実測的電源系

2011年02月04日 ショートカットしたら電圧が出てきました!


二次側 BRN---BRN の電圧41Vを確認!



「ちょっと怪しい状況がチラホラと・・・」

今日もまだ、電源トランスの可能性についてあれこれいじっています。
本日の記載内容は、サポート氏とアルニック野村社長への計測データ報告ですので、ご興味の無い方は無視してくださいませ。

その後、Hot Rod Deluxe の輸出仕様の電源トランスは、結局見つからずのままですが、現状でどこまで行けるのかとさらに追求しています。サポート氏から新しい情報が寄せられました。私が「この記号は一体なんだ?」と思っていた電源トランス内の「Cを重ねたような記号」は「温度ヒューズではないか?」とのご指摘でした。

このアンプは「フルパワー状態で長時間使用されると電源トランス内のヒューズが切れる可能性がある」と言うのです。しかし、それは常識では考えられない使用方法なので、現時点でこれが正解かどうかは分からないが・・・。との但し書き付き。では、ヒューズが切れた状態でなんとか対応は出来るのでしょうか?そして、電源トランス内部の構造についての図解も届きました。以下の図をご覧下さい。これは分かりやすいように私が清書し直した図です。




もし、ヒューズが切れているだけであれば、CP3とCP5を直結すればとりあえず機能が回復する事になります。(電源トランス内のプロテクトがないので、このまま使い続けるのは危険ですがね)

では、この図に従ってCP3とCP5を直結し、二次側に電圧が確認できるのかを確認してみましょう。確認できた電圧は・・・んんん?私が期待していた値と少〜し違っていました。
 




1 RED---RED 344v

2 GRN---GRN 6.8v

3 BRN---BRN 41v



20%以内の誤差であれば問題ないとアルニック野村社長のご指導がありましたが・・・。規定電圧より少し高めですね。特に GRN---GRN のヒーター電圧は規定の倍以上です。(回路図には3.3VACと記述してありますが、その後、野村社長のご指摘により、回路図が誤植であると判明。これで正解のようです)次に、出力トランスの導通も確認しておきましょう。はい!


8Ω用 黒---緑 導通あり

4Ω用 黒---緑黄 導通あり



両方とも問題なく導通を確認できました。さて次は?次に真空管をすべて抜きDC電圧のチェックです。電源とスタンバイをON!今度はヒューズが切れることはありませんでした。でも、前回切れていないと思っていたパイロットランプは見事に切れていました。ここからは高電圧ですので注意が必要です。もしやを考えてゴム手袋をしましょう。規定値は以下の通りです。

C31の+側 431V
C33の+側 430V
C35の+側 392V
C36の+側 345V
C38の-側 -50V(バイアス用)

で、計り始めて・・・C35とC36は、ちょっと高すぎないかい?


C31の+側 --- 475v
C33の+側 --- 475v
C35の+側 --- 476v
C36の+側 --- 475v
C38の-側  --- -50v



さらに、真空管ソケットの電圧を測ってみます。規定値は以下の通りです。

6L6(V4,V5)の各3番ピン 約425V
6L6(V4,V5)の各4番ピン 約420V
V1Aの1番ピン 約330V
V1Bの6番ピン 約330V
V2Aの1番ピン 約330V
V2Bの6番ピン 約330V
V3Aの1番ピン 約380V
V3Bの6番ピン 約380V

実測値は以下の通りでした。

6L6(V4,V5)の各3番ピン  ---465v
6L6(V4,V5)の各4番ピン  ---465v
V1Aの1番ピン --- 459v
V1Bの6番ピン --- 459v
V2Aの1番ピン --- 459v
V2Bの6番ピン --- 459v
V3Aの1番ピン --- 462v
V3Bの6番ピン --- 461v

おっと!まだ中途半端な計測段階ですが、ちょっと怪しい状況がチラホラと・・・、電源トランスの問題だけではないような気が。ここから先は経験値がたっぷり必要な世界に突入して参りました。ご指導よろしくお願いいたします!


本日の結論
高電圧を計るのは緊張する!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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