何処的風景画

2010年06月24日 フランスの風景を探しましょう!


「ご存知の方はご一報下さいませ!」

今を去ること27年ほど昔の話が事の発端です。

私は当時、テレビコマーシャル制作会社でプロデューサーとして働いていました。ある夏の日のこと、私は働き始めて初めて夏休みを4連休取得しました。その夏休みの初日、午前中に自宅で「さてと、午後からどこに出かけようかな・・・」と遅い朝ごはんを食べていたところ、突如掛かってきた電話がありました。この時代はまだ携帯電話が無かったので、もし自宅に私がいなかったら捕まらなかったのですが・・・。出てみると・・・。

その電話は会社からでした。「夏休み中悪いんだけど、明日出社してもらえないか?」との上司からの電話でした。何それ?と話を聞いてみると「急に仕事が決まって、明後日からLA(ロスアンゼルス)に行って欲しいんだけど!」との内容でした。某メーカーのCMでしたが、LAのコーディネータ会社を使ってアメリカで全編CGのCMを作るのです。当時、まだCGは日本国内ではなかなか難しい状況でした。私はこのような仕事に対応出来る知識をある程度持った数少ない人材であったわけです。仕事でご指名とあらば仕方ありません。泣く泣く夏休みは1日で終えてしまいました。

それからはまず、LAに行きCG会社と打合せしました。その時点で、打ち合わせが完璧に終わってしまえば、後は完成を待つだけですから、いったん日本へ帰って完成まで待機するつもりでいました。つまり極端に言えば、私はLAから日帰りするつもりでいたのです。ところが・・・そうは簡単に進みませんでした。スケジュールを組んでみると2日に1回は打ち合わせをしながら進める必要があると。それから2週間、私はLAに滞在することになりました。2週間後、ある程度CGの骨格が完成したところで一旦帰国しました。

そして再度、完成前の2週間に私はLAに行くことになりました。最終的なCGの詰めと、出来上がったCGを記録したフィルムを受け取って日本に持ち帰らなければならないのです。2回目の滞在中に、広告代理店の担当者が1週間ほど同行しました。この人物はクリエイティブディレクターという肩書きです。ASOさんという方でしたが、趣味が水彩画でした。食事に行く度に料理が出てくると、食べる前にスケッチブックを取り出しサッサッと鉛筆デッサンをするのです。ものの2分〜3分で完成です!それを日々繰り返していました。ホテルに帰ってから記憶を頼りに色付けをしていました。なかなか素敵なタッチの水彩画でしたね。

結局私はトータルで4週間のLA暮らしでした。全く1人だけの日が2週間ほどありましたので、レンタカーでいろんな場所に出かけて見聞を広げていました。ローズボウルで開催されていた骨董市でGIBSON LPを見つけて値下げ交渉し、手にいれたこともありました。そんなLA生活が終わって、国内での仕上げも無事に終わってしばらくしたころ、私と同行したASOさんが水彩画の個展を開くことに。

個展会場に展示された水彩画はどれも魅力的でした。私は大きめの静物画が気に入って購入しようと近づいたところ、すでに売約済みでした。その時点で多くの水彩画が売約済みになっていました。まあ、業界の付き合いで買った方(買わされた方)も多かったのでしょうね。そこで私はまだ売れていなかった1枚の風景画を見つけました。1982年のフランスの裏通りを描いたものです。小ぶりなこの絵を気に入って購入しました。それ以来当家にはずっとこの絵が飾ってあります。


最近になって急にこの絵が気になり始めました。フランスの主な街並みは国で保護されているので当時とほぼ変化はしていないはずです。ということは、この絵の風景は今も存在してるはずでは?ひょっとして店は入れ替わっているかもしれませんが。絵の右下には「AVIGNION」の文字が見えます。今もフランスのアヴィニオンにこの風景は存在しているはずですが・・・。実写の画像と並べてみたいなあ・・・なんて急に思い始めてしまったのですよ。ストリートビューで見つかるかもしれません!さあ!調査開始です!

しか〜し!調査開始していきなりこれがミススペルだと判明。正しくは「AVIGNON」でありました。

2時間じっくりWEB検索しつつ調べてみましたが、なかなか見つかりませんでした。手がかりが少ないですからね。これからも時間がある時に調査を続けてみましょう。そのうち「AVIGNON」へこの風景を探しに行く旅をしてもいいなあ・・・。現在フランスに在住の方でこの風景をご存知の方はご一報下さいませ!

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ところで・・・。6月14日以降、突如として私への「禅駆動」や「弾駆動」のオーダーが止まってしまいました。もう10日間もオーダーがありません。今年に入ってほぼ2日ごとに1オーダーというペースでしたので、急に10日間ものブランクはちょっとねえ・・・。早くも時代が終焉を告げてしまったということですかね。まだ材料はタップリ手元にあるんですが・・・。別に気落ちしているのではないので「そのうちまたオーダーは来るよ」とのんびり構えていますよ。一番困るのはヒマだってことだけですかね。


Museum of Making Music


そうそう!そういえば、今年の9月9日〜12日はLAに遊びにいくのですが、その際に、私が作ったエフェクター達が11月まで展示されているという「Museum of Making Music」へ行ってみたいと考えています。CarlsbadにあるというのでHotelからちょっと遠いのですが、現地ユーザーの方々のご協力を仰ぎなんとかたどり着きたいと!



Museum of Making Music の裏側

この「Museum of Making Music」で「The Art of The Stompbox」の仕掛け人である、Mr.Henry Kaiser と合流できれば嬉しいですよね!さてどうなりますことやら。


本日の結論
予定は未定にしてしばしば変更される!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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