感想的豚足喰


2012年12月14日 一口大が美味しいと!


マジシャンのように見えるとのご意見もあり・・・。



「切り立ての味わいってこういう事か!」

今年も残り半月ほどになったね。寒さもかなり攻めて来た感じだし。かといってあまり師走感は響いてこないと。このところhuluドップリだったので、更新頻度も減ってしまって申し訳ない!自宅に居続けると世間の風にさらされる事も無く穏やかなもの。まあ、時折聞こえてくる選挙カーの名前連呼がうるさいがね。

以前から書いていた「スペイン産生ハム原木」は先週届いていたが、受け取った後に3日ほど寝かせて、表面の油を取り去り、オリーブオイルで拭いて2日間放置。これは室温に慣らし場の空気にも慣らす作業だ。生ハムは実は「発酵食品」なのだね。じっくり寝かす事で香りも出て、きちんと養生すると賞味期限は2年間とか。ヌカミソの床を手入れすると延々使えるのと同じ事かな。

5日前に、マニュアルをよく読んでからカットを開始しようと、付属の長いナイフを取り出したところ、あっ!と手を滑らせてナイフが落下!その際に刃の先端が私の左手人差し指と小指に接触!カミソリのように薄く鋭い刃先なので、スパッと切れてしまい・・・。数秒後に血が切り口から吹き出してきて!家庭内流血事件に発展!おおお!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!

出血は多かったが、鋭い刃先だったので幸いにして傷口はキレイで浅く痛みはほとんど感じない。すぐにしばし傷口を圧迫して止血開始。バンドエイドを2か所キツくまいてなんとか止血完了。しかし、そんなアクシデントにメゲていてはならない。作業を続けるのだ!

最初は脂肪の層が厚いので厚めに水平方向へカット。それは捨てずに取って置く。生ハムの切り口を保護するためのフタとして使うのだ。その後、脂肪層を2回カットしたところで程よい肉の部分が出てきた。ではいよいよ食べるためのカットを始めよう。マニュアルによると広い面積でカットするより、一口サイズにしたほうがよいとあったので、サイズの違いを確認するため広めや一口サイズなど、各種切り出してみた。厚みも、極薄からちょっと厚めまで3種類にカットしてみた。

カットが進むにつれ、部屋に香ばしい生ハムの香りが漂って来た。この香りは脂肪の部分から出ている感じだ。脂肪の層は真っ白でとてもキレイ。妻は脂肪の部分が苦手のようだが、実はこれが旨味と香りと絹のような舌触りを生み出しているんだよ。

では、実食!

ふむふむ、滑らかな舌触り・・・。やはり脂肪部分が香ばしい。私が予想していた塩分とは全く違うなあ。驚くほど塩分を感じない。毎日食べ続けられる優しい塩分量だね。これは嬉しい裏切りだ!じっくり噛んでいるとちょっと遅れて旨味と香りが口の中に溢れて来た。なるほど。切り立ての味わいってこういう事か!美味い!

面積や厚みによる切り分けはどうなのか?きちんと比較しながら試食は続く。まず面積はやはり一口サイズがよろしいなあ。広くカットしても結局は食べる際に小さくカットしなければならないのだ。最初から一口大の方が食べやすい。もっと注意すべきは厚みの方だった。生ハムは2年ほどかけて作られた保存食だから、水分がキッチリ抜けていて豚肉の繊維分が凝縮している。ということは、あまり厚くカットすると肉としては固く食べづらいのだ。かといってあまりにも薄すぎると食べ応えが無い。程よい薄さと一口大の面積でカット。これがベストであった。数値で書けば60mm x 60mm x 1.5mm 程度だろうかね。

その後は、食事ごとに少しずつカットしては楽しんでいるが実に贅沢な気分だ。そのまま食べたり、ピザに乗せたりでね。私はお酒を飲まないのでちょっと残念な部分もあるのだが、きっと赤ワインなんぞ飲みながらだともっと美味いのだろうな!

面倒な作業も有るが、自宅で日々生ハムをカットしながら食べるのは一度くらい経験してもよいのでは?ヨーロッパではこんな食習慣も有るのだと知る事だけでも面白いよね。


本日の結論
一人で食べるのはつまらないので、食べに来てください!

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