林檎的追悼記

2011年10月07日 Appleが私にもたらしたもの!



「私の人生に大きな影響を与えた一人です」


10月5日、あのスティーブ・ジョブスが亡くなりましたね。多くのApple ファンが哀悼の意を様々な形で表現しています。一企業の代表がこれほど世界中で愛されているのは稀ですよね。

昨日のFacebookで、ギタリスト Mr. Howard Leese がたった一言「iSad」と、その哀悼の意を表現していました。彼もまたAppleユーザーなのです。私は「iSad」がとても気に入りましたので、Appleロゴと並べてデザインしてみました。

私もAppleを長年使い続けていますが、どのように出会い、そして使い続けて来たのでしょうか?

平成元年のことでした。当時、私はコンピュータを学びたいとまずはリコーのワープロ機を買ってタイピングを覚えました。その後、表計算も出来るCanonのワープロを手に入れ、見積もりを作っていました。これはかなり仕事に役立つ機種でした。同じ機種のノート型が発売されたのでそれも手に入れました。

平成2年。実父が危篤状態になり、私は病院に1週間泊まり込みました。その際ノート型ワープロを持ち込んで、一日中父との記憶を書き綴っていました。この時にブラインドタッチをある程度習得できました。1か月後にノート型ワープロはクライアントに「俺にくれよ!」と取り上げられましたが。

直後、社長と交渉しその結果、社内全体でパソコンを使う方向に持って行こうと、私がその先導者に選ばれました。社内地下活動開始。とりあえず、全社員がキーボードを使える様にと、3か月間かけてワープロで一人ひとり教育しました。その後全社的に導入して、社員はワープロを仕事に使う様になりキーボードを使うことが普通の光景になって行きました。

私がAppleに出会ったのは、会社に持ち込んで来た上司が触らせてくれた時です。平成3年頃でしょうか。機種はフロッグデザインの Macintosh SE でした。それまで知っていた国産のパソコンに比べて、マウスによる操作性とGUIの素晴らしさに驚きました。これであれば、私もパソコンが使えそうな気がしました。その上司は2台持っていて1台を売りたいと言っていましたので、すぐに譲ってもらうことにしました。当時30万円でした。かなりの金額でしたが、真っ当に新品を買おうとすれば60万円〜80万円程度の時代でしたからね。今も捨てずに、当家のインテリアとして飾ってあります。

それからの日々は、Hyper Card でプログラムを組んでゲームを沢山作って遊んでいました。まだビジネスに使うまでには至らなかったのです。しかし、徐々に仕事で使う様に周りを説き伏せて行きました。その直後、MacはMacintosh SE から Macintosh II SI にアップし、すぐに当時最速の Macintosh II FX へとグレードアップして行きました。1991年当時、多くの社内外の方々から「Macを買いたいんだけどどこで何を買ったらいい?」と相談される様になり、当時仲が良かったCanonゼロワンショップ四谷店の店長と組んで沢山のMacを販売しましたね。

この頃には、クライアントとフロッピーを使ってデータのやり取りをする様になっていました。

そして、Macintosh のモノクロ機ノートブック型が発売されました。私はそれをターゲットにしました。まず自分が買って性能を試しました。やがて、会社から補助金を引っ張り出し、欲しがっていた社員が安く買える様に算段しました。ほとんどの社員が購入し一気に全社がApple一色に染まりました。と、同時に私はニフティーサーブでパソコン通信を始めていました。インターネットが使える様になる遥か前の話ですね。私のノートブックは、すぐにカラー機へとアップしました。

1995年、インターネットの時代がやってきました。私の職種もテレビコマーシャル・プロデューサーからマルチメディア・プロデューサーへと変化。社内の移動でデジタル世界へ足を突っ込みました。それからは次々に新しいMacを手に入れて行きました。Powar Macシリーズを数台、家族にもiMacを買い与え、家庭内LANを敷いてインターネットの常時アクセスを可能にしました。その後は、水色のG4マシンも2台、シルバーポリタンクのヤツも手に入れたところで、ちょっと一休み。しばらくは、会社で使っていたMacが廃棄されるのをもらって、数台合体させ修理して使ってましたね。

数年前には娘から iPod mini をプレゼントされて通勤や散歩に使っていました。

最近は、マシンスピードが上がって来たのでそれほど高い機種でなくても大丈夫だと確信。で、3年前に手に入れたのがMac mini 私が今使うのにはこれで充分です。同時に iPod touch を手に入れました。今年の5月には iPad 2 手に入れました。

ところが・・・このところ、動画やフォトブックの編集をしているうちに、マシンスピードがもっと欲しいと思うようなりました。さて次は何を手に入れましょうか?27インチモデルのiMacあたりにしますかね?しかし、今の私には財力が無いのでなかなか手に入れるのが難しいですよ。そろそろ手持ちのギターを売りますかね?

そうそう、1996年からは自分でもWEBを立ち上げて、頻繁に更新する様になりました。やがて2007年になり、ペダル製作を通じて、WEBによって世界中に友人を持つことが出来る様になったわけです。WEBを通じてペダルのオーダーを受けるだけでなく、国内外のスーパーギタリスト達との交流も生まれ、実際に会うことも可能になりました。是永功一氏、Mr. Henry Kaiser や、Mr. Paul Jackson, Jr.それに Mr. Howard Leese もMacユーザーです。あの日、Macを使ってWEBを作らなければ今の私は無かったと言えますね。そう言う意味では、スティーブ・ジョブスは私の人生に大きな影響を与えた一人だったのです。一度は会ってみたかったなあ・・・。合掌。



本日の結論
今まで、一体いくらAppleに支払って来たんだろ?

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