思考的通販感


2009年06月21日 物欲と通販の感覚は!


私の物欲は今これをターゲットにしています!


「確認したくなりました」

体調が戻ってくると、私は物欲が表面化するようです。先週から体調が良くなってきたら、突如としてギターに対する物欲が浮かび上がってしまったのです。その対象はオークションで見つけた「2008 PRS MCCARTY KORINA, BRAZILIAN F/B GOLD HARDWARE」というものです。昨年発売開始されたギターですが、私はコリーナ材のギターを持っていないので、1本ぐらいは持っていてもいいかなというところが出発点でした。 かつてしばらく持っていたコリーナ材のギターのサウンドが結構好きだったのでね。

さらにこのギターは、バードインレイ、ハカランダ指板、ゴールドハードウエアというオプション仕様。これは買っておいて損はないんじゃないか?と思い始めたのです。弾くことが目的ではなく「手元に置きたい!」という欲望だけなのですがね。まあ、骨董品の収集と同じような趣味だと思っていただければよろしいかと。でもその物欲に反して、自分で自分の物欲を押さえ込んでいる状況も結構好きなんですよね。

このギターの出品者はアメリカ在住で、アメリカ国内以外には出荷しないと言っています。つまりこのギターが欲しければ、アメリカ国内の知り合いに代理で受け取ってもらい再発送してもらうしかありません。幸いにして、私にはアメリカに数人の知り合いがいます。特にこのような場合にご協力いただけるのは綿貫様です。すでに今回の件で、私が落札したら代理受け取りをしてもらえるようにお願いしてあります。

さて、この出品者は「アメリカ国内以外には出荷しません」と宣言していました。ところが私の場合、禅駆動や弾駆動のオーダーは海外からもやってきます。すでに22カ国に及んでいます。国内だけとこだわる訳には参りません。オークションや、通販で買い物をする場合の思考をちょっと書いてみましょう。

まずはオーダーする立場としては、海外から買う場合まず相手が信用できるか?につきます。粗悪品が届けられないか?本当に商品を送ってくれるのか?詐欺ではないのか?初めて取引する相手に対してそのような不安がつきまといます。特に気になるのが、オーダーしてから納品までの流れです。商品がいつ出来上がっていつ発送されていつ届くのか?オーダー時に高額な料金を支払っている場合はとても気になりますし、それが見えないとイライラがつのります。相手がコマメにメールで状況を知らせてくれれば安心できるのですがね。そして私は詐欺を含めて何度かのトラブルを経験しました。これは貴重な経験値を私にもたらしてくれました。

では、オーダーを受ける立場としてはどうなのでしょうか?一番最初に「オーダー者が本当に支払ってくれるのか?」がポイントですね。アメリカでありがちなのは、オーダーして試奏が終わったら返品というケースです。これも個人が製作販売している以上やめてほしいことですね。これらを加味して、私が現在実行しているパターンを書き連ねてみましょう。

当初、海外からのオーダーに関しては、相手もアジアのいち個人である私を信用しづらいだろうと「先に商品を送りますから、気に入ったら料金を振り込んでください。気に入らなければ返品してください」との作戦に出ました。ユーザー性善説ですね。これは多くのギタリストに喜ばれたサービスでした。もちろんすぐに振り込んで来たユーザーがほとんどでしたね。でも、それに安心していたところついにやられてしまいました。アメリカとフランスの合計2名が支払わず、今もそのままバックレています。これには困ってしまいました。そこで作戦変更です。現在は以下の様に進行しています。

  進行状況
1 オーダーメールが届きます。
2

オーダーメールが届いてから数時間以内に、
WEBにオーダー者および希望機種と完成予定日を書き込んだ
「オーダーリスト」に記入して、オーダー者に確認してもらいます。
同時に、オーダー条件を知らせます。ここまで最短で10分程度です。
http://www.tanabe.tv/top/kudou/orderlist0906.html

3 オーダー者より条件と機種を確認したとのメールが届きます。
4 完成したらメールで知らせますので、
Paypalから届く支払い完了の連絡を確認したら発送しますとのメールを送ります。
5 製造開始。早ければ4時間〜8時間後に完成です。
最近は、ほぼ2日以内に完成させています。いかに早く造るかもテーマとしています。
完成後、サウンドチェック。納得いかなければ作り直しですね。
仕上げに、裏面にシリアルナンバーとオーダー者の名前入りラベルを貼ります。
6 完成後、商品の撮影をします。
これが完成品ですよとメール添付で画像を送ります。
このときに名前入りのラベルが重要です。
これがオーダー者の気分を高揚させます。狙いの作戦ですね。
7 オーダー者はラベルにある自分の名前を見てすぐに振り込みます。(作戦通り)
8 Paypalから振り込まれたとのメールが届きます。
9 支払いを受領したと確認のメールをオーダー者宛に送ります。
この際にいつ発送できるか、そしていつ配達されるかの予測を知らせます。
10 梱包発送を完了。すぐにオーダー者宛に以下の情報を知らせます。
「本日発送完了しました。EMSの追跡ナンバーはXXXXXXXXX です」
同時にEMSの追跡が出来るURLも知らせます。
http://www.post.japanpost.jp/english/index.html
11 到着予定日になってもユーザー者から受け取ったとの連絡がない場合は、
EMSの追跡を行い、その時点でどこにあるかを調べます。
たまに、配達時にオーダー者が不在で郵便局内に保管され続けているケースがあります。
その場合はその状況を知らせて引き取りにいくように助言します。
12 オーダー者が受け取ったとの連絡をしてきます。
ファーストインプレッションが書かれていることが多いですね。
13 相手が受け取ったことで安心したとのお礼メールを送ります。
通常はここで終了です。

ユーザーによってはこの後に、サンプル音源を送ってくれたり、再度オーダーしてくれたり、友人に紹介したとのメールが届くこともあり、助言もあったりして親しくなることも多いですね。

このように、常にオーダーした方の不安感が沸き上がらないように対応しています。この対応が気に入られて「あいつにオーダーしても早くて安心だぜ!」と友人にふれまくるユーザーも多いようですね。そこで、昨夜おそくになっていままでどのような推移で製造してきたかを確認したくなりました。そこで出来上がったグラフが以下のものです。本日時点までの生産状況です。


2008年9月のピークは、YouTubeに掲載された直後の大騒ぎでしたね。2009年5月の山はタイのバンコックでブームになったときの状況です。昨年末から今年の頭は、世界同時不況の影響で谷が出来ました。キャンセルも何台かありましたし。さて、今年の後半はどうなるでしょうかね〜!


本日の結論
こうやってグラフにしてみるあたりが、いかにも管理職ですなあ。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE