今頃的年賀信

2010年02月21日 一昨日から昨日にかけての話です!


Mr.Paul Jackson, jr.


「 Happy New Year」


2月も早々と中旬が過ぎ去り、これから暖かな日々が始まりそうな気配の昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?今月は私も暇で、かなりお遊びの工作をやっていました。やたらと小さなアンプを作り続けていたのですが、そろそろこんな事ばかりやっていないで、まともなことをやらんとイカンなあなんて殊勝にも思い始めていたところでございましたが・・・。一昨日からいろいろ面白いことが起こり始めたので、その経緯をご紹介しようかなと。しかし、説明が難しくどこまで伝わるかわかりませんが・・・まあ、ひとつ頑張って書き始めてみましょう!

まずは今を遡ること半年前です。
今ではすっかり友達になってしまったアメリカのカリスマギタリストMr.Henry Kaiserから、私が作っているエフェクターのレビューをアメリカのギター月刊誌「Guitar Player」に掲載したいと連絡がありました。彼は時々レビューを書いているようで、Mr.Henryは出版社に所有している禅駆動や弾駆動を持ち込んで、編集長とともに検討した結果、即決で掲載決定したそうです。さらに私に対して要請がありましたので、燦駆動もサンプルを造り出版社に送りました。

ところが、掲載は決定したものの掲載がなかなか実現せず、出版時期も当方に連絡がなくそれ以来毎月、月末の店頭に並ぶ時期になると、ここでお馴染みシカゴ在住の綿貫様に本屋でチェックをしてもらっていました。Mr.Henryはとっくに原稿を書いて出版社に渡していましたので、もうそろそろ出版されるはずだけどなあ・・・と待ち続けていたのです。

そしてついに、2週間ほど前に私が出版社に送ったサンプルのペダルが返送されてきました。ということは、商品撮影も終わりすべてが完了したという事ですから、出版はまもなくのはずです。てなことで2月19日、Mr.Henryから突然「原稿をスキャンしたものを送ります!」と掲載誌の誌面がメールで届けられたのです。読んでみると3ページに渡り「禅駆動」「弾駆動」「TWIN CUSTOM」「燦駆動」がたっぷり紹介されていたのです。破格の扱いです!驚きましたなあ〜!



ですが、本日はここでその画像の原寸大御紹介は止めておきましょう。スキャンの状態があまり良くなかったのです。掲載誌の現物が手に入ってから当方でスキャンして掲載することにしますので、今しばらくお待ちくださいませ。来週になれば店頭に並ぶと思いますので。

さらにもう一つMr.Henryから画像添付でメールが届きました。これもまた驚きの展開です!今年の5月に"The Art of the Stompbox"という催し物があるようで、世界中から集められたエフェクターデザインのエキシビションとでも言いますかね。そんなことが行われるようです。で、私が作ったエフェクターもそこに展示されるようなのです。詳しくは以下のURLでお読み下さいませ。 もっと内容が明確になったら追加情報をお知らせいたしましょうかね。楽しみです!

http://www.museumofmakingmusic.org/index.php?option=com_content&task=view&id=282&Itemid=41

なんてなことで、少し気分が上向きになっていた一昨日夜のことでした。ポ〜〜〜ンと着信音が鳴りメールが届きました。タイトルを見るとアラララ「Happy New Year」でした。なんだこれは?2月もそろそろ終わろうかというこの時期に・・・。ひょっとして旧正月で来た年賀状なのでしょうか?差出人をチェックすると・・・おお〜〜〜!!!お懐かしや!なんとMr.Paul Jackson, jr. ではありませんか!皆様はもうご存知ですよね。あのプロギタリストのPaul Jackson, jr.です。

今を去ること1年半前、私はPaul Jackson, jr.に禅駆動を渡しました。その時のメールのやりとりで彼がとても心優しき人格者であると感じました。敬虔なるクリスチャンでもあるのですが。その後、彼の友人ギタリストから「Paulは禅駆動をかなり気に入って使っているよ!」とメールがありました。そこからすっかり音信不通になっていたのですが・・・。

何故彼は今頃になって、突然私にメールを書く気になったのでしょうか?その疑問を持ちつつ昨日のお昼のことです。私の携帯電話が鳴りました。見ると見知らぬ電話番号が表示されています。出てみると、聞き慣れない男性の声です。

「はじめまして。突然で申し訳ございませんが私XXXと申します。今お電話大丈夫でしょうか?」

穏やかなトーンで「これは敵ではない」と感じさせる声でした。

「昨日Paulからメールが届いたと思いますが・・・」

えっ?何を言っているんだこの人は?なぜそれを知っているんだ?と一瞬警戒をしつつ、ひょっとしてmixiを読んだのだろうか?とも思ったのですが、私の電話番号を知っているはずはないし・・・。やがて話しているうちにそれらの疑問は徐々に明らかになっていきました。

「実は私、Paulの友人です。Paulと私はクリスチャンでして、賛美歌を現代風にアレンジしたCDを作って活動をしています。彼から連絡があって日本に Toshihiko Tanabe という素敵な人物がいるから連絡してみてと言われたんですよ。ちなみに昨日、Paulがお祈りをしていたところ突然、田辺さんの名前が浮かんできたそうです。そこでメールをすぐに書いたとか」(実際の話しはもっと長くいろいろあったのですが、書ききれないのでこの程度にしておきました)

なるほどね。しかし・・・1年半後に突然 Paul Jackson, jr. が私の名前を思い浮かべるというのも面白いというか、不思議というか・・・サッカー業界に例えるなら、ベッカムが突然私の名前を思い出したようなものですから、なかなか信じがたい出来事でありますが、そう思ったところで現実にこうやってさらに別の方からも連絡があったのですから、私は驚くしかありません。 Paul Jackson, jr. の律儀さに感謝するべきでしょうね。で、その時届いたメールは以下のとおりです。

Toshi-san,
I just wanted to say Happy New Year, and thank you again for my wonderful pedal. It it still one of my favorites, and it sounds so good. May the Lord bless you throughout this entire year.

Your Guitar Playing Friend,

Paul Jackson, jr.
Paul-san
XXXXXX@mac.com

いまだに私のことをこうやって覚えていて、 愛用しているとのメールを頂くのはとてもありがたい事ですね。 この短い文章でも彼の優しさがありますよね。なんだかニコニコしている今夜の私ですよ。

そして!さらに追い打ちをかける電話が昨日夕方にありました。今度はKOREさんからです。

「知り合いのスタジオ経営者から、田辺敏彦さんって知ってる?エフェクターを作っているようなんだけどと聞かれたんですよ!知っているも何も・・・」(これまた長い話なので省略)

どうも、昼間に私に電話を掛けてきた人物はそのスタジオ経営者と懇意にしていて、私のことを話したようだと推察されます。そしてそのスタジオ経営者は気になったのでとりあえず tanabe.tv にアクセスしてみたと。するとそこには「登録会員」のリストがあり、そのスタジオに出入しているミュージシャンの名前が多数見つかったと、そこでスタジオ経営者はその中のひとりであったKOREさんに電話を入れて確認したと。そういう経緯のようなのです。

私からしてみれば、音楽業界のアチラコチラが私を中心にしてリンクして行く様が面白いわけで、これから先、音楽業界にどこまで知り合いを広げていけるかが終わりかけている人生の新しいテーマのような気がして面白いっす!


本日の結論
さて、次にリンクするのは誰?

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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