雑談的三題噺
2008年07月28日 停滞時にはあれこれ手を出して!


これはいったいなんだ?

「又してもパーツの発注だ〜〜〜!!!」

先ず一つ目の噺は、アンプの外装などに使われているトーレックスと言う素材があるのだが、禅駆動ユーザーから少し貢いでいただいた。ちょうど使ってみたいと思っていた時だったので、非常に嬉しいタイミングであった。さっそく何に使おうかと考えていたところ、いただいた量も少なめだったので、先ずは「禅駆動」の外装をやってみることにした。

アルミの筐体に貼り込むのに接着剤は何を使ったら良いのか?送り主からは「木工用ボンド」で大丈夫だと知らされていたが、私は違うアプローチをしてみることにした。というのも、アルミ筐体には角の部分にアールがついている。ここを上手くなじませるためにはトーレックスの素材自体をすこし柔らかくしてフィットさせなければならない。そこで選んだ接着剤は「溶剤入りの万能ボンド」だった。これを使うと溶剤の影響でトーレックスの樹脂が少し緩んだ状態になりフィットしやすくなるのだ。

作業に入る前に、トーレックスにインクジェットで「禅駆動」のTOP面の印刷をしてみた。ううう・・・インクをはじくぞ!プリンタの設定を変えて再度印刷してみたが、今度は印刷されたものの1時間ほど乾かしても指先で触ると見事にインクが落ちてしまった。しょうがないのでインクをアセトンで全部拭き取ってしまった。もう文字の表示は出来ないなあ・・・。

実際にトーレックスを穴開け加工の済んだアルミケースに貼り込んでみるとそんなに難しい作業ではなかった。一面ずつ丹念に貼り込んでいき、ある程度接着されたのを確認してから次の面に進んだ。最後は裏蓋をネジドメしてストッパーにし1時間ほど寝かせてみた。すると見事にトーレックス貼り込みのケースが出来あがった。

問題はこれからだ。どのように仕上げていくのか?何もコンセプトが見えない仕上がりは情けない結果を生む。赤いトーレックスは深紅ではなくややピンク掛かって見える。この感じは・・・おう!そうだそうだ!「ベネトンカラー」に仕上げれば落ち着くのでは?と思いついたのだった!ポップなカラーのノブを用意してから、さっそく回路を組み込んで仕上げてみたところ以下のように出来上がった。ふふふ・・・ベネトンカラーに見えるかね?表面に何も文字表示が無いので、いささか落ち着かない気はするのだがね。ちなみに、3トーンスイッチの位置を通常とは逆面に付けてみた。オペアンプは「NJM4558D艶あり」を使っているので設計通りの禅駆動サウンドだ!

二つ目の話。
先日から進めている「燦駆動プロジェクト」は詰めの段階に入ってからいささか停滞している。すでに10個ほどのプロトタイプを作ってあれこれやっているのだが、本日時点ではまだワイヤが決定しただけなのだ。まだいくつかのコンデンサや抵抗の定数、ポットの定数をとっかえひっかえしながら着地点を探している最中である。時にはいらだち、こちらでもトーレックス貼り込みをして気分転換を試みたりしているのだ・・・。コンプリートまでまだしばらく掛かりそうだね!

三つ目の話。
これまた先日ご報告したばかりの「昇圧回路」の件だ。9v電源を17vに上げる回路である。これによってエフェクターのパワー感を増そうとしていたのだが・・・。当初6個作ってみた「昇圧回路」は見事に作動したかに見えた。しかし!その後のチェックで1個だけしか真っ当に作動しないことが判明した。なぜだ?同じ部品を使って同時に回路を組んだのに?

再度、パーツを発注し直して今度は10個作ってみることにした。ようやくパーツが揃いまずは3個ほど組み上げてみると今度は全部「昇圧回路」として真っ当に稼働していた。それではと、いくつかの禅駆動SUPREMEに組み込んで、外部電源を差し込み通電したところ、あららら〜〜〜なんと煙が出始めたのだ!何が起っているのだ!これは〜〜〜!!!あわてて外そうと回路に触ったところ、指先をやけどしてしまった。かなりの高熱を発していたぞ!見る間に指先は水ぶくれである!

ううむ・・・何が問題なのだろうか?回路はWEBに発表してあったものだし、その回路で問題なく昇圧できたと書いてあったが・・・。その後、あれこれWEBで情報を探していたところ見つかったページに書かれていたのは、電源アダプタを使うエフェクターではMAXIM1044は避けた方が良いとの情報だった。

電源アダプタによっては9vが供給されるはずが、無負荷状態だと12vに上がっているケースあるという。そのような場合はMAXIM1044がは破損してしまうと書いてあった。そうか・・・9v対応のMAXIM1044ではそのわずかの電圧差でも対応出来ないのか・・・。くっそ〜〜〜!!!

で、どうすれば良いのだろうかと見ていくと「LTC1144」なら大丈夫と書いてあった。そうか!それに取り替えれば良いのだな?回路自体は間違っていなさそうなので、オペアンプを差し替えてみることにしよう!あああ・・・又してもパーツの発注だ〜〜〜!!!散財!散財!


本日の結論
このようにして開発費は膨らんでいくのである!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE