到着的第弐弾

2011年01月26日 それでは内部調査開始!


挑戦状はこのような現物となって届きました!



「ちょっと厄介になってきました」

「Fender Hot Rod Deluxe ジャンク」が予定通り、本日午前中に当家に到着。重量物は運送屋泣かせの当家ですが、配達員はなんとか頑張って当家の玄関先まで届けてくれました。「野良ネコ便」バンザイ!あの気になっていた文字列も「電気かけしき毛布」だと判明してスッキリしました。



荷物はとても丁寧な梱包でした。クッション材もたっぷり。真空管が揺れないようにきちんと養生してありました。送られてくる荷物の梱包具合で、その方の性格がよくわかりますよね。重い荷物なので、運送屋さんが運びやすいように、太いロープでグリップが2か所作ってありました。このおかげで配達員は一気に当家まで持って来れた様です。そのロープは丁寧に取り外し、二次利用できるようにしましたよ。


まずは外観の観察からです。段ボールから出してみると、予想していたより遥かに奇麗なトーレックスでした。汚れを落とせば問題ないのでは?サランネットは一部汚れが付いていてちょっと気になりました。交換するかどうか微妙な感じ。



コントロールパネルは長年の座敷牢暮らしで汚れが目立っていました。ミラーフィニッシュがかなり曇っています。内部に手を着ける前にまずは外観を奇麗にしておきましょう!クリーナーで優しく汚れを拭き取りました。ほぼピッカピカに戻りました。全部のジャックも接点復活材で接点を磨いておきました。ちなみに、いきなり接点復活材を内部に噴射しちゃダメですよ!


結局、キレイに全体を拭いて長年の汚れを落としたら、トーレックスには傷ひとつなく、剥がれも無く、このまま使えるコンディションでした。サランネットも念のためにとクリーナーでそ〜〜〜っと拭いてみたら・・・なんと!先ほど見つけた汚れがキレイに取れたのです!これでサランネットもそのままでOKですね!つまり、外装はな〜〜〜んにもする必要がないんです。残念なんだか嬉しいんだか・・・。妄想が早くも消えてしまいましたよ!



ではいよいよ機能のチェックです。まずは電源を入れる前に、スピーカーが生きているのか?をチェックします。抵抗値は8Ωでした。問題無しです。もうひとつ簡単なチェック方法は、私の作った小型アンプにスピーカーを繋いで出力してみることです。やってみましょう。はい!見事にサウンドが聞こえました。これで第一段階はクリアです。


ではいよいよ電源を入れてみましょう。このアンプは日本仕様で100V対応ですので、全く問題ございません。


パチッ・・・おっ?パイロットランプが点灯しません。まさかヒューズが切れている?それともパイロットランプが切れている?両方チェックしましたが問題無し。ちょっと厄介になってきました。


電源ケーブルの導通も問題無し。電源スイッチの導通はOKでした。となるとその先にある電源トランスの問題でしょうか?未経験の世界へ突入してきましたな。面白い!ちなみに基板上は見たところ問題なさそうです。ということで、電源系に絞って調査開始しましょう!とりあえず本日はここまでとしましょう。楽しみはじっくり長引かせて味わうものなんですよ。


本日もうひとつの貢ぎ物が届きました。真空管です。GE のビンテージもので「6V6」2本と「12AX7」4本でした。北海道在住の乗田さんからの贈り物でした。「12AX7」はすぐに使えますが「6V6」はこのアンプには使わないので、しばしお休みいただきましょう。まずは「12AX7」を先日レストア完成した「The Twin」に設置してサウンドの違いを楽しみましょうかね!


ちょっと気になったのは、届けられたパッケージに貼ってあったシールでした。「航空輸送禁止」とありました。これって何?小さな文字を読んでみると、危険物の可能性があるので航空便では扱わないようにとの注意喚起でした。真空管6個で飛行機がぶっ飛ぶことも無いでしょうにね。こんなシールを貼らなくてはならなくなった時代にウンザリです。


本日の結論
電源部のチェック中、テスターがぶっ壊れました・・・!

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