弐種的禅駆動
2008年05月06日 ずっと放りっぱなしを完成!
 

「このケースでも充分」

今日は爽やかで気持よい一日だったが・・・ゴールデンウイークもついに今日で終わり。で、私は休みの間に何をやっていたのかというと、ほとんど家にいて半田ごてを握っていた。かつて「禅駆動」がようやく定着し始めた昨年末に、一度作りかけたタイプがあったのだが、それは上手く出来上がらなくて、途中で放置したままにしていたのだ。

引き出しの中にその中途半端な「禅駆動ブースト付き」があるのを思い出した私は、この際だから仕上げてしまおうと作り直しの作業を始めたのだった。前回失敗したころは、音が出ない原因が分からず仕上げをしなかったのだが、今回は何が何でも仕上げる意気込みで手がけたのだった。

こいつは通常の「禅駆動」にブーストスイッチをつけたものだ。ブーストのかかり具合を調整できるようにボリュームとゲインのコントロールをつけてあるのだが、前回使っていたトリマによるブーストのコントロールを今回は通常のポットに取り替えてドライバ無しでも操作出来るようにしてみた。以下がその完成形だ!でも、こいつはこのプロトタイプだけにして量産するつもりは無いのだよ。そのために名前も付けていないしね!

で、もう1つ製作途中だったものがあった。「禅駆動 SUPREME」だ。外装は早いうちに完成していたのだが、内部の配線がまだだったので仕上げてみた。ところが・・・出来上がったところで全く音が出ないというアクシデントが〜〜〜!!!ノイズさえ出なかった・・・。

テスターで各部の電圧を測ってみると問題なかったのだが・・・さんざん悩んだ末に見つけたのはなんて事無い根本的な問題だった。スイッチに繋いだINの接点がちゃんとハンダ付けしているのに通電していなかったのだ。てなことで、スイッチの不良か?と取り替えてみたところ無事に音が出るようになった!めでたしめでたし!

ところが今度は、片チャンが変なのだ。サウンドがめちゃくちゃ。どうしたらこんなサウンドになるのだ?と思える初めて聞く音だ!どこが間違っているのか全く見当もつかない 。ううむ・・・どうしよう・・・。

あれこれいじり回していたが、いつまでも解決しないので根本的な部分を確認する事にした。オペアンプのチェックだ。では、一旦オペアンプを外してみよう・・・。と!そのとき!あららら〜〜〜!!!あの変なサウンドの原因が見た目で分かったのだ!実はこの「禅駆動 SUPREME」はオペアンプを4個使っている。ここから先は詳しく書けないが、その辺りでのミスを発見したのだ。

で、ようやくいくつかの修正が終って完成したのが以下の画像だ!サウンドは、分厚く私好みに出来上がった。スイッチをダブルで踏むとさらに分厚さが増してゴージャスなサウンドになった!今までとは全く違うオペアンプを使用したのだがね!オペアンプは差し替えが出来るので、2個に減らしてもっとアッサリしたサウンドにする事も可能だ。

上側の真ん中についているスイッチは左右の回路の前後関係を入れ替えできるスイッチだ。2種類のオペアンプを積んで前後を入れ替えれば簿妙なサウンドの変化を楽しめるかもしれないね。さらにその上についている小さなスライドスイッチは電池電源の電圧を9vと18に切替するものだ。コレも又電圧の違いによるサウンドの違いを楽しめるね。ちなみに外部電源だと9vだけになる。

じつはこのケースの内部にはほとんどの面に2mm厚のアルミ板が貼付けられている。ケースのアルミ厚を増やす事で、中音域のサウンドの変化を狙ったものだ。たぶんある程度の効果は出ていると思うのだがね。以前作ったアルミ削り出しケースでの「禅駆動 SUPREME LIMITED」はケースの製作費が高すぎてとても量産向きではなかったので、このタイプを作ったのだ。そのため少しでもアルミの厚さを稼ごうとのけなげな処理なのだよ!

最終的には気に入ったサウンドになったので、このケースでも充分だという事が分かったぞ!

本日の結論
すでに「禅駆動 SUPREME」を欲しがっている方が複数いる!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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