外遊的博物館

2010年09月11日 いよいよ最終日だ!


ここに来たかったのだ。


「感謝してもしきれない程の恩を感じて」

9月11日

本日は二手に分かれての行動である。妻と母は、HIROさんと奥さんの引率で「ユーバーサル・スタジオ・ツアー」に向かった。私と綿貫さんは「MUSEUM OF MAKEING MUSIC」を目指した。2時間程度かかりそうだと読んでホテルを出る。ホテルを出る前に Henry からメールが届いていた。そこには、MUSUEUMの担当者に連絡しておいたから、スムーズに案内してくれるよと書いてあった。ありがたい手配である。

車はスムーズに走って約1時間半で到着できた。

「MUSEUM OF MAKEING MUSIC」に入ると受付の担当者が、にこやかに迎えてくれた。もちろんHenryの手配のおかげで入場料は支払わなくて済んだ。さらにその担当者は「お帰りの際に責任者がご挨拶をさせていただきます」と伝えてきた。挨拶って・・・なに?

展示場をぐるりと見て回ったが、音楽好き、ギター好きにはたまらんものがたくさん展示してあった。しかし!私が一番欲しいと思ったものは、木製のベンチだった。無垢板の虎目やキルトのメイプル材。バーズアイビッチリの無垢板のベンチとか、見た目に嬉しいものだったね。



展示スペースの最後に、目的の「The Art of The Stompbox」のコーナーが見つかった。舐めるように見ていったのだが、私のペダルはどこにも置いてなかった。だが、展示場に置いてあるパンフレットには確かに私のペダルの画像が掲載されているのだ。なにこれは?

実は、私が作ったペダルは博物館側が展示したいと言っていたのだが、 Henry がとても気に入っていて「預けているうちに何かあったら嫌だから、自分の手から離さない!」と展示を拒否したのだそうだ。なんだよ〜!早く言ってくれよな〜〜〜!!!なんてなことで、私はその掲載されたパンフレットを数冊もらって帰ることにした。

そのとき、責任者の女性が登場。いかにもキャリアウーマンである。Carolyn Grantさん。私のペダルが展示室にはなく、パンフレットだけに掲載されているんだと伝えたところ「ああ!あのHenryの顔をモチーフにしたペダルを作った方ね!素晴らしいデザインだわ!」なんてな、お世辞攻めである。Henryはもう早くも昨日プレゼントしたあの「HENKUDO」の画像を彼女に送っていたんだね。

さらに彼女は「私のためにあなたのサインを書いて頂けませんか?」と私のペダルが掲載されいているページを指さすのであった。なんとなく気恥ずかしいが、思い切って書く事にした。日本語だよと言いながらね。サインが終われば記念撮影となった。これまたニッコリと彼女は手馴れたものである。私の笑い方のなんとぎこちないこと!




私とCarolyn Grantさん

博物館を出てみると、まだ12時前だった。そこで私はさらにもうひとつの希望を綿貫さんに伝えて行動することにした。それは、Mr. Mike Parsons の家を訪問することだった。彼は禅駆動を、偶然海岸で出会った Mr.Paul Jackson,Jr. に勧めてくれた人物である。さらに、私のWEB情報のうち英語部分を自主的に添削してくれた人物でもある。そしてヘビーユーザーでもあるのだ。

スケジュール的にきついと思っていたので、いったんは諦めてはいたのだが、博物館からホテルに帰る道筋に近い住所に彼は住んでいるはずなのだ。まずは電話で確認してもらったところ、彼は自宅にいた。ただMikeは13時に家を出なくてはならないといった。彼に会える時間はとても少ないが、顔を見て挨拶するだけでもいいだろうと車をとばすことにした。



Mikeの家の近所に着いたのは、ほぼ13時だった。高級住宅街だ。周りを見回すと、かつてグーグル・ストリートビューで見つけた彼の家が見えた。するとMikeが玄関から飛び出してきた。挨拶と握手!そして二人はすぐに家の中へと案内された。彼の仕事部屋を見せてもらい、ペダルケースも公開してもらった。よく見ると彼が持っている私のペダルは6個もあった。この画像の中だけでも5個あるのがわかるだろうか?かなりヘビーユーザーだね。彼の友人たちにもユーザーが何人かいて、私に会いたがっていると言っていたなあ。

少しだけ、彼の演奏も聞かせてもらった。アンプはマッチレスだったが禅駆動を使って、上手くダンブルサウンドを再現していた。なるほどね!ユーザーのセッティングを見せてもらうのってかなり面白いなあ!



