六弦的自力組


2009年10月12日 材料を集め始めました!



まずはこんなネックプレートから。



「このクドサを選択いたしました」

私の父は17年前に他界しました。その父は定年直前に、私と同じようにひどい「鬱病」で入院してしまい、仕事を辞めざるを得なかったのです。父が仕事を辞めたときに私が聞いた言葉がありました。「あの仕事はワシに向いていなかった・・・」 30数年公務員として働き続け、その結果が「向いていなかった」です。なかなか感慨深いものがありました。ちなみに税務署員でした。

私はどうなのでしょうか?いよいよ私の退社日が近づいてきました。今週の木曜15日が最終日です。いまのことろ何ひとつ感慨深い思いにならず、淡々とした日々です。私が職場を去る思いの一つに「職人へのあこがれ」がありました。元来私がなりたかったのは職人だったようです。

このところエフェクター製作でその思いはなんとか達成できたのですが、根本的な願望がクリアできていないことに気づきました。それは「ギターの製作」です。そもそも33年前に私はギター職人になりたいと、会社を辞める寸前まで行きました。これは当時、妻しか知らない事実でした。諸処の事情がありそれは諦めることにしたのですが、私の中ではそれ以来ずっと燻り続けていたのです。

そこで、辞職記念に自分用のギターを1本の組んでみることにしました。木材をいちから削って作るのは機材が無いのでコンボを組んでみましょう。一番手っ取り早いのはキットですが、それではつまらないので、豊富にパーツが揃っているeBayで全パーツを探して購入してみようと企てました。機種はテレキャスです。一番シンプルな構成のギターですからね。

その企てにはアメリカの協力者が必要です。パーツをバラバラに買うとその送料だけでもかなりになりますので、いったんシカゴ在住の綿貫様に受け取ってもらい、全部そろったところで日本へ転送してもらおうと考えました。すでに綿貫様にはご協力いただけるとの了解を得ています。

この1週間ほどeBayを捜索しまくって、材料はほぼ見つかりました。しかし、私が欲しいパーツに即決購入できないものもあるので、一気に購入完了が出来ませんが、とりあえずすぐ手に入るものから落札を開始いたしました。まずはメインのボディーです。オーソドックスなボディー材にするか、トリッキーな材にするかでいささか悩みましたが、最終的に選択したのは以下のボディーです。すでに落札しました。

ナチュラル・キルト・メイプルトップのゴージャス感溢れるボディーです。ここまでのキルトだと、完成品ギターならかなりの金額になるはずですね。バック材はアッシュです。これにゴールドバーツを載せてさらにゴージャス感を出してみましょうか。サウンドについては、いったん組んで気に入らなかったら、おいおいピックアップやネックを交換し、時間をかけて仕上げていくことにします。いわゆる典型的なテレキャスサウンドにしたいとは思っていないので、最終的に自分なりの音が出来上がればいいかなと。

ネックプレーはちょっと豪華にこんなものを買ってみました。実用性から考えたらシンプルなもので十分なのですが、自分のモチベーションを盛り上げるためにあえてこのクドサを選択いたしました。材料が全部そろって私の手元に届くのはきっと今月末頃になるでしょうか。



本日の結論
仕事を辞めるということは、他にやることを見いだすことでもあります!

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