昇圧的電源部
2008年07月01日 ずっと考えていた計画を実行!

 

「めでたしめでたし!」

4月に作った2回路入りの「禅駆動SUPREME」は電圧を9vと18vに切り替えられる仕様にしていたのだが・・・。実はあの回路では、電池駆動の時のみにしか切り替えられなかったのだ。外部電源では9vのみでしか駆動しなかった。

18vで駆動させるとすぐに電池が消耗してしまう。ライブ等で18vを頻繁に使うにはいささか問題があったので、なんとかできないのかと考えていたのだが・・・。ようやく昇圧回路の適当なものが見つかったので、さっそく採用する事にした。

これは9vで入ってきた電圧を17vに昇圧する回路だ。オペアンプ1個、ダイオード2個、コンデンサ2個あれば作れる簡単なものなので、まずは基板回路をフォトショップで清書して最初からプリント基板を作る事にした。レイアウトしてみると1枚の生基板から15個採れる事が判明した。

梅雨の晴れ間を利用して、太陽光線で感光させ基板は出来上がった。チマチマと精密ドリルで穴を開け、まずは1個だけテスト用に作ってみる事にした。オペアンプは直付けにしてコンデンサとダイオードを取り付ける。電池を繋いで出力端子の電圧を測ってみると・・・あら?0v?なにこれ?

原因を考えてみたところダイオードの方向が逆だったようだ。2個をつけ直してみたところ無事に17vが検出できた!これで第一段階はOKである!以下が出来上がった昇圧回路である。

さて次に実際に組み込んで最終的な配線を確認しなければならない。そこで幻の「禅駆動SUPREME LIMITED」を引っ張り出した。かつて物議をかもし出したアルミ削り出しケースのアレだ。いったん電源系の配線を全部外す。電池は2個入っているので並列に繋ぎ直して、長時間使えるようにした。

外部電源ジャックからスイッチへの取り回しをやり直し、電池からのラインも繋ぎ直した。以前より簡単な配線となってスッキリとまとまった。基板とケースの隙間に昇圧回路基板を挟み込むように留めてこれで完成だ!さあ!ちゃんと動くかどうかチェックだ!

アンプ、ギターを繋ぎフットスイッチを踏んでみると・・・あら?あららら?いかんいかん!スイッチの9vと18v表示とは逆の電圧になってしまっている。あああ・・・勘違いしてしまったな!すぐにスイッチの端子を右左入れ替えて再度チェック!

ところが???電池では18vが出るのだが、外部電源では9vしか作動しなかった・・・。なんで?なんで?再度電源周りを検証してみたところ、私の勘違いがもう一カ所見つかった!ふむふむ・・・ハンダ付けをやり直し最終チェックだ!

上の画像でご覧のように、外部電源でも9vアダプターを使って18v昇圧が問題なく作動した!めでたしめでたし!これでライブでも安心して18v電源が使えるってえもんだ!といいつつ、私自身がライブをやる事はないのだがね!

ところでサウンドはどのように違うのだろうか?私の耳で感じたのは昇圧するとサウンドの角が滑らかになる感じがした。よりクリーミーでかつパワー感が出てくるように聞こえる。歪みが落ち着いて聞こえる感じだね!


本日の結論
これで作りかけの量産型「禅駆動SUPREME」がようやく完成できるぞ〜!

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