2010年08月23日 更に事態は濃厚になり!
Mr.Henry Kaiser | Mr.Matt Groening |
二人はダイビング仲間なんだって。
「盲蛇に怖じず」 ちょっと涼しい日があったかと思ったら、またしても酷暑の夏へ逆戻りですなあ。Tシャツと短パンだけで過ごしている日々は楽でいいけど、いつまでこの暑さが続くんだか。家の中にいても熱射病にならないよう、水分補給をこまめにしているので、今のところ体調は問題ないがね。
さてと、刻々と訪米の日が近づいてきているんだけれど、ここに来て更に面白い事態が起こってきた!いままでは、LAで面会予定の個々のギタリスト達に対して、私からそれぞれのギタリストへの発信しかしていなかったのだが・・・ヘンリー・カイザー へ9月10日のスケジュールについて知らせたところ、思わぬ提案が飛び出したのである。
オリジナルのスケジュールでは、11時にヘンリー・カイザー が滞在しているシンプソンズの作家 Mr.Matt Groening の家に行き、しばしギターで遊んだ後に、13時から昼食会となり、15時においとました後、我々はハワード・リースの家に向かい15時半にはハワードの家へ到着する予定だった。つまり、マットとハワードの家は車で30分以内の位置関係にあるのだ。慣れていれば15分ほどの距離ではないだろうか?
すると、そのスケジュールを読んだ Mr.Henry Kaiser から以下のような提案が届いたのだ。「我々の次に、ハワード の家へ会いに行くのであれば、
こっちのランチにハワードも招待したらどうだろうか?どう思う?」
おいおい!ハワード・リースを呼びつけるのかよ!と思いつつも、面白いことになるかも知れないとの期待もあり、ダメもとで聞いてみる価値はあるだろうと考えた。ハワードだって、マットのファンかもしれないしね。などと。勝手に想像しつつ直ぐに返信した私だった。
「それが可能なのであれば、面白いことになりそう!
私の英語力では、この状況をハワードに正しく伝えるのが難しいので、
あなたから、ハワードに連絡して招待していただけます?」
そして丸一日が過ぎた今朝の事。いつもの朝のメールチェックをやったところ、ヘンリーからメールが届いていた。内容は、ヘンリーの書いたものと、ヘンリーが受け取ったハワードからのメール転送だった。おおお!早くもヘンリーは動いてくれたんだな!どれどれ?そこに書いてあったのは・・・なんと12時半にハワードがマット邸にやって来るというのです。
しかも、ハワード自身からも
「それは楽しみ!こっちにはPRSの新しいアンプもあるけど、きっと気に入ると思うよ!」
ううむ・・・喜んでいるではないか!こうなると、予測できるスケジュールはこう変化するのだろうか?
11:00 Matt邸へ我々が到着。ギターやDumbleアンプで遊ぶ。
12:30 Matt邸へハワードが到着。
13:00 ランチタイム(ブラジル料理がメインらしい)
14:00 ヘンリーも我々と一緒にハワードの家へ向かう。
14:30 ハワードの家にてPRSアンプなどの機材を堪能。
なんてなことになるのか?これだと当初の予定より、その後のサンタモニカ方面観光の時間に余裕が生まれそうだな。
そもそもの始まりは、今から3年前の夏に綿貫さんから頂いた2回路入りオペアンプ「JRC4558Dツヤあり」4個である。「何か面白いものを作ってみてください!」と鬱病真っ最中の私に届けられたのだ。同時にビンテージワイヤも頂いた。そして1か月後、やっと思いついたオーバー・ドライブ製作。2週間格闘の後に出来上がったのが「禅駆動」だった。スーパーギタリスト是永巧一氏命名である。もちろん最終的なサウンドの詰めやチェックも是永氏によって行われたのだった。
「禅駆動」が誕生してから2年10か月が過ぎ、その間に「禅駆動」が私自身にもたらした影響はとてつもなく大きい。鬱病からの開放が最大の影響だが、なりよりも国内外に多くの友人を得たことが嬉しかった。ところが、視点を変えて今回の事態を考えてみると、影響は私自身に対してだけではなく、遠くアメリカでもこうやって人のつながりに変化を及ぼし始めているのだ。
ヘンリー(1952年生まれ)とハワード(1951年生まれ)は、同じ時代に生き、同じアメリカ・カリフォルニアの空気を吸い、同じギターを糧として生きている。年齢も私(1952年生まれ)とほぼ同じ。だが、彼らに面識があったわけではないようだ。彼らが顔を合わせるとっかかりを私が作るというのも不思議な感じがするな・・・。
「禅駆動」がきっかけとなって9月10日にはアメリカのセレブであるヘンリー、ハワード、マット、が一同に会して昼食をとる場面に、私と妻そして母、さらに綿貫さん、案内のHiroさんまでいるという事態が生まれる。信じられない状況だ。人生は何が起こるかわからない。10月には、BAD Co. に会えるかもしれない可能性が出てきたし、さらにこれから何が起こるのか?何が待っているのか?
鬱病によっていったん諦め切っていた私の人生を、たったひとつのオペアンプがガラリと変えてしまった。私は今生きる歓びを取り返すことが出来た。そして、生き続ける勇気を持つことも出来た。それは、有名人達が友人になってくれたことが要因ではない。私自身が生きていることで、多くの人々に何らかの影響を与えていると実感できたからだ。
例えば・・・ハワード・リースは長年エフェクターを使わない演奏スタイルだった。それが今年の2月以降ステージのソロでは「禅駆動」を使い始めたのだ。スーパースターの演奏スタイルに、私が影響を与えてしまったという事実に驚く。
人はその人生の中で「他人に影響を与える」という実感をどれほどまでに持つことが出来るのだろうか?ましてや川崎市の隅っこに住んでいる私の影響が、海外にまで及んでしまった事実は、私の精神的な容量の拡大に大いに影響したのだ。つまり、影響力のフィードバックってやつか。
「禅駆動」や「弾駆動」を使用し始めた海外の有名ギタリスト達のほとんどを、オーダーされた時点で私はナニモノか知らなかった。つまり「使ってみて禅駆動が気に入ったら、友達になってね!」と誰に対しても気軽にメールを送っている私なのだ。一個人対一個人のメールのやりとりとしてしか認識していない私である。組織から脱出した私には、肩書きにはまったく意味が無いと思っている。今の私に一番合っている言葉は・・・「盲蛇に怖じず」だろうな。
「盲蛇に怖じず」
知識がなかったり状況が判らないと無謀なことをする喩え。
差別用語に当たるとして、使われなくなっている。
本日の結論
その昔、長嶋茂雄や原辰徳とも仕事したけど、野球に全く興味ないのでビビリなしだったな!
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。
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