合格的燦駆動
2009年03月14日 評価に挑みます!


燦駆動プロトタイプの評価は?

「さあ!仕上げに入るぞ〜〜〜!!!」

昨年春から、開発コード「燦駆動」の試作を繰り返していました。当初の回路はしばらく戦った後に「これは必要ない!」と捨て去りました。理由は「禅駆動」を超えていない!でした。同じようなもののバリエーションを回路を変えて造っても意味が無いからです。今もその時に造ったプロトタイプがたくさん室内に転がっていますなあ。

その後しばらくは、次のアイディアが浮かばず放置していたのですが、昨年末になり押し寄せた不況の影響で「禅駆動」のオーダーも少なくなってきた事と体調が良くなった事で、開発をやる時間が取れるようになりました。で・・・そろそろ「燦駆動」の開発に動き出してみようと。

次に目指したのは「FUZZ系」のペダルでした。手元にゲルマニュームトランジスタがたくさんあったのです。世界的に有名なのは「FUZZ FACE」ですね。その回路のバリエーションは非常に多く存在しています。まずは勉強のためにそこから手を付けてみました。しか〜し!上手く行きませんでした。私が気持よいと思う、欲しいサウンドにほど遠かったのです。

試行錯誤は続き、今年になりようやくたどり着いた回路がありました。しかしそれも私の期待するサウンドとはズレていました。ここまで来てようやく気づいたのですが・・・。私はどうも「パリパリしたFUZZサウンド」があまり好きではないようです。根本的に見直さなければならない事態に・・・。

そこで先月に入り回路の詰めに入りました。自分の欲しいサウンドに近づけるモデファイを繰り返したのです。しかしここで音が出ない現象が頻発するようになり、その原因追及に多くの時間を費やしました 。慣れないマイナス電源での製作にドタバタしていたのです。

その作業をやりつつ、何か目標を立てて開発を続けようと考えた後に、Mr.Henry Kaiserをターゲットにして彼のためにまず一台組み上げてみようと企てました。そうなると私はまずパッケージデザインから入ります。そこで決めたのが「彼の好きなキャラ」である「ゴジラ」。これをトップにデザインしてみました。当然ながら、販売するものではないプレゼント用の1台こっきりの製作です。


やがてその戦いも終わりを告げる時が来ました。安定したサウンドがなんとか組めるようになったのです、一番の難点は使っているゲルマニュームトランジスタに個体差があるので、当然出来上がった「燦駆動」にも性能のバラツキが顕著に出る事です。さらに同じ回路で別の品番のトランジスタでも組んでみました。3月13日夜にプロトタイプ4台を組み上げた私は、いよいよ3月14日午後2時、最終チェックのためにKOREさんのご自宅に突入しました!

いつものごとく、チェックアンプはFUCHSです!4台をすべてチェックし終わって、さらに最初にチェックした個体を再度確認です。いつものKOREさんのサウンドチェックフレーズが出てきません・・・。ジミヘンっぽいサウンドが次々に飛出してきます。これは〜〜〜?聞いているうちに私も気持よくなってきました。KOREさんも延々と弾き倒しております!

「これは気持よい!好きなサウンドだな〜〜〜!!! 典型的なZUZZサウンドとは違って、FUZZディストーションとでも言うような感じですよ!ストラトのリアが気持ちいい!」

まさに私が狙っていた部分です。簡単に言えば「太いストラトサウンド」になるのです。第一次関門通過ですね!では 次に他のペダルとの相性を確認します。当然ながら、禅駆動に燦駆動を繋いでみました。おおお〜〜〜!!!これは〜〜〜!!!素晴らしい!自分で言うのもなんですが、見事に禅駆動サウンドを燦駆動がブーストしてストラト向きの気持よいサウンドになっています!こりゃ〜〜〜アリですね〜〜〜!!!


さらにチェックは続きます。こんどはワウとの組み合わせです。シンプルにギター→ワウ→燦駆動→アンプという構成です。おおお〜〜〜これは〜〜〜いいぞ〜〜〜KOREさんも気持ち良さそうに弾き続けています!いつもとは違うフレーズがガンガン飛出してきます!

「これはいい!すぐ欲しい!
 いつもと違うフレーズが飛出すのはインスパイアされている証拠なんですよ!
 燦駆動はSNもいいし、外部電源を使ってもノイズは変わらないし、
 シンプルに、 ストラト+ワウ+燦駆動だけでライブやりたいっす!」

てなことで、KOREさんの「合格!」をいただきました!長い戦いでしたね〜〜〜!!!上の画像を少しアップしてみましょう。このようにKOREさんの合格印がさりげなく置かれているのですよ〜!


しか〜〜〜し、持ち込んだ4台のうち1台だけが合格です。別ものトランジスタの個体は却下。さらに違いは何か?どうもトランジスタの性能のバラツキのようです。GAIN がとても低い個体があるのです。つまり、使用するトランジスタは使用前にテスターで数値を計って選別しなければならないのです!これはやっかいな作業ですね。元々数が少ないゲルマトランジスタですから、さらに使える量が減ってしまいます。そうなると限定生産にならざるを得ませんね。

ようやく回路はフィックスしましたのですが・・・さらにもう1つ、パッケージの問題があります。今回合格をもらったパッケージは版権の問題で使うわけには参りません。別のデザインを再度考えねばなりません。そしてケースサイズです。大きめのサイズの方がどうも音が良さそうです。小型ケースで同じサウンドが出せるのか?もう一考しなければならないでしょうね。さあ!仕上げに入るぞ〜〜〜!!!

KOREさま!いつものごとくサウンドチェックありがとうございました〜〜〜!!!量産型1号機が完成次第納品させていただきます!今しばらくお待ちくださいませ〜〜〜!!!

そして、帰宅後KOREさんから届いた携帯メールは・・・。

「う〜ん、なかなかいいですねえ、
 早くストラトをワイルドに弾きまくりたいす!
 超ですよ!なんのこっちゃ!興奮中」



本日の結論
パッケージデザインはけっこう悩むんですよ〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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