海外的突破口

2013年06月03日 懐かしい人物の最新画像!


Mr. Shane Conaway



「近いうちにアップロードされるだろう」

上の画像の人物をご存知だろうか?当時よりちょっと太ったみたいだが・・・。

それは、禅駆動が生まれて8か月が過ぎた頃の事だった。5年ほど前の2008年6月10日夜。当時まだ啓示倉庫がちゃんと掲示板として機能していた頃の事。ひとつの英文の書き込みに気付いた。それまで英文の書き込みはほぼジャンクだったため、この書き込みもジャンクに違いないとすぐに削除しようとした時、その文章の中に「ZENDUKO」と書かれている部分が目にとまった。ん?これは「ZENKUDO」の間違いか?と気になったので読んでみたところ・・・。

発信者はアメリカのオクラホマ州に住むジャズギタリストの Mr. Shane Conaway。数回のメールのやり取りの末に分かったのは、彼は禅駆動を手に入れたいのだが、禅駆動は望むサウンドがするのだろうか?との質問だった。Larry のサウンドが好きだと言う。しかし、その質問に対して当時の私は答える事が出来なかった。

もちろん海外からの質問は初めてである。そこで無謀にも、私は Shane に対してひとつの提案をしてみた。

「私は1台の禅駆動を作りあなたに送る。
 あなたはそれを試奏して気に入ったら支払いをして欲しい。
 気に入らなければ禅駆動を送り返して欲しい」

するとShane から、その勝負を受けて立つと返信が届いた。面白い!私はその夜すぐに禅駆動を完成させて、翌朝オクラホマへ向け出荷を完了した。6日間が過ぎ、2008年6月17日早朝そのメールは届いた。Shane は禅駆動を受け取り、すぐに試奏したという。結果は大好評でとても気に入ったと!彼は所有する機材でダンブルサウンドを出せたと大喜びしていた。こうして初の海外進出は無事に成功したのだった。その直後、Shane はバックアップ用にと禅駆動をもう一台オーダーして来たのだった。

それから1か月過ぎた7月19日になり、Shane は Youtube に1本のムービーをアップロードした。禅駆動のデモムービーである。音質はあまり良くなかったが、ジャズギタリストの雰囲気充分なデモは、丹念に禅駆動の機能を説明しつつ心地よいサウンドを聴かせてくれた。そしてムービーの最後に、問い合わせは tanabe@tanabe.tv へと宣伝まで入れていたのだ。

そして翌日の事・・・。

朝起きてメールチェックしてみると、英文メールが多数届いていた。どれも禅駆動に関する問い合わせだった。その後も日々英文メールの問い合わせ数は増え続けた。メールを送って来た全員が、あの Shane がアップロードしたムービーを観てサウンドが気に入り問い合わせて来たのだ。そして、あのデモ演奏ムービーを観たとの問い合わせは、Youtube にアップロードされてから5年経過した現在も続いているのだ。Youtube 恐るべし!

そう!Mr. Shane Conaway こそが私の作るペダルが世界に広がる発火点となった人物なのだよ!と言う事で、私は彼に対してとても恩義を感じている。弾駆動の試作機が出来た時は直後に送ったし、その後彼がペダルボードをライブ会場で盗まれた時も、すぐに代替えの弾駆動、禅駆動を作って送りつけたものだ。

今思い出したが、Shane は禅駆動を手に入れた当時すぐに「これは、Robben Ford に使わせるべきだ!」と言っていた。そして Shane はその直後、地元にライブでやって来た Robben のスタッフに自分の禅駆動を1台渡したという。だが、その禅駆動はどうも Robben の手に渡る事は無かったようだがね。

その後しばらく音信不通となったが、最近になりFacebook で繋がり、また連絡がつけられるようになった。彼は現在、ジャズ系ではなくロック系のバンドで活動している。1週間ほど前に、Shane から「今使っている『禅駆動TWIN』のパッケージ印刷が剥げて来たのでTOP面を新しくしてもらえないか?作動は完璧なので、中身は変えたくないんだ!」とメッセージが届いた。

なるほど・・・。しかし、中身に触らずにTOP面の張り替えは出来ないなあ・・・。彼の「禅駆動TWIN」を作った頃は、まだ印刷面の保護シートを使っていなかった頃なので、そうなったのも理解出来る。さらに、回路基板自体も当時は私の手作りだったので、そろそろ新しく作ったペダルを届けたくなって来た。今度は「弾駆動TWIN」にしよう!これまた翌日には完成させ、その日のうちにギフトとして出荷した。もちろん、オマケにピックとTシャツも入れておいた。

一昨日、EMSの追跡をしてみたところ「弾駆動TWIN」はすでに Shane の手に届いたと知った。そして、昨日になり彼は Facebook に写真を掲載して受け取った喜びを表してくれた!律儀にTシャツも着用しているのが見て取れる。さて今後だが、Shane は「弾駆動TWIN」のデモ映像を再び Youtube に載せてくれると約束してくれた。近いうちにアップロードされるだろう。その時が来たら皆様にお知らせする事にしよう!


Mr. Shane Conaway

そして本日。もう一人の発火点となった人物がアメリカのシカゴから私に会いに来るのだ。


本日の結論
井戸を掘ってくれた人を決して忘れてはならない!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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