発振的禅駆動

2007年12月06日 深夜に響き渡る大音響!


これはなんだ?

「はたして解決策は見つかるのか?」

あちらこちらのブログで書き込まれて噂になり始めている「禅駆動」であります!で、その結果として嬉しい事が。噂は具体的に評価として現れるのだが、最近めきめきと有名になって来たエフェクターメーカー「SHIGEMORI」の社長による「禅駆動」評価がかなりの好評価だったことで、私の精神状態はスイッチが切り替わったようだ。その日以来、妙に気分がハイなのだ!この数年間感じた事がない気分が蘇ってきた!「鬱」からの脱却がまた一歩進んだ感じがする。

「鬱」の世界に突入すると「人から見放されている」とか「無視されている」あるいは「とても評価されていない」との自己嫌悪に陥りやすい。やがてはそれが自己否定につながり、自己消滅への願望が強くなる。逆に言えば「好評価」される事が具体的に示されれば「生きててよかった・・・人が私を認知している!」と安心出来るのだ。そして、それが重なる事によって、より良い方向へと精神状態が動いていくのだろう。鬱リハビリに「禅駆動」作りをやって本当によかった!と感じ始めた本日なのである!皆様への感謝の念が沸々とわき上がる今日なのだ!

ここで一昨日夜に起きた出来事を書いてみよう。

いくつかの「禅駆動」オーダーがありそれに対応しているのだが・・・。ケースの塗装が出来上がり、TOPも貼り込みが終わって、内部の回路を組み込んでいた時だった。とりあえず全部配線が終わったので、一度サウンドチェックをしようとアンプに繋いでみた。「禅駆動」のスイッチを入れたとたん「ぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」と大音量で発振サウンドが飛び出したのである!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!「禅駆動」を作っていて初めての現象だ!

あわててスイッチを切り、基板をチェックしてみたが、どこにもおかしい部分はない。各パーツの定数もチェックしたが問題ない。それでは内部配線のどこかがおかしいのか?とチェックしたがやはりそれらしい箇所は見つからなかった。ううむ・・・このようなケースが一番たちが悪い。さてどうしようか?同時進行でもう一枚基板を組んでいたので、そちらと取り替えてみる事にした。スイッチオン!「ぴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」あわわわわわ〜〜〜〜!!!これまた発振の大盤振る舞いである!だが、二つの基板がどちらも同じ間違いを犯しているとは考えにくい。ううむ・・・わからない・・・。

しばし考え込んだがさっぱり分からない。「分からないから面白い!」とも言える。「ガリレオ」のごとく原因究明を楽しもうではないか!と強がりを言いつつ、あまりにも突破口が見つからないので、とりあえず対策を思いつくまでしばし放置する事にした。


禅駆動 クリッパー切り替え付き

かといって、気分が高揚し始めた私は、そのまま寝る気にもなれず、よせばいいのに次の作業を開始してしまったのだ。先日作り上げたばかりの「禅駆動 クリッパー切り替え付き」プロトタイプにはまだ満足していなかった私だ。理由は二つあった。一つは、トグルスイッチ切り替えで選べるサウンドが私の計画していた通りになっていなかったのだ。そこで、新たに6Pのスイッチを買い足して組直してみる事を思いついていたのだ。

その二は、パイロットランプのカラーである。プロトタイプではオレンジ色をつけていたが、コンセプトが違っている気がしたのだ。「禅駆動」のメインLEDはブルーに統一しよう。かといって単純にブルーに取り替えるわけではない。クリッパーを切り替える事によってサウンドが変わるのだから、それに合わせてLEDの色も変えたいと思ったのだ。つまり、LEDの色を見れば現在どのサウンドが選ばれているのかがギターを弾かなくても判別出来るようにしたいと考えていたのだ。

ようやくパーツが手に入ったので、組み替える事にした。トグルスイッチは、今まで使っていたものより一回りデカイ。ただでさえ狭いケース内に組み込むのはかなりの技を必要とする。4つのポットを回転させ、端子の位置ずらして絶妙な設置空間を作り出した。ピッチリはまり込むトグルスイッチであった。しかし、以前の穴が小さいために取り付けられないので、リーマーで少し穴を広げた。手慣れた作業である。すぐに出来上がった。

トグルスイッチを取り付けたら2色LEDも取り付けて点灯のテストだ。ふっふっふ・・・上手く行った!見事に左「赤」センター「消灯」右「青」である!ひとつのLEDがこのように使えるのはとても嬉しい!さて今度は、基板を組み込んで、クリッパーの切り替えを同調させよう!左はダイオード系クリッパー。センターはいわゆるダンブルモード。そして右は「禅駆動」である。すぐにサウンドチェックだ!

おおお〜〜〜おおお〜〜〜今度は私の設計通りのサウンドが飛び出して来たぞ〜〜〜!!!以前のスイッチでは怪しかったセンターのダンブルモードもちゃんと飛び出して来た!コレはコレで使えるサウンドだなあ〜〜〜!!!小さなアンプだとこのサウンドは気持ちよく聞こえる!これで三種類のサウンドが選べることになった!楽しいぞ〜〜〜!!!

しか〜〜〜し!その直後悲劇は起った!サウンドチェックを続行していたら、ケースを触るとブツブツとノイズが入り始めたのだ!基板が動くと音が切れる現象が頻繁に出始めた!なに?なんだこれは?どこか接触不良か?ハンダミスか?気になる部分のハンダ付けを修正してみたが、ちょっと触るだけで音が途切れる現象は続いた。コレはハンダを全部チェックした方が良さそうだな。と改善作業をスタートさせたが、なかなか現象が解消されない。ピンポイントでどこかを解明しなければならないのだが、なかなかそれにぶつからない・・・。困った・・・。

そこでさらに気づく事があった。トグルスイッチのサイズが大きくなった事で、ケース内の空間は狭くなった。平面的に見ればスイッチはなんとか収まってくれたのだが、よく考えたら、まだ裏蓋を閉めないでサウンドチェックを行っていたのだ!はたして裏蓋は締まってくれるのだろうか?危なそうな気配だが・・・。

やってみよう!基板とワイヤ類を全部押し込み裏蓋を締めてみた・・・うげ〜〜〜!!!なんてこったい!新しいスイッチの高さがありすぎて、ちょうど基板のオペアンプにぶつかってしまい、裏蓋が3mmほど浮き上がってしまったのだ!おいおい!どうすりゃあいんだよ〜〜〜!!!



物理的なサイズの問題で閉まらないとなると、解決策はなくなる。だが、ここまで来たからにはなんとかして収めたいではないか!かくして深夜02時まで格闘は続き・・・疲れ果てた。翌日の朝は早いし、作業に疲れ果てて眠りについたのだった・・・。「はたして解決策は見つかるのか?」以下次号に続く!

本日の結論
物理的に不可能なのだから無理じゃね〜のか?

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


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