特撮的集大成


2009年10月05日 買っちゃいました!



1954年 東宝特撮シリーズ第一作「ゴジラ」



「そんなにあるのかよ〜!」

最近やたらにテレビでコマーシャルをやっている「DeAGOSTINI」の「東宝特撮映画DVDコレクション」は、コマーシャルが始まったときから気になっていました。しかも一回目は「ゴジラ」です。私の記憶に残る一番古い特撮映画がこの「ゴジラ」です。両親につれられて映画館で観た記憶があります。

私は1952年生まれですので、1954年に製作された映画が記憶に残るためには、もう少し後に宮崎で上映されたに違いありません。その当時は、九州の田舎まで封切り映画が来るには東京とはかなり時間差があったのですよ。たぶん私は3歳〜4歳ころに観たのでしょうね。

その後は、小学生になって数多くの東宝特撮映画を観てきました。記憶に残っているものでは「海底軍艦」ですね。友達数人と朝一番に映画館に入って、1日で3回半も観てしまいました。当時は指定席や入れ替えなんてなかったですから、居座り続けることが出来たんですよね。

で、この東宝特撮シリーズは何冊出るのだろうと調べてみたら・・・なんと55冊です!そんなにあるのかよ〜〜〜!隔週出版ですから全巻揃えるには2年ちょいかかることになりますね。ラインナップを見ると、2004年のゴジラファイナルまであります。まあ、私の場合は小学校4年生〜6年生の頃が特撮映画の最盛期ですから、全部欲しいわけではありません。欲しいものだけをピックアップして手に入れれば良いというわけ。

てなことで、第一回出版の「ゴジラ」を買ってみました。DVD以外に撮影時のスチールやゴジラのデザイン画、当時のポスタ−の縮刷版なども付いています。出演者の情報もたくさん入っていますのでマニアには嬉しいシリーズでしょうね。

パッケージを開いてDVDを取り出してみたところ、その下に「コンピュータでの動作保証はいたしません」と書いてありました。なにそれ?と思いつつMacで再生してみましたが、何の問題も無く完全に動作しました。さすがに1954年のモノクロ映画ですから画質はあまり良くありませんがね。

そこで思い出したことが・・・。もう20年以上前の話しですが、CMの仕事で東宝撮影所を使いました。海面をイルカと人が飛び跳ねるというもの。当時はまだ精巧なCGが無かった時代ですので実写です。そこで、今は無くなってしまいましたが当時はまだ使っていた東宝の大プールにセットを組みました。このプールは「ゴジラ」の上陸シーンとか、船が教われるシーン等、海のシーンがすべて撮影されたプールです。私たちはバックのホリゾント全面に青空を描きなかなか大変な撮影でしたね。

さらに思い出したことがあります。「日本沈没」の富士山噴火シーンは「国際放映」という東宝の隣にあった撮影所で撮影されたのですが、その同じセット内の反対側に私たちは小さなセットを組んでCMの撮影をしました。妙にあの富士山のセットが記憶に残っています。

このようにかつては映画の撮影所のスタジを借りて撮影することも多くて、様々な思い出があります。1974年に東宝スタジオで大セットを組んで撮影をしたのですが、その際にスポンサー関係者が30名ほど参加していました。で、午前の撮影準備中に突然、我々のタジオのすぐ前を吉永小百合さんが通りかかったのです。当時の吉永小百合さんは28歳。とても美しい女優さんでした。

それを知ったスポンサー軍団は色めき立ち「色紙とマジックはありませんか!」と叫び始めました。当然そのような手配は若造の私に託されます。すぐに東宝スタジオの営業さんにお願いして手配してもらいましたがね。

なんてなことを思い出していたら、私の記憶の底には探ってみればそんなネタが36年分詰まっていそうです。仕事を辞めてしまったら、この先いくらでもCM業界の思い出話が書けそうですなあ。

話しは元に戻ります。
「東宝特撮映画DVDコレクション」をつらつら読んでみたのですが、これをコレクションとして集める気は全く無くなりました。それはこの先これを集めたところで「私にとってそれがなに?」という感じです。私が死んでしまえば始末に困るだけですから。たぶんこの第一回配本だけしか私は買わないのでしょうね。

で、この買ってしまった「ゴジラ」すらも持っている意味をあまり感じないのですよ。そこで「おおお〜〜〜そうだそうだ!アメリカのカリスマギタリストMr.Henry Kaiserに送ってあげよう!」と考えました。彼は「ゴジラ」の熱狂的ファンなのですよ。彼が南極から帰って来たら発送いたしましょうかね。


本日の結論
鬱が抜けて来たら古い記憶が次々に蘇ってきました!

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