友人的盗難届
2010年01月03日 いきなりの知らせが!


Mr.Shane Conaway のライブ風景

「学生がオーダーするには」

海外の禅駆動ユーザーの第1号である Mr.Shane Conaway から昨日メールが届きました。彼は、駆動シリーズ海外進出のきっかけとなったYouTube映像を2008年8月に掲載してくれた大切な友人です。今までにも何度もメールのやり取りをして、近況を知らせ合っていました。アメリカのオクラホマ州に在住のジャズギタリストです。

彼は昨年10月にフロリダで行ったソロライブのCDを発売したようです。そこに収録されている曲には全部「禅駆動TWIN」を使ってるそうです。彼のメインサウンドはすでに禅駆動TWINで構築されていて、サブで弾駆動も使っていると。ジャケットにスペシャル・サンクスとして私の名前があり、tanabe.tvのURLも掲載されているとか。今月半ばにはそのCDが当方へ送られてくるそうです。ありがたい事ですねえ!楽しみです。

ところが・・・もうひとつ驚くべき知らせが書かれていました!

Mr.Shane Conaway は元旦にライブをやっていたのですが、その駐車場で車上荒らしにあって、彼のエフェクターボードが盗難に遭ってしまいました。すべてのメインエフェクターを失ったそうです。すぐに警察へ連絡したものの、警察は「99%発見は無理でしょう」と言っていたとか。eBayなどのオークションサイトで転売される可能性が強いので、WEBの観察を続けるということですが・・・。

しかし!問題はこれからやってくる仕事に対して彼はすぐにエフェクターが必要となることです。彼のメインサウンドはすでに禅駆動TWINで構築されているのですから、すぐに近所の楽器屋へ走って購入するということも出来ないんですね。そこで彼は泣きついてきました。簡単に書くと以下のような内容です。

「Central Oklahoma大学の講師として1月4日からギターを教えることになりました。
 給料が手にはいるのは数か月後になりますので、今すぐに支払えるお金がありません。
 数カ月後にかならず支払いますので禅駆動TWINを作ってもらえませんか?
 幸いにして、PRSギターとCarrAMPは車から下ろしていたので盗まれずに済みました!」

Mr.Shane Conaway は、私が世界27か国に駆動シリーズを進出させるきっかけを作った大切な友人です。この窮地をそのままにしておくわけにはイカンでしょう!何とかしましょう!と、その時机の引き出しに作りかけの「弾駆動TWIN CUSTOM」があるのを思い出しました。それはTOP面に貼り込んだシェルシートの模様があまり気に入らなくて、製作途中で放棄したモノでした。回路基板さえ組み込めば完成するところまで作業は進んでいたのです。使用上は全く問題がありません。よし!それを復活させましょう!

すぐに Mr.Shane Conaway へ返事を書きました。

「あなたのおかげで27か国へ私のエフェクターが進出出来ました。
 私は今、あなたにそのお礼をするべきです。
 すぐに弾駆動TWIN CUSTOMを製作して送ります。
 GAINを半分以下に絞れば禅駆動TWIN CUSTOMと同じように使えるので、
 これ1台あればかなり対応ができると思いますよ。
 これは私からのプレゼントです。あなたは支払う必要がありません。
 1月8日までにあなたの手に届くように発送します」

3時間後それは完成。画像を撮影し、Mr.Shane Conaway へ知らせました。すると、彼から丁寧なお礼メールが届きました。これからギターを教える学生は200名いるので、彼らにも禅駆動、弾駆動をアピールしておきますとの内容でしたが・・・。まあ、それは止めといていただいた方がよろしいでしょうね。学生がオーダーするには少し高い金額設定ですから。



2つ目の話。
スウェーデンのショップから話がきました。スカンジナビアに輸出する気はないかとね。そのショップはブティック系エフェクターの販売で現地の有名ショップのようでした。禅駆動、弾駆動、燦駆動 全部を対象にしたいようでしたが・・・。その申出では安定収入の無くなった今の私にはありがたいのですが、以前から私が主張しているようにユーザーに直接届けたいとの思いがあります。それにまとめて輸出するほどの量も私には造れません。かといって他人の手を借りて増産する気もありませんから、丁寧にお断り致しました。

インターネットを介した流通は、商品によっては店舗を構えて販売するという形を崩壊させ始めています。ギター用のパーツやエフェクターは世界中で同じモノを使用しています。ローカライズが必要ない商品です。私は説明書を添付せずにエフェクターを発送していますが、それによってユーザーが困ることはありません。ユーザー達がエフェクターの使い方を知っている前提で私は対応していますし、またユーザー達もそれを知っています。受け取った後に使い方に関して説明を求めてきたユーザーは今までにたったの2人だけいましたが。

このような商品の場合、対面販売が必要ありませんし、インターネット上では英語が意思疎通の共通語と成っていますので、それさえクリアできれば世界中どこからでも買い物が出来ます。問題は送料ですが、私が使っているEMSではエフェクター程度なら2000円前後で世界中どこでも4日〜5日で自宅まで届けてくれます。

たまに国によっては、税関がルーズでしばらく放置されるケースも有りますがね。昨年12月15日にブラジルのサン・パウロへ発送したのですが、まだ届いていないようです。ブラジルには3日目に届いていたのですが、その後税関で12日間も放置されていました。そして年末年始の休みになり、さらに郵便局で放置状態だとか。お国柄ですなあ〜!これはあまりにも特殊なケースですが・・・。


本日の結論
Mr.Shane 頑張れ〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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