楽屋的平置型

2007年09月06日 タイプBをどうしよう?


ティッシュケース・タイプB

「ううむ・・・電池は」

先日当家に登録会員00255 ONODERA様から貢物としてお送りいただいたGAKUYA箱の中に「ティッシュケース・タイプB」が2個入れてあったとご報告した。タイプBをそのまま使わずに放置しておくわけにもいくまいとあれから利用方法を考え続けていた。本来の使用方法であるティッシュペーパー入れとして使うのが、商品も本望であろうと一度は考えたのだが・・・。やはりギターアンプとして使ってみたいと方向転換をしたのだった。

タイプBを「GAKUYA 1号」と同じスタイルに仕上げようと考えるから当初はデンザイン的に「使えねえ〜!」と思ってしまったのだが、発想を変えてしまえば使えるんじゃないかと思うようになり、試作品を作ってみることにした。仮名「GAKUYA 2号」としておこう。

手にした「ティッシュケース・タイプB」はTOP材がかなりきれいだった。塗装もそこそこの仕上がりなので、大幅な塗装のやり直しは必要ないと判断した。そこで、古くなった爪磨き用のソフトなヤスリで表面を軽くこすり、細かな凸凹を取り除いた。さらに仕上げのヤスリで磨き上げるとTOP面が少し輝きを持つようになった。ネイルケアの要領である!うむ!このくらいでいいだろう!

次に中身の検討である。コンセプトは「寝かせて使う小型ギターアンプ」だ。ティッシュケース本来の置き方にしてスピーカーを上向きに仕込むのだ。自分の部屋の机の上や、打ち合わせの時に参加者の真ん中に置いて使うことを想定した構造である。背面に音を抜く穴をあけても意味がないので、側面に3か所サウンドポートを設けることにした。

サウンドポートの面積が少ないので、出力を上げてみることにした。プッシュプル型のBTL回路にして、パワーを稼ぐことにする。2w弱の出力は得られそうだ。スピーカーは「GAKUYA 1号」に使っているものとは変えて、8Ω14wのものにした。在庫がたくさんあるので使いたかったという事情もあるのだがね。これで出力を上げても問題ないだろう。LEDはスピーカーセンターに置いた。

で、久々にBTL回路を組んでみた。テストしてみると音が出ない。なんで?再度回路を点検したが、間違いがわからない。ショートしている部分があるのかもとチェックし続けたがそれも見つからなかった。なんでだろ?こんな時は長時間悩み続けても意味がない。とっとと新しいパーツで組み直すほうが早いのだ。案の定、組み直したら問題なく作動した。

さあ!いよいよキャビネットに組み込みだ!スピーカーネットを張り込み、GAINのポットを取り付け、スピーカーを設置した。LEDはもちろんど真ん中に置いた。ようやく完成だな!と思った瞬間にいままで気づいていなかった壁があることを知った!電源は18vの予定をしていたのだが、思わぬ計算違いが出てしまったのだ。

タイプBはタイプAより容積がやや大きい。そこで何の疑問も無く006Pが2個入るだろうと思っていたのだが、採用したスピーカーサイズが今までより大きいうえに、さらにサウンドポートをふさがないように電池の位置を決めなくてはならない。四苦八苦しているうちにようやく「ううむ・・・電池は1個しか入らないぢゃん!」と結論付けたのであった!つまり9v仕様にしなければならないのである!

かくして出来上がったのが、以下の姿だ!据え置き型なので安定感があるなあ。持ち歩き用というより、机の上に置いて気軽に使うアンプという感じだね。そうなると、電源も電池ではなくACから引っ張りたくなるなあ。「GAKUYA 1号」は携帯アンプと決め込んでいたので、電池以外の電源を採用する気は全くなかったのだが「GAKUYA 2号」では、持ち歩かないのでそれにこだわる必要もない。

ふっふっふ・・・実は先月、ギタービルダーの西條さんから頂いたパーツがあるのだ。AC用の電源回路パーツである。電源は通常、ACより電池のほうがノイズを拾いにくいので音質良しとされているが、このパーツを組み込むと、安いACアダプターを使っても安定した電源供給ができるというすぐれたパーツなのである!しかも9v用なのだ。よし!いずれこれを組み込んでみることにしよう!



そうそう!最後になったが、サウンドはちょっと「箱っぽい」感じがする。やはり音抜けが若干悪い感じだね。もっとサウンドポートの数を増やせば解決するのだろうか?とれとも全く違う解決策を必要としているのだろうか?それが見つかった時には正式に「GAKUYA 2号」として作ってみようかね!



本日の結論
いったん却下していた「PLAN B」をやってしまったなあ〜!

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