楽屋的超越者

2007年10月03日 仕上がり感まで真似てみる!



「理由が解ったような気がするなあ!」

先月中旬に、次はどんな「GAKUYA 1号」を作ろうかとGAKUYA用のティッシュケース在庫をチェックしていたら、不憫な存在を一つ発見した!その箱は全体が少し歪んで組み立てられていて、やや平行四辺形気味に見えた。さらにセンターの穴も斜めに歪んで開けられていたのだ。もちろん塗装はかなりいい加減である。中国の工場は、こんな仕上がりでも製品として出荷できる程度の品質管理しかしないのだなろうな・・・とあきれていたのだが・・・。

かといって捨て去るにはかわいそうな存在であると感じてしまい、なんとか立派に自立させたいと定番の「GAKUYA 1号」に仕立て上げることにした・・・。まずはいつもの様にオリジナルの塗装を剥がし、下地処理をした。それが乾燥する数日間にデザインを考えれば良いのだ。

今回は新しいキャラものにしようと考えていた時、私が中学生の時に誕生した「ウルトラマン」を思い出した。当時はまだモノクロテレビで観ていたが、それでもウルトラマンにはかなり荒っぽい塗装が施されていたのが感じられた。そこで、このかわいそうなGAKUYA箱もいい加減な作りなので、そのノリで荒っぽい塗装を施してみようとまずはシルバーの塗装を行い、数日乾かしてその上からマスキングしてレッドを吹き付け、見事にガサツな塗装具合で仕上がったのだ!ついでにノブとスピーカーグリルもレッドにしておいた。


当時の塗装は荒っぽいね!

だが・・・塗装が終わったのは良いのだが、シルバーはなかなか乾燥が進まず、しばらく私のデスクの上に置いて放置しているうち、このカラーリングになんだか飽きてきたのだ・・・。やはりこういうものを作るときにはイキオイというものが必要なのだろう。ノリというべきか?製作に時間がかかりすぎるとなんだかダレてくるのだ。

結局、それ以上手を加えないまま放置が続き、3週間が過ぎてしまった。さてと・・・どうしようか?もうこれ以上作り込むのをやめようか?それとも最後まで無理矢理面倒を見るのか? さんざん悩んだあげく「こんなものでも欲しいと言ってくれる方がいるなら仕上げようかな!」という気分になってきた。てなことで、昨日午後から仕上げに入った。

LEDはカラータイマーのイメージで大きめのブルーをセンターに設置。こいつにももちろんAC電源安定供給回路を装着することにした。電池でもACでも9v電源である。塗装の乾燥はすっかり終わっていたので、組み立ては快調に進んだ。夜になりようやく仕上がったのですぐに画像を撮影した。以下がその勇士である!実際のカラーリングは赤がこんなに朱色系ではないのだがね・・・。




「GAKUYA 1号 ULTRA」

出来上がってすぐに妻に見せたら、やや笑いつつ「ウルトラマン!」と認識してくれた。やはり同じ世代であると感じるなあ!ではサウンドチェックをしてみよう。塗装はこんなにいい加減風だが、サウンドはちゃんと今まで通りの「GAKUYA 1号」である!ちゃ〜んと歪んでくれるなあ!

今回初めて、電池とAC電源とで弾き比べをしてみた。すると・・・!私が想像していなかった結果となったのだ!まずはAC電源でチェックしたのだが、問題なく作動している。ピックアップ位置を変えてシングルコイルとハムバッキン両方をチェックした。問題なし!

で、次は電池で駆動させてみた。おろ?おろろろろ?なんだこれは?よ〜く聴き比べるとサウンドがAC電源仕様に比べてスッキリしているのである! ノイズ感が少なく、クリーンに歪むという感じか。そうか・・・これか・・・プロギタリストがエフェクターでは電池使用をする理由が解ったような気がするなあ!



本日の結論
電池の実力を初めて知った〜〜〜!!!

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