試作的低音化


2010年04月23日 その後の進展具合です!


「下手にでかいサウンドが出ても困る」

ベースギター用の小型アンプは作れないものかと、いくつかのアプローチを行っていますがその途中経過です。最初に取り組んだのはBOSEのスピーカーユニットを手に入れて、一升枡をキャビにして組み込んだものでした。それはまだスピーカーキャビとして完成していないので作業途中で放置プレイです。

このプロジェクトは、今週月曜日にベースギターを「基板屋のオヤジ」こと野村社長さんに貸していただきましたので、一気に気分が盛り上がりまして、この2日間で方向性を少し変えたアプローチをしてみました。まず考えたのは、下手にサイズを変えるのではなく、GAKUYA 1号本来のスケール感でベースアンプは可能なのか?を検証することにしました。

用意したスピーカーは、直径6cmの10w用です。アンプは従来のGAKUYA 1号の回路を少しいじって対応。いつもの手のひらサイズで仕上げてみました。出音を確認する前から、このスピーカーサイズでは満足なベースサウンドは出ないことが予想されますね。でもやります!コントロールはボリューム、ゲイン、デイープ、の3つです。ディープは、ブーミーさのコントロールです。このサイズでベース音を出すのですから必要でしょう。出力は1w弱ですね。電源は、外部で9v〜18vまで対応します。内部は9v電池1個です。

キャビの塗装はオリジナルのまんまにして、穴開けだけをやりました。このあたりの作業は経験値がモノを言い、かなりスムーズに進みました。失敗もなく淡々と仕上げます。出来上がった姿が以下の画像。



さっそくサウンドチェックしたところ、ボリュームフルでも音割れもせず、なんとか使えそうです。ベース音は小さいのですがね。机に乗せて、夜にベースの練習をするのには使えそうです。念のために、禅駆動をつないでみたところ、かなり面白い結果と鳴りました。サウンドも大きくなり、お座敷ベースアンプとしてかなり遊べそうです。

で、さらに音を大きくしたいし、スピーカーにももう少し余裕が欲しいと考え次の手を打ちました。

当家に転がっていた小型スピーカの「BOSE 111AD」を外部スピーカーとして使うことにします。しかしそのままでは持ち運びしにくいので、ハンドルを付けて持ち運び出来るようにしたいと企てました。まずはDIYショップに走ります。L字金具とボルトワッシャー、木ねじ、木の丸棒、筒状のスポンジ材を購入!

木の丸棒を必要サイズに切り、筒状スポンジ材も木の丸棒と同じ長さに切り、L字金具に所定の位置に穴を開け、木の丸棒にネジ穴を開け準備完了。「BOSE 111AD」には天吊にしたり、スタンドに取り付けるためのネジ穴が2か所あります。ここに自作ハンドルをボルトで取り付けます。出来あがった全体像が以下の画像です。持ってみるとベストポジションで耐久性も問題無し。これならアンプ本体と一緒に持ち歩けますね。



「BOSE 111AD」は裏にフォンジャックが最初から設置されていますので、それをそのまま使います。



ということは、キャビ本体には何も加工を加えていないのですから、出音が気に入らなかった場合「BOSE 111AD」からハンドルを外してしまえば、すぐに元通りになるってことですから安心です。ではアンプに繋いでテストしてみましょう。


なるほどね!スピーカーは45w用ですので、全く余裕ありです。サウンドは大きく鳴り、低音もかなり出てきました。このセットであれば、練習用お座敷ベースアンプとしてなんとか使えそうです。あくまでも6畳〜8畳程度のお座敷用ですから、こんなもんでしょうね。とりあえず、このタイプの試作はこれで終わりにしましょう。では次の作戦です・・・。

次回作はもう少し出力を大きくしてみましょう。5.6wの回路キットが通販で手に入りますので、それを手に入れ回路を少しいじってなんとかベース用に仕上げてみます。ついでに10wタイプも作ってみますかね。でも流石に10wだと私のイメージしている世界ではないのですがね。作ろうとしているものはあくまでも、機材の無い楽屋でちょっと音出ししたり、ツアー先のホテルで練習するのに使うことが前提ですので、下手にでかいサウンドが出ても困るんですよね!


本日の結論
やはりベースにはスピーカーサイズの壁がありますなあ・・・。

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