楽屋的弾搭載

2010年02月16日 昨日は一日中こんな作業で完成!



これはいったいなんだ?


「音圧も感じます!」


今日も冷えびえとしてお寒うございますなあ。今月はエフェクターのオーダーが少なくて暇こいているので、ワタクシの懐もお寒うございますが、皆様ご機嫌いかがでしょうか。私の体調は信じられないほど健全で嬉しい毎日です。

先日、スタック型のGAKUYA1号製作したばかりですが、その際に「世界一小さいDumbleクローン」という言葉がKOREさんから出てきました。これの解釈として「形状的」なものを指しているのでしょうが、それなら「音質的」なものは可能か?なる疑問が湧いてきました。時間があるのでついつい思いついた作業に没頭してしまいます。

今まで作り続けてきた「GAKUYA 1 号」は、GAINコントロール1発だけの潔い造りで突き進んできました。試作品としていくつかコントロールを増やしたものも作ってみましたが、いまいち乗り気になれずすべて否定していました。持ち歩くことを前提とした「GAKUYA 1 号」は、シンプルな構造にしてトラブル発生確率を下げるという目的もありましたがね。 またそれ以上の機能をもたせる必要も無いんですが。

しかし、一気に逆方向へシフトしたらどうなるのでしょうか?試してみたくなりました。「音質的」にももっとDumble寄りにして行くという発想です。まあ、そんなことは出来るわきゃあないんですが、Dumbleライクなエフェクターと評価されている「弾駆動」の回路を「GAKUYA 1 号」に組み込んでみるとどうんるのでしょうか?それではやってみましょう!

まずコントロールの数です。「弾駆動」 が4個、GAKUYAのスイッチ兼GAINが1個で合計5個必要となります。ポットの直径は16mmですので、GAKUYAケースに納めることは可能です。では設計にとりかかりましょう!パーツサイズを計算しつつ、ジャストサイズでレイアウト出来るようにノブを選択します。TOPのコントロールパネルデザインが完成しました。パネルはいつものシェルシート仕上げをします。

ケースはいつもと同じサイズですが、あえてスピーカーは一回り大きいモノにします。弾駆動の回路が追加されるとGAINが上がるのでこのサイズでも14W対応にしておいた方が安心ですからね。さらに持ち歩いて使えるように少しヘビーデューティー仕様にしましょう。

スピーカーグリルには、コンピュータ用空冷ファン保護用の金属製ネットを使います。この金属ネットの留穴とスピーカーのネジ穴が少しずれていましたので、スピーカーの留穴を加工して少しサイズを広げ、位置合わせしました。これでスピーカーと金属ネットが4本のボルトでがっちり固定出来ます。では、次に木工です。

ケース本体に13個の穴を開け、裏蓋にも1つ開けました。今回の各穴の位置はかなりシビアです。精度を高くしないとパーツが収まらなくなるのです。実はその先が大変なんですがね。各穴はそのままでは使えません。というのもケースの板厚がパーツを取り付けるには厚すぎて、ネジ部分の長さが足りないのでナットで留められないのです。そこで裏側から彫刻刀で削り込みを行います。少し削ってはパーツを当て厚みの確認をしつつ進みます。かといって強度は必要ですので、最低限の削りで済ませます。この削り込み作業だけで1時間かかってしまいました。

外装は下手に塗装して持ち歩くと剥がれてしまうので、塗装はオリジナルのままにします。塗装に少し凸凹がありましたので、ヤスリで平面を整えてから溶剤で全面を拭いて仕上げました。ケースが準備できたところで「いっけねえ!3mmボルトとナットが足りないぞ〜!!!」と気づいて慌てて買いに走りました。ホームセンターまで車で10分です。無事調達出来ました。

一気に外装の仕上げです。LEDの配線まで済ませたところで一旦お休みして、外観チェックです。ふむふむ狙い通りですね。



「弾駆動」と「GAKUYA 1号」の回路基板を組みます。これは手馴れているいつもの作業なのでサラリと終了。後は電池を含めて本当に考えていたとおりに全部うまくケース内に収まるかが問題です。意外にスペースを必要とするのが配線材です。コンパクトなボディーですから、なかなか手強いんです。四苦八苦しながらなんとかケース内に収まりました。電池スペースはギリギリで1個しか入りません。ということで9V仕様です。外部電源も18Vまでなら使えますよ。以下の画像が内部レイアウトです。ビッチリでしょ?ラインの取回しが雑ですがご勘弁を!上に取り付けたのがGAKUYAの基板。下に置いたのが弾駆動の基板です。



音出しチェックです。はい!無事に回路は作動。すべてのコントロールは間違いなく作動しています。センターのMASTER GAINが電源スイッチも兼ねています。インプットジャックを差し込まないと電源は入りませんので、持ち歩きにも安心です。そして!もうひとつの機能は外部スピーカー出力端子を搭載したことです。スピーカーキャビがあれば、それに繋いで弾駆動サウンドを楽しめます。外部スピーカにつなぐと、内部スピーカーはOFFになります。では外部スピーカーもチェックしてみましょう。



うほほ〜〜〜い!大成功です!私の部屋で弾くには充分すぎるほどの音量が出てまいりました!音圧も感じます!とてもGAKUYAとは思えぬ音量です。クリーンからオーバードライブまで歪も気持ちよ良く、ほどよいコンプレッション感も楽しくてしばらく弾き続けてしまいました。サスティーンも充分にあります。かなりお気に入りとなりましたなあ。外に出るときはもって歩きたいです。右下の四角いスイッチが3トーン切り替えスイッチですね。もちろんLEDもレッド、ブルー、グリーンに切り替わりますよ。つまりこれはアンプ機能がついた「弾駆動」でもあるとも言えるわけです!



本日の結論
でも作るのはスンゲエ面倒くさいっす!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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