

さらに Mr. Erik Weissglas は、
「スウェーデンの友人が10月31日から半月間、日本でコンサートを行います。
 The Real Group という世界的に有名なコーラスグループです。
 そのリーダー Katarina Henryson にペダルを届けてもらえませんか?
 彼女にもって帰ってもらいたいのです。彼女もMr. WAYNE KRANTZ の友達です!」

なるほど・・・そして数回のメールやり取りの後、私は The Real Group のコンサートに夫婦で招待されました。11月13日夜に行われる池袋のコンサートに行き、楽屋で Katarina へ弾禅駆動を手渡す事になったのです。もちろん Katarina とも何度かメールをやり取りし、招待の件を確認しました。そして 、Erik がオーダーしたペダルを私が Katarina に託すという行動を面白がっていました。私とWAYNE KRANTZ が昨年撮影した記念写真をメール貼付したところ、「Oh wow! I know Wayne. My husband has played with him!」と Katarina はこれまた面白がっていましたよ。

かくして、Henry → WAYNE → Erick → Katarina と人脈が繋がったのです。「The Real Group」はアカペダグループですから当然ギターを弾かないので、私には全く接点はなかったのに、私とHenry との間に WAYNE が挟まる事で、ここまで一気に繋がってしまったのは面白いですね!

11月13日朝から病院回りでドタバタしていた私は、午後になりオーダーされていたペダルを作りつつ、出発時刻を待っていました。16時に車で家を出て、さて Katarina さんへ何をお土産に持って行こうか?と車を駅の駐車場に入れつつ探したところ、見つけたのが季節感溢れる和菓子。可愛くて美しいタタズマイの生菓子を箱に詰めてもらって準備完了!

目指すは「東京芸術劇場」です。東横線「日吉駅」から乗れば、そのまま1本で「池袋駅」に今年から行けるようになりました。便利になったものです!18時半開演ですから、時間的には充分間に合いますね。と、思っていたら・・・意外に手間取ってしまい池袋に着いたときには開演30分前でした。池袋駅なんて大昔にしか利用した事が無かったので、お上りさん状態でした。「東京芸術劇場」は駅の地下道が繋がっていて便利!

場内に入るとかなりゆったりとした豪華な作りでしたね。案内のおじさんに導かれて「招待者受付」に向かったところちょっとしたトラブルが発生!カウンターに並んだ顔ぶれがオバさんばっかりで変な雰囲気でしたが・・・。

「お名前をお聞かせ下さい!」

「田辺と申します。招待で参りました」

「かしこまりました。それでは・・・ええと・・・そのお名前では御座いませんね・・・」

「えっ?」

招待者リストを私も覗き込むと確かに名前が無いのですよ・・・。ううむ・・・どうなってんだろ?

「恐れ入りますが、どなたからのご招待でしょうか?」

「リーダーのKatarinaさんのご招待なのですが・・・」

「えっ・・・?」

ここでようやく気付いたのです!そこは別の団体の受付で、私が本来行くべき受付はその反対側に有るのでした!いっけねえ!と慌てて方向転換し、無事にチケットを受け取りました。パンフレットを眺めつつ15分ほど待ったところで会場暗転。コンサートスタートです。客層は概ねコーラス好きのオバさんが占めていましたなあ。

スタートしていきなり、そのコーラスの完成度に感動しました!アカペラってこれだよなあ〜!コーラス、ボイパいずれも素晴らしい完成度なのですが、私が気に入ったのは「ベース」でした。5人のグループなのに、かなり分厚く聴こえるコーラスだなと感じていたのですが「ベース」のとてつもない技量のおかげなんですね!よくもまあ人の声でここまでの重低音を出せるのか!と感動しきりでした。調べてみると、このベースは「世界一のベース」と呼ばれている人物のようでした。やはりそうでしたか!

「The Real Group」は 来日公演がかなり多いんですね。一部日本語でのMCや日本の歌を取り入れてかなり日本を意識した構成になっていました。ロック系のコンサートとは違い、音圧が優しかったですね。とても穏やかな気持ちに成れるライブでした。また行きたいと思わせる癒し感がありましたね。

さて、ライブが終わればいよいよ本来の目的である「弾禅駆動の手渡し」です。客が会場からはけたところで Katarina を探したところ、下のフロアでサイン会を始めるとのこと。行ってみると、すでにCDを買ったファンの方々でフロアが埋まっていました。しばしソファーに座ってサイン会が終わるのを待つ事に。

その前に、マネージャー「Mr. Tom Sassa」に声をかけておこうと見回したら、背の高いいかにもマネージャー風の外国人の方がいましたので声をかけたところ・・・「私は違いますよ。Mr. Sassa は彼ですよ!」と指差した先にいたのは・・・なんと日本人でした!そうか Sassa は「佐々」だったのですね!ヨーロッパの名前だと思い込んでいました!声をかけて自己紹介し、サイン会が終わるのを待つ事に。

やがてサイン会が終了した直後、ふと顔を上げた Katarina が私の存在に気付いたようで、両手を出しつつ「Hi Tanabe san!」と私の方へ笑顔満載でやってきました。私はいつもの黒い「弾駆動Tシャツ」を着ていくと伝えていたのですぐに分かったのでしょう。握手と挨拶を交わし、やっと会えた喜びを表現!すると回りにいたファンの方々は「いったいこのオッサンは何者?」と不思議そうな顔で私を見ていましたが・・・。

まずは、お約束の「Erik がオーダーした弾禅駆動」と「生菓子詰め合わせ」をお渡ししました。「Erik に届けてね!」とお願いしたところ「Erik は私のベストフレンド!あなたは WAYNE とも友達なのですね!私の主人は WAYNE ととても仲がいいんですよ!」とやはり WAYNE 繋がりの話が出てきました。直後に、メンバー全員のサインを頂いてお別れです。わずかな時間でしたが、面白い経験が出来ましたよ。

来日コンサートが多い「The Real Group」ですので、是非また会いに行く事にしましょうかね!

最後に、今回関わった方々をご紹介しましょう!


起点となった Mr. Henry Kaiser ( 2010.12月 築地にて)


Erik に勧めてくれた Mr. WAYNE KRANTZ


オーダー者の MR. Erik Weissglas


金髪女性がリーダーの Katarina 「The Real Group」


本日の結論
妻がコンサートを堪能してくれたのがなによりでした!

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