交換的出力管


2010年12月28日 出力管を交換してみよう!


ようやくシャーシを降ろしたぞ!


「不安を抱えつつ・・・」

12月28日お昼前に、早くも出力管の「9L9GC」が届いた!となれば、さっそく作業の続きをやろうではないか!

本日のチェック項目は次の3つだ。

1 サーキット上を目視して怪しい部分が無いかを確認。
2 リバーブ用ポットが交換できるか確認。
3 出力管を交換して出音のノイズを確認。

まずはシャーシを降ろした。思っていたより体力を使う作業だね。目視する限り、怪しいパーツや焼けこげた部分は見当たらない。膨らんだコンデンサも見当たらない。ということなので、とりあえず回路のチェックはこれくらいにして、リバーブ用ポットのチェックに入る。では、シャーシからコントロール部の基板を外そう!


これがリバーブ用のポットだ!

リバーブ用のポットは、基板に直付けしてあった。コントロール系はすべて基板直付けだ。リバーブのポットは壊れていてグルグル回ってしまう症状。1/4インチサイズのD型シャフトなので、交換しようにも私の手持ちには無い。さらにロングシャフトだし・・・。と、しばし悩んでいたのだが、念のためにシャフトの直径をノギスで計って見た。ほんの気の迷いだったのだが、これが大正解であった!

なんとアメリカ製のアンプなのに、ポットはすべて6mmシャフトの製品が使われていたのだ!おおお〜〜〜!!!これであれば何とかなりそうだ!すぐに私のパーツ箱を引っ張り出してみた。だが、同時にもうひとつの疑問が浮かんだのだ。以下の画像をご覧いただきたい。ここには「B50K」と表記してある。だが回路図ではR-57のポットは「100KL」と表記してあるのだ。なんで?


とりあえず回路図を信じることにし、基板から壊れたポットを外した。次にパーツ箱から100KBを1個取り出す。シャフトも長めだ。これを加工して取り付けられないのか?やってみよう!まずシャフトを万力に挿んでヤスリで削り、D型に合うようにした。削りすぎないように慎重にサイズを決めてノブを刺してみるとOK!ぴったり収まった。次に3つの端子を加工して基板に刺せるように先端を細く仕上げた。これも無事に加工完了。基板にハンダ付けしてシャーシに戻した。


こいつを加工して 使ったのだ!

シャーシをキャビへ戻す前に、もう一度回路を眺め回したところ、1か所だけチョット気になるパーツが見つかった。回路図によると1.2kΩ 3wのセメント抵抗だ。電源系の回路に積んであった。これって、外装の上面が壊れていないか?こんな形の抵抗を見たこと無いけど・・・。まあ、パーツも無いことだし、とりあえずこのままでキャビに戻そう!


シャーシを元通りキャビに戻したところで、「6L6GC」を届いたばかりの新品に全部取り替えた。では、電源を入れて出音をチェックしてみよう!電源ON!20秒ほどしてスタンバイスイッチをONすると!大音量〜〜〜!!!

バリバリビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

わ〜〜〜なんだよこれ!!!ボリュームは0に絞っているのに〜!原因は出力管じゃね〜のかよ〜〜〜!!!数秒でこのノイズは収まったので、ギターを弾いてみる。ううむ・・・相変わらず音量も小さいままだ。ボリュームを10にしても数ワット程度の音にしかならない。リバーブもチェックしたが、まったく効いていない。ううむ・・・さて次は何をチェックすれば良いのだ?

おおお〜〜〜そうかそうか!大事なことを忘れていた。プリアンプ部分の真空管3本はまだ手つかずだったな。よし!これも全部交換してみよう!引き出しをひっくり返してなんとか3本の「12AX7」を見つけた。すぐに交換完了!再度、電源ON!スタンバイスイッチをON!

バリバリビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

くっそ〜〜〜!!!ギターを弾いてみる。おっ?おおお???これは!音量がノーマルになっている!そうか、音量の問題はプリアンプの真空管がヘタッていたのか!よ〜し!これでなんとか先が見えて来たぞ!両チャンネルともに音量がノーマルになっていることを確認してから、出力を25wから100wに切り替えてみた。これも問題なく音圧が上がった。よしよし!

だが、しばらく弾いているうちに時々ノイズが混ざることに気付いた。気持ち悪い。なんだこれは?私は何かよけいなことをしていないのか?おおお!!!そうだそうだ!さっきリバーブタンクを接続したのを忘れていたぞ!いったん外してみよう!その結果、先ほどまでのノイズが見事に消えてくれた。たぶんこのリバーブタンクが壊れているんだろうな。

いったん電源を落として、しばし真空管を冷やした後に再度電源を入れてみた。スタンバイスイッチON!

バリバリビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

ううう・・・なんだよ〜〜〜〜なんだよ〜〜〜〜!!!
このまま年越すのかよ・・・。その前にもうひとつだけチェックしてみよう!リバーブタンクだ。断線している可能性があるもんな。袋から出してみるとその作動不良の原因はすぐに分かった。ラインが1本断線していたのだ!


切れていたラインをハンダ付けしてリバーブタンクをキャビ内に設置し直した。電源ON!果たしてリバーブは・・・うん?反応無し・・・。なんで?そうかそうか!プラスマイナスを逆に設置した可能性があるぞ!はいはい!修正完了!こんどは・・・おおお〜〜〜!!!リバーブが効いている!見事に効いている!両チャンネルともにリバーブ使用可能となったぞ!これで一安心だ。しかもスタンバイスイッチを入れる際に発生していた、

バリバリビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
これが、まだ発生するのだ。とても我慢できるノイズの音量ではない。いずれこれも対応しなくてはならないが現時点で原因は全く分からない。とりあえず、なんとか使えるようにはなったが、まだこのアンプを実践で安心して使えるほどの自信は無い。この先は何をやれば良いのだろうかね?

試しに、小さなスピーカーに繋ぎ直してみたところ、スタンバイスイッチを入れても小さくザリッと出る程度のノイズしか出ない。スピーカーの違いによるこのノイズの出具合の差はいったい何が原因なのだろうか?不安を抱えつつ・・・レストアはさらに来年へ続く!


本日の結論
本年の更新は明日で最後だ!

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