増幅的改造遊

2011年11月01日 結局こうなってしまうのですね!


このノブは一体なに?


「一切加工をしていません」


スッキリと晴れ上がった秋の朝!気持ちよいですね〜!こんな天気の日は、散歩するのが気持ち良さそうてなことで、お昼に1時間ほど歩いてみました!もちろんいつもの日吉駅から自宅までの散歩コースです。約4kmの距離ですが、私にはこの距離が程よいですね。心地よい気温でうっすら汗ばんで、真夏ほど疲れもせずです。

さて、先日来あれこれいじくり回していた「VHT Special6 COMBO」の改造作業構想について、このような改造を施してみるとどうなるのでしょうか?やってみました。

まず、今までにやったことの確認です。最初にやったのは真空管の交換でした。オリジナルで装備している真空管では思わず「なんか荒っぽい!これちょっと違う!」とつぶやいてしまうサウンドでしたので、パワー管 GE6V6GT プリ管 RCA AT12X7 に換装しました。これによって少し滑らかさと柔らかさが生まれました。両方ビンテージですので、いささかコストが掛かりますね。

次にやったのはスピーカーの交換でした。VHTオリジナルの10インチスピーカーではちょっとモッコリしたサウンドです。そこでFender の10インチ8Ωに換装してみたのですが、どうもハイが出過ぎてかえってダメな方向に行ってしまいました。その後、あれこれ外部スピーカーで試してみたところ理解できたのは「VHT Special6 COMBO」の筐体サイズではどうしても鳴りが悪くてヌケて来ないこと。もっと体積の大きいキャビでないと充分に鳴らすことが出来ない感じがしました。ということは、どのスピーカーに交換しても不満は残りそうです。では別の手を打ってみることにします。

で、この時考えたのです。私は一体何を基準にして「このサウンドが好き!」と言っているのでしょうか?自分の中で明確な基準はあるのでしょうか?「自分にとって気持ちよいサウンド」が基準になるのですが、それは数値で表現できるものではありませんね。かなり抽象的基準でしかありませんから、チェック時の体調によっても変わる気がしてしまいました。

そこで気付いたのです。私がかつて「このサウンドが好き!」と作り込んだ「禅駆動」のサウンドが、実は私にとっての基準ではないのかとね。このアンプをどのようにイジクリ回そうと、最終的にはそのサウンドに近づいてしまうのでは?そうであれば、難しいことをあれこれ試すより、いっそのこと私にしか出来ない改造を施すのが正しい道ではないかと。

つまり!禅駆動回路を前段に組み込んでしまえば、一気に理想的なサウンドに近づくのでは?との考え方です。私の手元には、禅駆動製作時に諸事情によりジャンクとなってしまった基板やポット類のパーツが散乱しています。それらを吟味し再利用すれば材料費も掛からず楽しめるのでは?そうなんです。金を掛けない改造を目指しているのですから、それが正解だと考えたのです。

その為には「VHT Special6 COMBO」のシャーシに穴開けてコントロールを新設しなければなりません。設置位置を探ると4ノブを付けるのは難しそうですが、2ノブなら美しくレイアウト出来ます。そこでこのように考えました。「TONE と VOICE は基板上にトリマで半固定にし、外からコントロールするのは GAIN と VOLUME だけにする。禅駆動回路への電源供給は、破損していた電源アダプターを再利用して組み込む 」であれば、シャーシに新しいポット取り付け穴を開けなければなりません。ところが・・・。

穴開け位置を探す為にアンプをじっくり観ているうち、思わぬ作戦に気付いたのです!COMBOですから、当然内部スピーカーを使います。ということは、外部スピーカーアウトの端子はとりあえず必要ないことになりますね。3つのジャックがありますので、これを利用することは出来ないでしょうか?まずはやってってみましょう!



ジャックを外し、ポットを取り付け、ノブを設置しました。上手く取り付けできました。


ノブは左から GAIN VOICE VOLUME です。

では、シャシー内部に禅駆動回路を組み込みます。TONE は予定通り半固定のトリマを基板自体に取り付けます。電源は、大胆にも電源アダプタをそのままぶち込み、禅駆動基板に16Vを供給します。アダプタの表示は12Vですが、実測値は16V。とりあえず以下の様にセットして、何とか収まりました。オペアンプは JRC4558DA を使っています。


はい。それではサウンドチェックしてみましょう。シャーシむき出しのままチェックです。なるほど。ちゃんと予定通りのサウンドが出てくれました。1回目で音が出るのは嬉しいです!新設のコントロールは無事に作動しています。しかし、16Vなので思ったよりGAINの効きが弱い感じです。しかし、サウンドにハリとツヤが出てきましたね。禅駆動回路は「DUMBLEモード」だけを使って設置してあります。少ないけれど気持ちよい歪み具合です。

そのうち不満が出て来ると思いますが、その時はまたいじり倒しましょう。幸い今回の改造は、オリジナル状態に対して一切穴開けや、配線切断等の加工をしていません。半田点をちょっといじっただけ。外部出力ジャックも外しただけでオリジナル配線のまま内部に確保してあります。つまりいつでもすぐにオリジナル状態に戻せるのですよ。

とりあえず、ファーストインプレッションとしてはこの程度ですね。もう夜なので、大音量で試すことは出来ませんでしたが、音量大きめの方がやはり美味しいサウンドが出そうです。明日の昼間にもう一度詳しくテストしてみましょう。しばらくはこのセッティングのままで楽しんでみます。


本日の結論
外部出力の穴の利用は本日のヒット!

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