楽屋的最終造

2011年10月04日 今回が最後になるでしょうね!

これがプロトタイプ。 こんな専用型も製作したことが・・・。


「どのように作るのか?」


10月に入ってかなり涼しく気持ちよい日が続いている関東地方です。気持ちよいのは嬉しいのですが、やはり冬の入り口に向かっていると感じます。というのも、一昨日あたりからあのイヤな感覚が少し戻って来たのです。鬱は私から全部抜けたと思っていましたが、実はその残骸がまだまだ残っているようです。

ここ数日ちょっと不安感がよぎったり、苛ついたりしてどうも気分が落ち着きません。かといって深い鬱とはほど遠いので心配はしていないのですがね。何かに集中していないとその感覚が頭をもたげるので、毎日何かしら手先を動かしたり、映画を集中して鑑賞したり、ちょっと運動したり、ギターを弾いたりしていますよ。かといって本を読むのはどうも長続きしない現状です。いわゆる軽い「冬期鬱」の感じですね。日照時間が短くなると出てくる感覚です。日照時間のコントロールは出来ないので、耐えるしかありませんが。その傾向がある方はお気をつけ下さい。

では、本題に入りましょう。

すべての命には限りがあります。すべての物事にも終わりがやってくる瞬間があります。人類の生存も永遠ではありませんね。億単位の年月が流れた後に、やがて地球は膨張した太陽に飲み込まれて消滅することが分かっています。その後、太陽でさえ燃え尽きてしまうのです。そんな壮大な話ではありませんが、私の作るものにも終わりの時が来ました。

2007年春にプロトタイプを作って以来、4年間で40個ほど作って来た「手のひらサイズ小型ギターアンプ」の「GAKUYA 1号」ですが、このところオーダーも余り無く、作るチャンスをすっかり失っていました。そんな状況の10月1日に「みわたに」さまから、久々のオーダーがありました。仲の良かった仕事仲間でバンドメンバーが母国のオランダに帰国するので、記念にオリジナルデザインの「GAKUYA 1号」をプレゼントしたいとのオーダーです。そして、自分の分も作ってほしいとの依頼でした。合計2個のオーダーですね。

「GAKUYA 1号」のキャビネット材料は、ダイソーで売っている木製の「ポケットティッシュケース」です。これで手のひらサイズのギターアンプが作れます。ところが、この木製ケースはすでに販売を中止していますので、私の在庫は4個のみ。しかも中国製の木箱なので、作りがかなりいい加減でまっとうに使えるものは2個しか残っていません。

今回のオーダーは2個ですので、手持ちの「ポケットティッシュケース」はこれで使い切ってしまうことになりますね。そうなんです!今回が最後の「GAKUYA 1号」製作なんですよ!せっかくですから最後に「どのように作るのか?」を順を追ってご紹介しましょう。


定価210円の木製ティッシュケースです。


ボリュームポット、電源ジャック、外部出力ジャック取り付け用の穴を開けます。


入力ジャック取り付け穴と、 オープンバックの穴も開けます。


下地を整えた後、アクリル塗料で着色。キャンディーアップルレッドですね。

これから先は、塗装が完全に乾燥するまで内部パーツの取り付けが出来ません。下手に焦って早めに作業すると、塗装面が傷だらけになって悲惨な結果になります。ジックリ1週間かけて乾燥の後にパーツ取り付けを行います。すでに、回路基板は組んでありますよ。


この回路基板は、24mm X 24mm のとても小さなものです。たったこれだけで、クリーンサウンドからディストーションサウンドまで出せるのは、自分で作っておきながらとても不思議な気がしますよ。ちなみに、9v〜18vで作動します。


組み込むスピーカーは、こんなに小さなものです。ちなみに、薄型テレビ用のスピーカーだそうです。ではこの続きは、キャビの乾燥が完了してパーツ組み込みがやれる時期になりましたら再度ご紹介いたしましょう。


本日の結論
これで最後か・・・感慨深いなあ・・・。

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