残念だがお互いに時間がなくて、バタバタしてしまったが、彼はそれでも30分程出かけるのを伸ばしてくれたのだ。このあとは親戚の誕生日パーティーで、ディズニーランドに行くのだと言っていた。最後に3階のベランダで記念撮影を。後ろに見えるハーバーで Paul に偶然出会って勧めたのだと言っていた。その直後に、Paul から私あてにメールが届き・・・時を経てその両名に顔合わせできることになるとは!運命とか、奇跡とか、いろんな言い方はあるが、私はそれが私の人生の必然として用意されていた気もしてきた。自分が動けば何かが動き始める。すべてを捨て去れば、また新たな何かを得られる。そんな気がする今回の旅だ。


玄関を出て車に向かったところ、Mike が「ちょっと待って!」と家の中に飛びこんでいった。すぐに出てきたが、彼が持っていたものは、私の作ったペダルとマジックペンだった。「このペダルにあなたのサインが欲しんだ!」おおお〜〜〜!!!本日二回目のサイン要求である!こんな私のサインでよろしければと書いた次第で。やはりまだなれないので気恥かしさが先に立つなあ。

これで私が企てた、LAでの面会者は全てクリアできたことになる!奇跡的なスケジュールの組み合わせで、見事にクリアできたのだ。綿貫さん、HIROさんにはすっかり世話になってしまった。彼らがいなければ何一つクリアできなかったかもしれない旅だった。本当に、本当に感謝してもしきれない程の恩を感じてしまうのだ。

Mike Parsons の家からの帰り道、いきなりハーレーの軍団に車を取り囲まれてしまった。60台ほどのハーレーは爆音を鳴らし通りすぎていったが、穏やかな人々だったな。



そして、さらに進むと道路沿いにかなりの数の消防車が出ていた。しかも、屋根の上に消防士達が乗って、道行く車に手を振ったり敬礼したりしていた。おおお!!!そうか!今日は911のメモリーデイ何だな!車運転していた綿貫さんも軽くホーンを鳴らして彼らに敬意を示していたぞ。


ホテルに戻るにはまだ時間が早かったので、ハンティントン・ビーチで昼食とした。カリフォルニアの名物観光地だ。ビーチバレー開催地でも有名だね。明るい陽射しに観光客の数も多い。昼食に私が選んだのは、ポークリブだ。フルはとても食べきれないので、半分の量にした。それに添えてあったポテトの大きさに驚いた!とても食べられる大きさじゃないね。



食後はピアをしばし散歩して、私の旅もほぼ終りとした。とても清々しい気分で居られたこの数日間は、本当に幸せだった。無意識のうちにも、生きていることを実感できた日々だったね。何があっても自ら死ぬことはないんだよ。死にたくなっても死んではだめなんだよ。すべてを捨て去ることで、新たな道が生まれることもあるんだからね。そう思える旅の日々でもあったね。いつの日かまた、彼らに会いに来よう!そう思える様になったのは、精神的にタフになれたからだね。



多くの方々のご協力と、支援と友情に支えられて実現できた今回の旅だった。偶然と必然とが上手くからみ合って、全てが良い方向に動き夢が現実となり、ユーザーの皆さんと夢のような時を過ごすことが出来た。再び、どこかの国に出かけてユーザーに会いにいきたいという気持ちが湧いている本日である。

明日はもう帰国の途に就くだけ。てなことで、今回のドタバタツアーはこれにておしまいだ。お読みいただいた皆様にも感謝してキーボードの前から離れることにしよう。

ちなみに、今回の旅の途中でWEB更新を企てていたのだが、ソフト上の問題でそれが現地できなくなってしまった。mixiでは毎日少しだけ報告し続けていたんだけどね。 まだまだ沢山の画像やムービーが残っているのだが、今日はそれを全部処理するだけの時間が取れ無かった。この程度でお赦しいただきたい!

追伸
この日、妻と母はHIROさんご夫婦のアテンドで、ユニバーサル・スタジオツアーに。
もちろん「THE SIMPSONS RIDE」で楽しんきたぞ!




本日の結論
一気に半日で全行程を書くのは辛いねえ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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