灰色的試作機

2013年06月09日 ふとカラーリングについて考えた!


「オブリビオン」主人公の基地



「グレートーン」

いや〜!晴れが続いてるねえ〜!空気が乾燥してカラッカラの日々は気持ちよいけど、これから先の水不足が気になるよね。カラ梅雨の場合、水不足で苦しんでいるとやがて台風がやって来て一気に解決するという自然の恵みを長年受けていた日本の気候パターンだ。今年もいずれはそうなるだろうけど、それにしても降らなさ過ぎだねえ!

一昨日は午前中に仕事が終わったので、昼から夫婦で映画を観に行った。60歳を過ぎると映画は一人千円で観られるようになる。夫婦で二千円だ。この金額だと、毎週新作映画を観ても1か月1万円で済む。還暦過ぎたら映画館に出かけようよ!老後は映画三昧の日々もいいねえ!

映画は「オブリビオン」トム・クルーズ主演のSFものだ。この映画を観たかった理由はセットのクオリティ確認だ。Youtubeでメイキングムービーを観たところ、トム・クルーズが生活している超高空に存在する家兼基地はもちろんセット。この家は全面ガラス張りで周りの風景が丸見えだが・・・そこに見える周りの風景がCG合成ではない。3,000mの高地で撮影した雲海の実写風景をセットの周囲に映し出しているそうだ。そのため、ブルーバック撮影ではないので、とても自然で役者も気分よく演技出来たとか。

まあ、映画のストーリーについてはあれこれ言うのは止めておこうか、突っ込みどころ満載だったとでも言っておこうか。で、本日の本題へ入ろう!

「オブリビオン」を観ていて気付いた事があった。それはカラートーンだ。例えば北野タケシ映画は「北野ブルー」と呼ばれるブルー系のトーンが多用されている。それと同じように「オブリビオン」では「グレートーン」が気になったのだ。例えば・・・以下の画像を見ていただきたい。「グレートーン」で設計されている画面だね。トム・クルーズのコスチュームもグレーの濃淡で統一されている。出てくる乗り物や武器までグレートーンで作られていた。


他のシーンでも黒からグレーにかけてのモノトーンで構成されていた。全編大人びたトーンで統一されている映画なのだ。もちろん、爆発の炎や火器による火花はオレンジ色に輝いていたが、それはグレートーンの中では際立つポイントカラーとなるね。

で、映画を観終わってから、なんとなくそのグレートーンが気になり続けていた。そしてこうも思った。私がいつも作っているギターペダルは、ちょっと派手目のカラーリングだが、ぐっとシックなカラーにしたらどうなるのだ?例えばグレートーン。

そう思ったきっかけはもうひとつあった。それはペダルの筐体であるアルミケースの加工を外注するので、加工製図の採寸が正しいのか?をチェックする為に届いた試作ケースが手元にあったからだ。この試作ケースは、無塗装のケースに指定の穴を開けただけのもの。見た目はつや消しのグレーだ。これを使って「グレートーン」のペダルを作ったどうなる?と思いついたのだ。

建築で言えば「コンクリート打ちっぱなし」の仕上げと同じ感覚だね。あえて表面を仕上げない、素材の素朴なタタズマイを愛でる感覚。日本人の持つ、侘び寂びの感覚で仕上げたらどうなるのか?しかし、ここにひとつの縛りもある。それは手作りペダルにありがちな、無塗装ケースにテプラでコントロール名を貼付けたような雑感は出したくないのだ。それなりに仕上げ感は大事だ!

なんてな事をつらつら考えつつ、弾駆動と弾駆動 TWIN CUSTOM を試作してみた。中身は全くノーマルのものと同じ。単に外装のデザインをシンプルな「グレートーン」にしてみただけだ。以下がその完成品。しっとりとした仕上げ感はなかなか私の好みだね。LEDの光もワンポイントカラーになり好感が持てるし。


試作品だ!

しかし、この仕上げが気に入ったからと言って量産する気はない。実はこれを作るにあたって面倒なことも起きて来たのだ。表面に貼る透明シートは細かな気泡が出来やすい。下地にシェルシートを貼り込めば、小さな気泡は目立たなくなるのだが、この仕上げだとそれがしっかり見えてしまうのだ。そのため慎重に作業を行ったものの、数回張り替えるという事態に陥ってしまったのだ・・・!思っていたより手間がかかる仕上げなんだよ!(だめぢゃん!)

さて、ここまで読まれてどう思われただろうか?

実は、今まで書いていた事は時系列が逆なのだよ!(どういうこと?)映画を観た事もペダルを作った事も事実なのだが・・・本当はペダルの試作が先で・・・映画を観たのはその後ってこと!映画を観てグレートーンが気になったのは事実だが、それによってペダルを作ったわけではなく。まずペダルを作ってから数日後に映画を観て、そのグレートーンが似ている事に気付き、さもそれらしく「映画に触発されてペダルを作った!」と書いてみたって事なんだよ。

では、何故そんな書き方をしたのか?

ネットにちょっと気になる情報が流れていたので、丹念に読んでみるとそれは「あのニュースは嘘」というものだった。検証部分を読むと確かにそうであると知った。一般的に流されているニュースではそのような部分に触れていなかったが・・・。某新聞社はその事実を知りながらあえてそれを黙殺して流していない。それは何故か?それが「嘘」であると判明したとたん、今まで積み上げて来たニュースがすべて「嘘」であるとバレてしまうからだ。

何も関係ない出来事をこうやってそれらしく関連づけることは、実際に世界中で流れているニュースだってやられていると思うよ。あの国やこの国の主張している事柄は「本当はどうなんだ?」と、新聞が書いているニュースだって疑ってかかる必要がある。 あなたが事実と思って信じているニュースが「捏造」であるケースはいくらでもあるんだからね!


本日の結論
何を信じるのか?ニュースを受け取るにはそれなりの知識の下地が必要だ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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