再届的仏蘭西

2008年08月23日 フランスからのメールは!


こいつが縁で


「神髄が理解出来始めた」

私は2005年3月から鬱病に苦しめられてきたが、「鬱病」の最大の病状は「底が見えない程の孤独感」だと私は感じている。人はとてつもない孤独感に襲われるとさらに絶望的な不安感に苛まれ、死を意識し始める。やがて消失願望が大きく膨らんで自分の命を絶つ行為に及ぶ。そんな精神的戦いを繰り広げながらも私が今日まで生き延びる事が出来たのは、実は毎日インターネットにアクセスしていたからではないか?と最近思うようになった。私を必要としている人が居る。私は忘れられていない・・・。そんな感覚が鬱をかなり軽くしてくれているのだ。

このところ、海外から全く知らない人々から「禅駆動」を求めるメールや問い合せメールが送られてくるようになった。もちろんそれらのメールは英文で送られてくる。そのため、苦手な英語も日々読んでいるうちにかなり楽に読めるようになってきた。慣れという物は恐ろしいものだね。ちなみに、英語圏以外の地域から来る英文メールは、とても分かり易い文体なのがとても嬉しい私だ。

さて・・・古くからのtanabe.tvアクセス者なら覚えていらっしゃる方も多いはずだが、今を去る事5年〜6年前、一通のメールがフランスから届いた。

私の記憶が確かならば2003年の初夏だったと思うのだが。そのメールは、私が所有しているカスタムギターと同じギターを持っているとのメール内容だった。同じギターを持っている人を初めてWEBで知ったとも書いてあった。そのメールを書いたのはフランス人だった。ボルドー大学病院の医師であるという。趣味でバンドをやっていると書いてあった。その後、何度もメールのやり取りをした。3か月程やりとりを続けただろうか。

彼の名はOlivier Caubet。彼からは家族の写真や、バカンス中の雪山で楽しむ様子が送られてきた。もちろんバンドでギターを演奏している画像も送られてきた。長身で細身の人物だった。彼とのメールやり取りはやがて回数が少なくなり、いつの間にか全く交流は無くなってしまった。私の方もMacの交換等でメールアドレスを失ってしまいそれ以来全く忘れ去っていたのだが・・・。

昨日なんと!そのOlivier Caubetから5年ぶりにメールが届いたのである。

Hello tanabe!
remember me ?
we talked about the telecaster set neck blue,
we have the same together.
I discover that you created pedals recently.
Could you talk to me about that? and give informations.
I could be interested.
Friendly.
Olivier from france.


添付されてきた画像。左から2番目の白人が Olivierだ。

なんということだ!禅駆動の情報を彼は発見したようだ。そしてそこに私の名前を見つけてきっと「あら?俺はこいつを知っているぞ!」と驚いたのだろうな。ギタリストとしては、新しい機材の情報をWEBで探すのは日常的な行動だ。たぶんキーワードとしてDumbleあたりをぶち込んでヒットしたのだろうね。そしてOlivier Caubetはメールアドレスを確認して「おいおい!やっぱりあいつだよ!よ〜し、問い合せしてみようっと!」と久々にメールを書いたのだろう。

かつて偶然インターネットが結びつけた二人を、6年も経って再びインターネットが巡り会わせるというのはなかなか面白いものだ!私は1994年頃からインターネットにアクセスを始めてきたが、ようやく今頃になってその神髄が理解出来始めた。国境と時間の壁が無い繋がりは精神的にも自由度が大きい。世界中どこからでも、こうやって私を見つけて連絡してくる人々が居るのは感動的だ。


本日の結論
果たして禅駆動はフランスへも送られるのか〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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