2008年12月18日 早業で修理完了！
これはいったいなんだ？
「そんな職人気分を味わいつつ」 昨日、アメリカから1個の荷物が送られてきた。小振りな段ボール箱を開けてみると、クッション材のキッチンペーパーに包まれて出てきたのは・・・Kleenexのウエットティッシュだった。なんだこれは？と思わず笑ってしまった！で、ふたを開けたのが以下の画像。
これでもまだ意味が分からない状態だね。実は、数日前にアメリカのユーザーから「禅駆動 TWIN CUSTOMの右チャンネルが作動しなくなった。LEDは点灯するけど、音がでないんだ。何が原因だろう？」と相談があった。
それまでは真っ当に作動していたのだから、回路上の問題は無いはず。かといって配線も簡単に動くようなものでもない。そうなると「オペアンプの不良」が考えられる。私の経験で言うとオペアンオプは「突然死」がやってくる可能性があるパーツだ。その旨をメールで伝えて、当方でチェックしたいから送ってくれと伝えておいたのだ。で、それが昨日届いたというわけ。
ユーザーもイロイロ考えたのだろう！何か面白い梱包材で私を楽しませてやれとね！そこで選んだのがKleenexのウエットティッシュケースだったという事だね。さらにケースを開いてみると以下の様に「禅駆動 TWIN CUSTOM」がティッシュに包まれて出現したのだ。
さっそく音出しをしてみると、見事に右チャンネルは音が出ない。LEDは作動している。やはりオペアンプが怪しいね。すぐに裏蓋を外して、中をのぞくと何も怪しい部分は無い。そこで、右チャンネルのオペアンプを外して新しい「NJM4558D艶あり」に取り替えてみた。サウンドチェック・・・。全く問題なく作動した。アッサリと修理完了である！本日午前中にはもうアメリカへ向けて発送を完了した！発送完了のメールを送ったところ、ユーザーから返事が来た。
Hi Toshihiko,Thanks you very much. I'm really looking forward to using the Zenkudo
again. I really appreciate your great service.Have a happy holiday.
Pete
こういうやり取りが楽しいよね。私はあくまでも趣味の延長で製作しているのだが、修理に関しては責任を持って対応しているのである！それを感謝されるのは照れくさくいけどね。
さらに今朝もう1台送られてきた。これは国内の大阪からだった。かなり初期のTWIN だ。現象は「右のチャンネルが、左に比べてトレブリーなのでチェックして欲しいのですが」との要請だった。これまたすぐに出音のチェック。確かに右がトレブリーだった。VOICEを目一杯右に回した感じのサウンドになっていた。
裏蓋を外して内部チェックしてみると、回路上に問題点は見つからなかった。次にVOICE用のポットの端子をよく見ると、かすかに端子が触れているように見える。つまり、VOICEがショートしてMAX状態になっているようなのだ。すぐさま端子を分離して確実に接触しない位置に処理した。音を出してみると、見事に元通りのサウンドに戻った。これで一件落着と思っていたのだが、プラグを抜き差ししているうちに、IN側のジャックが変だと気づいた。
差込んでもクリック感がなく、な〜んとなく繋がっている感じで気持ちが悪かった。内部の金属パーツがへたっている感じがした。そこで自主的にジャックを交換する事にした。交換完了！うふふふ・・・カチッと差込めるようになった。きっちりプラグがホールドされる感じが気持よいぞ！これで完成だ！さらについでに電源周りもちょっと配線をいじってよりスッキリ処理し直しておいた。ホットボンドでその配線を固めて作業完了！これまたすぐにエクスパックで発送完了！で、連絡したところ返ってきたメールは・・・。田辺様
こんにちは。
お早い対応感謝感激です！
In側のジャックも気になっていたので、それまで治して頂けて…
今パソコンの画面の前で嬉しさのあまりニヤニヤしてしまいました(笑
電源部まで改良されたとか…届くのが待ち遠しいです。
何回もいろいろと見て頂いてありがとうございますm(_ _)m
大橋達也 拝私が作り出したものを気に入って使い続けていただいている皆様にはきちんと対応して、さらに気になる部分があれば自主的にパーツ交換等を行うのは「職人のプライド」だと思うのだ。私は職人なのか？という疑問もあるが、まあ、そんな職人気分を味わいつつ日々を過ごしている私である！こんな対応も「鬱からの脱却」が見えてきたからだろうね〜！
本日の結論
日に日に鬱が薄くなって行く快感が湧いている本日だ。
「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。
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