楽屋的電源考

2007年09月27日 電源回路を再現する!


F●RNANDES APU-3000

「何を買えばよいのか誰か教えて〜〜〜!!!」

本日もまた「GAKUYA 1号」の回路に関する一考察である。ご興味の無い方は早めにパスされた方が良かろうかと。

今まで作ってきた「GAKUYA 1号」は持ち運びをメインと考え、楽屋で気軽に使うことを目的としていたために、電源はパワフルに006Pを2個使った18v仕様としていた。これはこれで好評だったのだが、実は「GAKUYA 1号」は9vでも駆動するのだ。キャビネット内の電池1個を、上手く2つの電池スナップにまたがるように留めると9v駆動が出来る。所有者の方は一度お試しいただきたい!さらに、携帯性だけを追求したので、電源アダプターを使うことは全く考えていなかった。ところが・・・。

以前ご紹介したのだが、ギタービルダーの西條様からいただいた「F●RNANDES APU-3000 」というパーツが手元にある。これは電源用のパーツで、これを組み込むとどんな電源アダプターを使ってもACから安定した9vを供給できるというありがたい便利なパーツなのだ!


F●RNANDES APU-3000

エフェクター等には電池だけを使うプロミュージシャンが多い。これは交流電源から電源アダプターを使って電気を供給すると、電圧の不安定さや電磁ノイズ発生等の問題があるからだ。ところが、この「F●RNANDES APU-3000 」を使うとACから引っ張っても安定した電源を確保できるのだ「GAKUYA 1号」に組み込んでみるのも面白いのでは?と西條様からご提供いただいたのだ。

そして!最近になり、意外にも「GAKUYA 1号」を自宅でのギター練習用に毎日使っている方がいるということが判明した。日本の住居環境ではそれもありなんだなあと思っていたのだが、そうなると電源の問題があると気づいたのだった。電池仕様だけでは消耗量を考えると毎日使うにはいささかもったいない。そこで「F●RNANDES APU-3000」を組み込んだバージョンを作ってみようと考えた。

しか〜〜〜し!「F●RNANDES APU-3000」は3.000円程度の価格で販売されているのだ。これを買い込んでGAKUYA1個ごとに取り付けるのは、いささか製造原価が高騰しすぎる。自分用に1個だけ作るのであれば問題ないのだが・・・。そこで、又もや回路を研究してみることにした。


これがAPU-3000のパーツである!

APU-3000のパーツは上の画像の通りだ。9v用三端子レギュレータ1個と0.1μFのコンデンサ2個。それにダイオード1個だけというシンプルなものだ。回路裏面の結線を見ると、これまたとてもシンプルですぐに回路の構造は判明した!書き出すと以下のような回路になっている。ところが、一つだけ意味の分からないパーツが基板にD1で表示されているダイオードである。

ダイオードには使用目的によりいくつかの種類があるという。今までダイオードを使ったことが無いので私には知識が全くない。そこでWEBで探してみた画像と比較してみると、使ってるダイオードは形状から見て「定電流用ダイオード」のように見えるが・・・いったい何を入手すればよいのか今のところ分からないのである。どなたかこれがなんであるかをご存知の方は是非お教え願いたい!とお願いしつつも、ダイオード以外のバーツはすでに手配済みで手元に揃っているのだ!

試しにダイオード抜きで回路を組んでみたところ、これでも無事に作動することが判明した。だが同時に、少し電圧が降下することも確認できた。やはりダイオード抜きでは完璧ではないのだろうな!以下の画像が回路1個分にあたるパーツ(ただしダイオード抜き)だ。よく見ていただくと、オリジナルAPU-3000に使われているジャックとは違うサイズのものを用意している。これは、エフェクター用によく使われているサイズの電源アダプター用ジャックだ。これを採用することによって、皆様がお手持ちのエフエクター用9v電源アダプターがそのまま流用できるという計画なのである!ユーザーのフトコロに優しい作戦なのだ!



ダイオードが揃わなくても、この回路抜きでジャックだけを取り付け、9v用電源アダプターを直接繋げばそれはそれでちゃんと9v駆動する。通常の回路として問題は無い。だが「プロギタリストが使える小型アンプ」を開発コンセプトとして立てた以上、電源部の安定化にもこだわりたい私なのである!ダイオードに何を使えば良いのか判明した瞬間から、この「電源安定化回路」を組み込んだ仕様が「GAKUYA 1号」の標準仕様になることは明白である!ダイオードは何を買えばよいのか誰か教えて〜〜〜!!!



本日の結論
こうやって、少しずつ進化は続いていくのだ!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


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