秘密的禅駆動

2007年12月17日 ふっふっふ秘密のスイッチ!


禅駆動 クリッパー切り替え付き完成!

「遊び心である!」

先週末から急に「禅駆動」のオーダーが飛び込み始め、3日間で9台のオーダーを抱えてしまった・・・。以前、4台のオーダーを抱えたとき「鬱感」が戻って来て「生産中止!」を宣言した事もあったのだが、今回は作業手順がかなり進歩した事と、私の中に「喜ばれる喜び」が生まれたようで、苦痛を感じないのだ!ただ、作業に追われる事は明白なので、相変わらず「納期は完成した時!」と言い続けている。製作者の都合次第でいくらでも納期はのばせるのだが、そうも言っていられないのでなるべく早く作るように心がけているが・・・。すでに、数名の方への年内納品は無理な状態になってしまったな〜〜〜!!!

一つ問題は、現在のオーダー分を作り終わると手持ちのオペアンプがほぼ枯渇してしまう事だ。そうなると、バリエーションの新しい開発も出来なくなる。そんなわけで、又もやアメリカ在住の登録会員である綿貫様に緊急援助を依頼したのであった!泣きついたと言った方が正しいだろうな!こころよく了承していただき、ある程度のまとまった数のオペアンプが海を渡った。そして、今夜無事に受け取ったよ!いつもいつも助かるなあ〜〜〜!!!

話は少し遡る。一昨日の土曜日は、朝っぱらからDIYショップへ出かけた。注文していた「卓上ボール盤」を引き取りにいったのだ。だが、卓上用とはいえこれが重かった!中身だけで20kgあるのだ。箱を入れれば22kg程度か?駐車場から4階分の階段を一気に担いで上がった。玄関先で息が切れること!

「卓上ボール盤」を組み立てたら、まずはテストの掘削をしてみようとスイッチを入れたところ・・・「ウイッ!」と音がしたのだが、モーターが回らない・・・。なんだなんだ?もう一度スイッチON!やはり「ウイッ!」と言ったっきりストップしてしまった。1/4回転で停まってしまうようだ。なんどやってもダメなので、ショップに電話で確認してみると・・・「モーターの不良ですね!お取り替えいたしますので、こちらまでお持ちください!」というのだ!おいおい!また22kgを担いで、あの階段を1往復して運ばなければならないのか?うっへ〜〜〜!!!しかし!取り替えないわけにはいかんのだ!

再度手に入れた「卓上ボール盤」でテストを兼ねていきなりケースの加工から始めてみた。塗装済みだけど穴開け加工はされていないケースを手に入れたので、どこまでのクオリティーが自力で作れるかやってみたかったのだ!ドリルは回転数を落としてトルクがある設定にした! 精密に計測したケースの穴開け位置にポンチで位置決めして、穴開け開始!うおおお〜〜〜気持ちよく穴があくぞ〜〜〜!!!回転数を落としているので音も静かだ〜〜〜!!!

で、結果から言えば満足いく出来であった!やはりちゃんとした道具が揃うと作業が楽しくなるね〜!パワフルなので、スッコンスッコン穴が開くのだ!これであの価格「5,980円」は安いなあ〜〜〜!!! しかも固定用の万力付きなのだ!ぜひ皆様にも使っていただきたい!(一般家庭では必要ないってば!)

てなことで一気に気分よくなって、溜まってしまったオーダーの中で一番面倒な「クリッパ切り替え付き」を一気に作ってみた。クリッパ切り替えは3段階で「TSモード」「禅駆動モード」「ダンブルモード」の切り替えが出来る。切り替えるとLEDもそれぞれに対応して赤青緑の3色に切り替わるので、一目でどのモードを使っているのかが分かる。 「禅駆動」が青のLEDというのは定番化しているカラーだ。

TSモード
禅駆動モード
ダンブルモード

切り替えスイッチの位置は、試作機ではLANDGRAFFのようにTOP面に取り付けたが、使用中に靴をぶつけてスイッチを壊す可能性があると聞いたので、スライドスイッチにしてサイド面に設置した。スイッチにはモード設定位置が分かり易いように赤青緑のシールを貼ってみた。接着力はあまり強くないので、慣れるまではこのまま使っていただいて、慣れた頃にシールを剥がしていただければ、スッキリとしたサイド面のデザインになる。 なんという心配りだろうか!(自分で言うな!)

さらにもう1つオマケに、これを手に入れたオーナーが後々楽しめる仕込みも回路上に施しておいた。それは、予備でもう1種類のLEDクリッパを設置しておいた事だ。内部に小さな秘密のスライドスイッチが設置してある。このスイッチをONにすると「ダンブルモード」が「マーシャルモード」に切り替わるのだ!つまりこの「禅駆動」は4種類のモードが選べるという仕掛けだ!最終的にはお好きな歪みを使っていただければとの遊び心である!(もう秘密じゃなくなったな!)



TSモード
禅駆動モード
マーシャルモード

さて「クリッパ切り替え付き」ケースの加工と配線は結構面倒な作業だったが、ギターに繋ぐと一発で音出しがOKだった!とても気持よい結果である!サウンドとともに、外観もかなり気に入った仕上がりになったのだが、いくら製作者が気に入ってもオーダーされたものなのでなるべく早く引き渡ししなければならない(笑)ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜〜〜・・・ の気持ちがよくわかる私なのである!

「クリッパ切り替え付き」はケースの加工と内部処理が面倒なので、手慣れて来たZEMA風バージョンのようにすいすい作れないのが残念だが、また気が向いたら作ってみよう!そうそう!TOP面のアバロンシートも、今までのものとは色がちょっと違っている。今までの緑系のものより赤みが強いのだが、コレはコレでなかなか素敵なのだよ!女性受けしそうなカラーリングだね!

TOP材のアバロンシートは、狙った色のものがなかなかスムーズに手に入らない事もあり、当初の色だけにこだわっていると製作出来なくなるので、いろんな色のシェルシートを手に入れてみた。というわけで、これからは「ZEMA風」とは言わずに「禅駆動 シェルトップ」と呼んでいただきたい!


本日の結論
機能を盛り込みすぎると、そのうちワケが分からなくなるな〜!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE