掲載的新雑誌


2010年12月10日 今度はアワードだ!


こんなギター専門誌知ってる?


「ああ面倒くせえ!」

その話が持ち上がったのは、ずいぶん前のことだった。

2010年3月9日に突然舞い込んだアメリカ発のメールに、私はいささか躊躇していた。「PREMIER Guitar magazine」なるギター専門誌のライターから「あなたの作るペダルの情報を掲載しないか?」と問い合わせが来たのだ。何だこの本は?わしゃ知らんぞ!しかし、無視するわけにもいかないので、丁寧に「私は趣味で作っているので、今のところ情報や広告を掲載する意志はない。ごめんね」と返しておいた。

ただ「ネット版は無料だから読んでね!」と、その日からメールで配信されるようになったのだ。そのメールは目次のような物で、本編の記事はWEB上にあり、それとリンクさせてある。ムービが豊富なので、なかなか面白い構成だね。黙っていても配信されてくるのだからダラダラと眺めていたのだが・・・。

2010年9月25日になり、今度は別の「PREMIER Guitar magazine」編集者から、以下のメールが届いた。

Hello Tanabe-san.

My name is Charles Saufley and I'm the Gear Editor at Premier Guitar magazine.

We're very interested in reviewing one of your pedals if you have one available for evaluation.

The folks at Paul Reed Smith spoke very highly of your work. And while I'm aware you have a waiting list and work one customer at a time, we'd like to be able to review whatever pedal you see fit.

Please contact me anytime that is convenient.

Thank you,

Charles

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Charles Saufley
Gear Editor
Premier Guitar Magazine

なんだ?「The folks at Paul Reed Smith spoke very highly of your work. 」ってのは?いつものごとく、シカゴの綿貫さんに「これってどう解釈すればいいの?」と問い合わせしてみたところ「ポール・リード・スミスの社員がとても褒めている」ってことだった。ふうむ・・・いったい誰が言っているんだ?

心当たりを思い出してみると、確かにそれはあり得ることだった。その半月前に、私はLAで、Mr.Paul Jackson, Jr.とMr.Howard Leeseに会っている。この二人はPRS使いとして有名だ。彼らはPRSの集まりに行くと言っていたので、その会場で、彼らが禅駆動を披露したに違いない。

そうなると、この「PREMIER Guitar magazine」編集者からのメールは信頼しても良さそうだ。綿貫さんも「新しいが、なかなか信頼できる雑誌だ」と褒めていたしね。そこで私は対応してみることにした。

「で、私は何をしたら良いのでしょうか?」と返信したところ「1つのペダルを貸し出して欲しい。機種はあなたのチョイスにまかせます」と返って来た。その時、たまたまオーダーミスで1個余っていた「弾駆動」が手元に残っていた。とりあえずこいつを送って反応を見るか!と、ネームプレートを編集者の名前で仕上げ直して、すぐに発送したのであった。

 


それからしばらくして届いたメールは、以下のようなもの。

Toshihiko,

We're very impressed!

The pedal is also being evaluated by guitarist Isaiah Mitchell of Earthless. He too, is very pleased.

We will certainly have more questions as we write the review.

Thank you,

Charles

気に入ってもらったようだな。試奏ギタリストは「Earthless の Isaiah Mitchell だと書いてあった。誰だそれって?調べてみると「Earthless is an instrumental psychedelic rock band from San Diego, California」というバンドらしい。2001年にリリースしたようなので、21世紀のバンドだって事だね。写真左側のヒゲ男がギタリストのIsaiah Mitchell だ。



その後、しばらく音沙汰がなかったのだが、12月2日になり、ハイレゾリューションの画像を送ってほしいとメールが来た。つまり、雑誌用の大きな写真が欲しいってことだね。おっと!そっちじゃ撮影せんのかい!とツッコミつつも、でっかい画像を送りつけてやった!

12月6日。今度は膨大な量の「弾駆動レビュー生原稿」が送られて来た。ここまで書くべきことがあるのか?と思える量だった。それを間違いないかチェックして欲しいというのだ。しかも、明日プレスに回したいので、私に許される時間は1日しか無いというのだ。とりあえず、全編目を通してみたが、トリッキーな表現も多くて、私の英語能力では正しく理解するのはかなり辛い。そこで「ああ面倒くせえ!」とチェックを諦めてしまった。

でも、返事をしないわけにはいかないので「私の英語の理解力で、完全にチェックするのは難しい。あなたが書いたレビューを正しいと私は信じるので、このまま続行してください」とメールを返しておいた。少しだけ追加項目は入れておいたがね。その直後に届いたメールは以下のようなものだった。

Toshihiko,

We are giving the pedal a Premier Gear Award, as well.

Charles


これって、Premier Gear Award をくれるってこと?それにどの程度の意味があるかは今の私には分からないが、まあ褒められるってえことだから、まあいいか!今印刷が終わって、そろそろ配送する頃だろうから、アメリカでは間もなく手に取ることが出来るだろう。シカゴの綿貫様にはウォッチをし続けて頂くとしよう!手に入ったら、再度お知らせするぞ!


本日の結論
今月はイギリスとアメリカの両方で「弾駆動」が雑誌に載ったな!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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