再会的旧知人
2012年01月29日 20年の時を経て再会!


「えっ?マーク・ゴールデンバーグですか?」

最近送りつけられるジャンクメールの中で気になるのが「LOTO6の必勝法」 や「会員制競馬の必勝情報」というやつ。会費を払うとその情報を教えてくれるというのだが・・・。これに騙されて支払う人々がいるのだろうな。何万通も出して数人でも引っかかれば儲けは出るってことか。

まず「LOTO6の必勝法」については、確率論から考えればあり得ないことが分かろうというもの。一番怪しい論理は「出やすい数字の傾向がある」というもの。「前回出た数字が絡みやすい」とか言われ「過去の出目表」なんぞを送りつけられてそれを購入しろというのだろうな。

前回出た数字が次回の抽選でカブッているのは単なる偶然に過ぎない。確率論で言えば、サンプル数が増えれば増えるほど論理値に近づいていく。一時的に数字に偏りがあったとしても、抽選の回数が増えれば増えるほど43ある数字の出現回数は平均化していくのだ。そもそも、抽選器に「意思」は無い。過去に出現したからといって、その数字を選択的に出現させるような真似は出来ないのだ。つまり、常に43の数字は均等の出現チャンスを持っているのだよ。

でも、一つだけ「LOTO6」 で有利になる可能性がある。いままでにも私が何度か書いていることだが、キャリーオーバーの活用がそれだ。通常の抽選とキャリーオーバー発生時の抽選で「当選確率」は全く同じである。つまり、1等当選すれば全く同じ当選確率にも関わらず2億円が4億円になるのだ。(ただし一人だけ当選した場合ね)常識的に考えて「LOTO6の必勝法」 や「会員制競馬の必勝情報」がもしあるとすれば、その時点でギャンブルとして成立しなくなると思わないか?

なんてね!最近やたらに多くなったジャックメールでの勧誘につい長々と書いてしまったなあ。

では本題に移ろう。

1980年代終わりから1990年前後のバブル真っ盛りのころ、私は仕事で年に数回LAへ撮影に行っていた。その際に現地のコーディネーターのお世話になっていたのだが・・・。ハリウッドの丘の上にある住宅地に居を構えたコーディネーター事務所があった。その名は「ブルー・ジェイ・ウエスト」音楽製作のコーディネートと、撮影のコーディネートを手がけていた会社だ。社長は「松尾静雄」さん。今、この文章を読んでいる方の中にもご存知の方がいらっしゃるだろう。 私の記憶だと3年間ほど一緒に仕事をしたと思うのだが。

その後、松尾氏が来日された際に数度顔を合わせた記憶がある。そして音信不通の次期が長く続いた。

2011年末になり突然、facebook を介して松尾氏からメッセージが送られてきた。松尾氏は最近になり、私が以前所属した会社と久々に仕事をして私のことを思い出したのだと言う。その中で判明したのは、松尾氏は体を壊して14年前に日本へ帰国されたという事実。さらに横浜にお住まいだと判明した。ほほう!私も川崎市民である。かなり近い地域に住んでいるということか。ということで「一度顔合わせしましょう!」と話が盛り上がり、2012年1月19日横浜駅で落ち合うこととなった。

松尾氏は帰国後、体調を整えつつ模索し、インターネットを使って海外のミュージシャンをの音楽製作のコーディネートを続けられていた。「ブルー・ジェイ・ウエスト・ジャパン」が会社名。LA時代の人的財産が今でも蓄えられているってことだね。そんな話の中で、私の作るペダルの話になった。松尾氏の知人にはギタリストも多い。松尾氏から「30年来の付き合いがあるギタリストにペダルの情報を流しましょうか?」とありがたい申し出があったのだが・・・。そのギタリストとはマーク・ゴールデンバーグだった。「えっ?マーク・ゴールデンバーグですか?」と私は問い直した。というのも・・・。


マーク・ゴールデンバーグ

1年ほど前に Henry Kaiser から「マーク・ゴールデンバーグが弾駆動をオーダーしたいそうだよ。これから始まるJackson Browneツアーが終わった頃にね!」と私は知らされていたのだ。ところが、その後マークからはオーダーが無く、音沙汰もなく1年が過ぎてしまったって事情があったのだ。そんな話を松尾氏にしたところ「それじゃあ、マークにメールで弾駆動の製作者と会ったって知らせてみます。私の古い知人が製作者だったって」

その結果、マーク・ゴールデンバーグからの返信は「おう!私のオーダー希望のことを覚えていましたか!ツアーの後は忙しくなってすっかり失念していました。 Henry Kaiser が熱心に弾駆動を勧めてくれたんだよ!近々オーダーするから待ってて!」だったとか。面白い!全く違うアプロチーで同じマーク・ゴールデンバーグにつながるとは!

さらにもう一つ判明した事実があった!

Henry Kaiser から依頼されて、Jackson Browneツアーに参加するデビッド・リンドレーの為にスペシャルデザインの弾駆動を製作した私だったが、なんと!マーク・ゴールデンバーグが言うには、そのツアーに出る際デビッド・リンドレーは弾駆動を自宅に置き忘れてしまったと言うのだ!結局取りに戻ることも出来ずそのままツアーは続けられたと・・・。大笑いである!tanabe.tv らしいオチであると言えようなあ!


本日の結論
私が古い知人の記憶の中に存在出来たことが嬉しい!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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