映画的参棚像

2013年02月02日 行って参りました!



「当時の記録映画が奇跡的に発見されたのだ」

私が初めてサンタナの音楽を意識したのは、CM音楽だった。SONYのトランジスタラジオのCMに使われた「哀愁のヨーロッパ」のイントロにすっかり魅了されてしまったのだ!1976年頃の話なのだがね。当時私はTV-CM制作会社で働いていたので、制作時に何度も耳にしているうちに体に染み付いたというか、すっかり馴染んでしまったのだよ。

やがて1979年頃になり、社内バンドを組もうと話が持ち上がった。ほとんどギターを弾けなかった私だったが、ギターだけは生意気にも GIBSON LP CUSTOM 持っていたので、いきなりリードギターに任命されてしまった。だが楽譜が読めないので、当時はLPレコードを聴きながらひたすら耳コピーを繰り返した。やがて最初になんとか弾けるようになった曲が「ブラック・マジック・ウーマン」バンドを組んで半年後には初めてのライブも決行した。今考えると冷や汗ものである。

それから8年間バンド活動を楽しんだ。年に一度だけ年末にコンサートを開いたのだが、CM業界人だけが集まるライブだった。それなりに楽しい期間だったね。やがて、1989年昭和の終わりとともにバンドも解散してすっかりギターから遠のいてしまっていた。それでもサンタナは大好きだったが。その後は、バブルの勢いで仕事に翻弄される日々が続いた。それも数年後には「バブル崩壊」を経験する事に。

1999年になり、酒を止めた事と年齢的にも財布に余力が出て来たことで、再びギターの存在を意識し始めた。オークションで出物のギターを探す日々が続いた。レストアを楽しんだり、セットアップを楽しんだりして遊んでいたなあ。でも決して弾くわけではないのだ。ギターの存在そのものに関わる事が楽しかったのだよ。


YAMAHA SG 175B

今までにサンタナが関わったギターを3本手に入れた。最初に手に入れたのは「YAMAHA SG 175B」1976年頃からSANTANAがしばらく使っていたあの仏陀インレイ入りのギターだった。その後、レプリカが77本オーダー生産された。やがて奇跡的巡り合わせで全くの新品状態のものをマニアから1本譲り受ける事が出来た。しかし、傷つけるのが怖くてまったく弾く事は無かったね。眺めて所有欲を満たしニヤニヤしただけだったけど。数年前に、マニアから乞われてお譲りしてしまったが・・・もう二度と手に入らないギターだろうね。

  
PRS THE SANTANA     &    PRS THE SANTANA II


現在所有しているのは、PRS THE SANTANA と PRS THE SANTANA II の2本だ。これも持っているだけでほとんど弾く事は無いなあ。やはり所有欲を満たしているだけなのだよ。そんな時代を経て、今私はいつの間にかエレキギター用のエフェクターを自作して生計を立てるようになった。不思議な巡り合わせである。はい!そろそろここいらで前置きは終わりにしよう!

本日の本題である。

1973年に初来日したSANTANAは、そのライブ盤LP「ロータスの伝説」が大ヒットした。レコードジャケットは横尾忠則デザインの22面ジャケットとして超有名だったね。ジャケットサイズでギネスだし。あれから40年経って、当時の記録映画が奇跡的に発見された。そして、現在のテクノロジーをフル活用してその1時間15分の映画は復活した。


この画像はギターが違うから、もっと後のものだね 。


幻のSANTANA映画が、2月1日渋谷公会堂で公開されるとの情報をFaceBookで知ったとき、その情報発信者は2枚チケットがあるので1人を無料招待すると書いていたのだ。最初に返信した者にその資格があるという。深夜だったのでまだ誰も応募していないのを知り、私はすぐに「行きたいです!」と書き込んでみた。これがOKだということになり、私は参加出来る事になった。

ところで余談だが、渋谷公会堂と言えば、私が最後に足を踏み入れたのはもう42年前になるだろうか。当時、コンサート会場案内のアルバイトをしていたのだが、その日は「エルトン・ジョン」の来日コンサートだったなあ。もうあれから42年も経つのか・・・。

幻のSANTANA映画の情報発信者は高橋良一さん。私がCM制作会社勤務時代に、多くのCMで音楽を作っていただいた音楽プロデュサー。現在は独立して音楽事務所の経営者である。高橋さんとは是永巧一さん経由で数年前に連絡がつき、電話でお話をした事が有った。以前から顔合わせしようと言いつつもなかなか実現していなかったのだが、やっとそれが実現したのだ。たぶん16年ぶりくらいの顔合わせのはずだね。

かくして、2月1日18時30分に渋谷公会堂で待ち合わせした我々は、無事に「SANTANA記録映画」を楽しむ事が出来たのである! 内容に関しては、オリジナル素材が40年前の16mmフィルム撮影なので画質的に厳しいものが有ったし、音質的にもそう満足出来るものではなかったけれど、記録としてみればこれはこれでアリだと思うよ。

贅沢を言えば、もっと音楽的編集をして欲しかったけどね。ただ、編集素材不足の感が否めず、内容からして今後DVDで販売されるとは思えないなあ。このフィルムは40年前当時、完成後に地方でフィルムコンサートとして公開された経緯があるようだ。

テレビでもこの映画が流されるようなニュアンスの案内が有ったので、ひょっとしてどこかであなたも目にする事が出来るかもしれないね。お誘いいただいた高橋良一さま!ありがとう!


本日の結論
3月のSANTANA来日はどうしようかなあ・・・。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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