楽屋的積重型

2010年02月11日 今週はこんな遊びをやっていました!



「GAKUYA 1号 スタック型」の裏面ですが・・・。


「世界で一番小さいDumbleクローン」


先月末のこと、久々にKOREさんの声を聞きたくなって電話してちょっと長話したんですが、その際に「GAKUYA1号のスタック型というのは?」とヒントをいただきました。それを聞いた私は、すぐに構想を開始。いつも使っているダイソーの小型ティッシュケースを使って作るという基本は変えずに挑戦してみることにしました。

まずは木工からです。スピーカーキャビはティッシュケースをそのまま使えばよいのですが、アンプヘッドはやはり形状のバランスから考えて半分程度のサイズにしなければなりません。そこで、ケースをまっぷたつに切ってみました。アンプヘッドはそれ単体で使えなければなりませんので、そのサイズ内に電池も収納しなければなりません。かなりタイトな配置になると思いますがやってみましょう!

ケースを半分に切断して、切り口をヤスリで整え、底面になる木材を切り出して貼りつけます。これで概形は完成しました。ここでひとつアイディアが浮かびました。アンプヘッドだけを使う場合、ヘッドホンアンプとしても使おうと考えたのです。つまり、出力のジャックをイヤフォン型の小さなものにするわけです。LRを接続してモノラル出力として設置しましょう。必要な穴開けが完了。裏蓋にもオーバルホールを開けました。

ケースを加工しているので、外装は塗装ではなくトーレックス仕上げ。その方がアラが目立たないんです。tanabe.tvのロゴ部分は、失敗して捨てずにいた基板用の板をリサイクル利用します。ロゴを貼りつけて、ドット部分にLEDを仕込めば完成です。外部電源も使えますよ。下の画像で、出力端子のサイズが小さいのがお分かりでしょうか?

ヘッドが完成すれば当然、それに合わせたスピーカーキャビが欲しくなります。すぐに製作開始です。今回はケース内に余裕がありますので、いつも使っているスピーカーより出力の余裕があるものを使用します。14w8Ωの小型フルレンジです。今回のスピーカーは丸型なので、ケースをそのまま使えません。そこでバッフル部分に丸く穴を開け直します。てなことで完成したのが以下のスタック状態です。なかなか嬉しいサウンドが出てくれました。



さて「GAKUYA 1号 スタック型」で充分遊べるということが分かりましたので、次のステップに進みましょう!今度はKOREさんから「ダンブれ!」とメールを頂きましたのでこれは「ダンブルをイメージしたGAKUYAを作りなさい!」という指針であると解釈いたしました。そんな折に綱島の発破さんから「ダンブルと言えばスエードでしょう!」この一言で方向が決まりました。その日のうちに構想をスタートさせ、完成へのイメージは掴めました。WEBで参考となる画像を集めて検証を繰り返しました。

翌日2月8には渋谷の東急ハンズに材料を仕入れに行きました。東急ハンズはちょっと値段が高いのですが、ここ1か所で必ず材料が揃うので楽ちんなんです。ほとんどのフロアを歩きまわり、スエードや木材、タイトボンド、アルミの薄い板、木工用パテ、アルミの針金等を買い込み一応納得して帰宅しました。帰宅すればすぐに作業開始です。アンプヘッドの正面整形はかなり手間がかかりますが、なんとかやってみます。最初に必要な穴を開けて下準備完了。次に細い木材を切りケースに貼付け、隙間をパテで埋めていきます。そのまま3時間放置してパテが固まったところで余分な部分をヤスリで削り落として表面を滑らかにします。

いよいよスエードの貼付けです。これは丹念に作業しないとなりません。今回は薄いスエードが手に入ったので接着剤ではなく両面テープで貼りつけます。この選択はバッチリでした!スムーズに作業が進み、接着剤の乾燥時間もいらないので、このような作業におすすめですね。ではいよいよ仕上げです。Dumbleらしい面構えにするためにはその特徴的なコントロールパネルと、クロス模様だと感じましたので、実物の画像から切り出して、プリントアウトました。それを薄い板に貼りつけて填め込みます。さらに、コーナーの保護キャップをアルミ板を加工して造り、接着剤で貼りつけました。グリル周りにアルミの細い針金を貼りつけて完成です!このアンプヘッドは通常サイズのスイッチクラフト製出力ジャックを付けました。


ヘッドが完成すれば、これまたそれとマッチしたスピーカーキャビが必要となりますね。はい!やってみましょう!ヘッドの作り方と同じ様な手順で進みまして、グリル面には穴あきの黒いアルミ板を採用しました。アルミ板はネジ留め。完成後アンプヘッドを乗せてみたのが以下の画像です。スピーカーキャビのコーナキャップは、よく見ると釘留めしてあるのがお分かりでしょうか?とてつもなくチマチマした作業ですが、これをやったことでなかなか豪華に見えますなあ!ちなみにサウンドは結構わたしの好きな仕上がりになりました。ハンバッカーのリアがおすすめです。クリーンからオーバードライブまで楽しめますよ!少し大きめな8Ωスピーカーに繋げばもっとレンジの広い豊かなサウンドが楽しめますし。 ちなみにアンプヘッドの裏板にもオーバルホールを開けようと思ったのですが、強度を考えて中止しました。

まあ、こんな風に今週は遊んでいた私です。理由は、この1週間ほどエフェクターのオーダーが途絶えているので時間が余ってしまって、なにか作っていないと不安だからですがね(おいおい!)今回の2作品を通して改善点もいくつか見えてきましたので、もっと精度の高いミニチュア化を考え始めている私です(もうやめろよ〜!)次回作ではそれらをクリアしてより美しい仕上がりにしたいと考えています。



本日の結論
世界で一番小さいDumbleクローンであると!

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