「これをどう理解すべきか・・・」

昨夜は、久々の関内ストーミーマンデイでの「松是ライブ」に参加して来た。たぶんこれが今年最後のライブ参加だね。爆音満載で楽しめたぞ。狭い店内を見回したところ、私のペダルのユーザーが4名存在した。顔を知らなかったユーザーに会えるのは嬉しいね。さらに、会場内で「1台作ってください」と声をかけられたし。顔を知ってから作るのもまた楽しいものである。

12月16日　20：00〜　松是ライブ
なんて、ライブに関しては軽〜く済ませてしまった本日だ。

実は関内に向かう前、自宅を出る際に郵便受けを覗いたところ、12月1日にご報告しておいた、あのイギリスのギター専門誌「Guitarist」がようやく届いていた。編集長は約束通りきちんと届けてくれたのである。2冊入っていたので、1冊は自分用にして、もう1冊はKOREさんへのお土産にしたのだが・・・。

さっそく移動中に自分用の「Guitarist」を開いてみた。噂に聞いていた「弾駆動」掲載ページを探したところすぐに見つかった。記事のタイトルは「THE 101 BEST STOMP BOXES of All Time EVER!」と書いてある。さてさて、どのような記事なのか？



なるほど！そういうことか！そもそも「ストンプボックス」は、日本では一般的に「エフェクター」と呼ばれている。最近では「ペダル」と呼ぶケースも増えて来たね。私の記憶によれば、初めて「エフェクター」によるエレキギターサウンドに接したのは1965年頃のことだった。確か・・・「バズトーン」と当時呼んでいた記憶があるが・・・。

この特集記事は「THE 101 BEST STOMP BOXES of All Time EVER!」とタイトルされているように、1960年代から現在に至る45年以上の「エフェクターの歴史」の中で、数々の名機が生まれて来たことに対し、過去を振り返り、ベスト101台を選出し、ランク付けしようという企画なのだ。

記事はカウントダウン方式を採っていた。つまり101位から順に紹介が進み、最終的に1位に至るのである。で、私が作った「弾駆動」は早くも最初のページに登場していた。以下の画像をご覧いただきたい。紹介されているペダルは、種類別ではなかった。ジャンルをまったく無視して、コンプ、ファズ、コーラス、ワウ、エコー、etc、とごちゃ混ぜにしてとにかく101台を一気に選出してランク付けしてあるのだ。このやり方について編集長に質問メールを送ったところ、以下のような返信が届いた。

Hi Toshihiko,

You are very welcome.
The article is a run down of the best 100 pedals ever so it's chronological – the Dumkudo is around 50th and the wah wah pedal is the number 1 pedal of all time. I would have preferred the article to have been just ‘100 great pedals’ but the magazine team had a majority vote for a run down instead.

Best wishes,
Jason

雑誌の編集は編集長だけの意見で作れるものでも無いようですな。この形式になったのは記事製作チームの総意としてそうなったようだ。いったん「100の素晴らしいペダル！」というテーマでスタートしたものの、最終的にカウントダウン形式になったということだね。この編集長のメールで私は感動したのである。

私のような新参者のホビー野郎が作った「弾駆動」がこの中にカウントされている事自体が奇跡なのだ！97位とランク付けされているが、そもそも企画スタート時点ではこのランク付けはあまり意味が無かったようだね。「歴史的に選んだ100台」なのだからね。順位付けをする際に、チームとしては「マイノリティー」のペダルを下位にランク付けしたとあるし。ちなみに、この編集長は「禅駆動」と「弾駆動」の愛用者である。彼のペダルボードにしっかり組み込まれているのだ。

私は、101位から丹念にカウントダウンしつつ読み続けた。そして、最終的にたどり着いた輝ける第1位は「Dunlop Crybaby Classic」だった。ここに紹介されている101台はそのすべてに「Famous users」が表記されていた。これは有名人の誰が使っているかという意味だね。ここに有名人がたっぷり書き連ねてあれば、ランクも上がるという仕組みか？

私にとっては、そんな仕組みのことはどうでも良い。歴史的に評価されたベスト101台に「弾駆動」が選出されたという事実だけで充分な喜びなのだ。そして、じっくり読んだ後にある大変な事実に気づいたのである！

なんと、あのロベン・フォードが使っていることで、一躍有名になり、世界的ブームを巻き起こした「Z●ndrive」が、この101台に含まれていなかったのだ。さらに「Z●ndrive」を製造している会社「ハミルダオーディオ」の製品が何一つ出てこないのだ。これをどう理解すべきか・・・。


本日の結論
年の瀬にきてこれは快感だね！

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。

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