六弦的螺鈿続
2009年04月02日 今期最初の大人の遊び!


こんな感じのギターを作りましょう!

「土下座しつつ」

前回の続きであります。

前期の締めとして、馬鹿なことをやってみようと企てたのが、ストラトのピックガードをアバロン仕様に仕上げることでした。さらにヘッドもアバロン仕上げにしたいと考えたのです。ヘッドに貼り込む分のアバロンは、駆動シリーズを作るためにいつも在庫を抱えていますので、何も問題ありません。

肝心のピックガードは、アメリカでこんな派手なパーツばかり製作販売している「Q-Parts」で見つけて購入いたしました。派手なノブも3個同時に手に入れておきました。クドいほどに派手な組み合わせです。材料が手に入ったので、いよいよ本体入手へと動きました。

2週間ほど前に一度黒いボディーの80年代TOKAIを見つけて購入したのですが、すぐにアメリカのShaneから譲って欲しいと頼まれてあっさり譲渡してしまいました。そこでもう1本、同じ時に目をつけておいたFenderがありました。クラプトンシグネチャーです。クラプトンモデルが欲しかったからではなく、黒いボディーを探していて、たまたま出くわした程よい価格のものがそれだったのです。元々私はアームなんて使いませんし、ミッドブースターを取り付けようと考えていたので、クラプトンモデルは都合が良いのですがね。

北海道のショップからオークションに出品されていたのですが、オークション3回転しても買い手が付かずそのまま出され続けていました。Spring Sale中なので3月31日までは落札価格の10%引きになるとの表示がありました。これを利用しない手はありませんね。はい!私は見事に落札いたしました。


消費税、送料をいれて77,410円。まあ、安かったのではないでしょうかね。ピックアップはレースセンサーではなくノイズレスです。どうもあのレースセンサーのノッペリした顔つきが好きになれません。そしてようやく4月2日午前中にストラトは届きました。

さて、ストラト本体が届いたら先ず私がやるべきことは、作動チェックですね。それが終われば、いっきに分解を始めます。ところが・・・受けとったストラトをみてちょっと「あら?」という感じです。ショップはちゃんとメンテナンスして出品している風の説明でしたが、どうもそんな気配が感じられません。そこここに、長年放置していたサビや垢が目立ちます。

まあ、そんなものはいずれ私がクリーニングすれば済むだけですから、気にせず音出しをしてみましょう!アンプを温めて・・・ジャックイン・・・ボリュームノブをさわると「バリバリバリ〜〜〜!」とてつもないノイズが飛出しました!ガリなんてな範疇を通り過ぎているひどさです。あら〜〜〜!!!トーンノブもなんだかガリが目立ちます。トーンはしばらくグリグリやっていたらガリが消えましたが・・・ボリュームポットはどうにもなりません。

てなことで、中古だからある程度の事は覚悟していたけど、これほどひどいとは・・・。ネック順反り、ネックセットでセンターが出ていない等の他にも気になる点がいくつもあったので、ショップに対してクレームをつけました。

すると「送り返してもらえれば、きちんとメンテし直して、ポットも交換します」と返事が来ました。ところが、その時点で私はすでにストラトのネックを外し、チューナー等のパーツも取り外していたのです。今から組み直して送り返すのもかったるいので、交換用のポットだけ送って欲しいと伝えたところ、快諾してもらえました。後は自力で何とかするしかありませんね。

それでは分解開始です。ヘッドはチューナーとストリングガイドを外して、ヘッド形状を写し取ります。これをヘッド形状に切り出します。ヘッドに貼る文字のレイアウトも決めましょう。もちろん Fender ではなく tanabe.tv と入れるのです。すべてを組み合わせて貼り込んで、パーツを取り付けたらこうなりました。派手です!

さあ!次はいよいよボディーです!ピックガードからピックアップやコントロールポッドを取り外します。基本的にピックアップ等のサイズは同じはずですし、アメリカ仕様なので、ネジサイズの問題もないはずです。ところが・・・一つだけ違っている点がありました!それはピックガードを留めるネジの数です。手に入れたアバロンピックガードは11穴ですが、オリジナルは8穴です。ネジ穴は追加でボディーにあければ済みますが、肝心のネジがたりませんね。私の勤務先は東銀座です。一番近い楽器店は「銀座 山野楽器店」ここにいけば確実に手に入ります。はい。私は会社の帰り道に寄って不足分のインチネジを手に入れていました!3本だけでいいのに20本入りしかありませんでしたよ。

ピックガードを外したところ・・・なんだか様子がダサイのです。うう・・・これはきっとレースセンサー仕様のモデルのピックアップを素人が自力で交換したのでしょう。かなりいい加減な半田作業が施してありますなあ。ほとんど外れかかっている場所もあります。あら?すでに外れているのが1本あります!そーっとピックガードをひっくり返すと、その時点でさらに2本のラインが外れてしまいました。おおお〜〜〜!!!こいつらはどこに繋がっていたのでしょうか?面倒な事になりましたよ!

といいつつ、配線は無視して取りあえずピックガードだけは交換してみました。今の段階ではまだ音は出ませんがね。 どなたかにお知恵拝借しなければこの先には進めませんが・・・。おおお!!!そうだそうだ!あの巨匠に菓子折りをお持ちして、お教えくだされと土下座しつつお願いしてみましょう!


本日の結論
と、この作業はまだまだ続くのです!

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