塗装的量産型

2007年08月07日 量産型とは何を意味するのか!

  
これが量産型ザクのカラーリングである!


「量産型と言えばこんな感じかね?」

少し前のことである。私が作ったギターアンプ「GAKUYA 1号」を差し上げた登録会員00253 ROCKY様がmixiでその性能について語られたとき、アクセス者の方が「いいな〜!欲しいな〜!量産型ザクは作らないんですか?」と書き込まれたのであった。

その時以来「量産型ザク」という言葉が気になり続けていた私であった・・・。「量産型ザク」というのは「機動戦士ガンダム」に出てくるモビルスーツの名前である。それくらいは初老の私でも知っているのだ!アクセス者は「量産しないのですか?」というのをシャレで「増産型ザクは作らないんですか?」と書いただけだったのだろう。しかし!私はその言葉の響きがずっと気になり続けていたのであった!

まずは「増産型ザク」の画像を探してWEBをブラウズしてみた。ふむふむ、こいつか・・・。画像は確認した。で、私はいったい何をしようとしているのだろうか?フィギアのような「GAKUYA」を作りたいのだろうか?いや、いや!それは違う。あんなにデコラティブな筺体にしたら使い辛いうえに、持ち運べばすぐに壊れてしまうではないか!

  

私が作りたいのは、あくまでも楽屋で使うのに便利な「小型ギターアンプ」である。長持ちさせるデザインはシンプルイズべストなのだ!そこで考えた。「量産型ザク」がイメージできるカラーリングであれば良いのではないか?阪神タイガースが「黒と黄色」のイメージなのと同じことだ。

「増産型ザク」をじっくり見ると、まず一番多くの面積を占めているのが「くすんだグリーン」だ。これは必須である。まずはこの色でボディー全体を塗る事にしよう。次に気になるのは「グレー」だ。グレーにも2種類があるようだが「濃い目のグレー」が気になるなあ。そうか!これでスピーカー前のグリルを塗ればイメージとして近いな。

さらに「明らかなポイント」として必要なのは、ヘッド部分にある「赤い目」だ。これを「赤いLED」で再現すればスイッチオンで光るのだからベストだね!残るはボリュームノブである、デザインをこだわるのであれば、ボディーカラーと同じくすんだグリーンのノブを探さなければならない。そんなものがあるとは到底思えないので、白いノブを同色に塗ることにしてみた。

これでカラーリングの方針は終了である。このカラーリングで仕上げると、使用していくうちに所々のペイントが剥げてきて、戦闘後の傷ついた「増産型ザク」のイメージになるか?ギターでいえばレリック状態だな!

だが、そうなると下地の問題が出てくる。表面のくすんだグリーンが剥げて「木目」が出てきたら興ざめだもんなあ〜!まず、下地としてシルバーあたりを吹き付けてからその上に各色をオーバーコートするのがこだわりの塗装ではないのか?そのような塗料を手に入れなくてはならないなあ。と考えていたら、とんでもないものを思い出した!

かつて、プラスチック製のモデルガンを金属っぽく見せるために買った「ジンク・スプレー」が当家のジャンク入れの中に眠っているはずだ!これは「亜鉛」をスプレー化したものである。吹き付けて磨くと金属の鈍い輝きが出るという代物。ふっふっふ・・・こりゃあ面白そうだ!「ジンク・スプレー」の上からボディーカラーをスプレーすれば、こすれてボディーカラーが剥げた場合に凄味が出るっちゅうもんだ!

で、今朝になりジンク・スプレーを見つけて試したのだが、すでにノズルが固まっていてキレイに塗布することが出来なかった。残念だが表面がでこぼこになりそうなのでこれは却下した。すなおに、ボディーカラーだけをスプレーすることに方針決定して作業開始!

まずは木工作業からだ。必要な穴をドリルであけ、ケース表面をネイルケア用の細かなヤスリで磨き上げた。次に、メインのくすんだグリーンの塗装。ノブも一緒に塗装。さらに、 スピーカーグリルの網もグレーに塗った。乾燥にしばらくかかるので、待つ間に電子回路作成に取りかかった。

回路は今まで作ったことが無いものにした。サウンド回路に関しては前回と同じものだが、スイッチ付きポットを採用して、ジャックインしてさらにGAINを回すとスイッチオンになるように設定した!これで、ジャックインしたままでも電源のON/OFFが出来るようになった!回路が仕上がればケースに組み込む。スピーカーを取り付けて・・・。

かくして機能よりもカラーリング優先で、ガンダム好きのギタリスト向けに「量産型GAKUYA」は完成したのである!だが、この作品は量産型とは言っているが、作業的にかなり手間がかかるのでまったく量産向きではない!これ1台で生産終了だ〜!(なんだよそりゃ〜!)

余談だが、最近の「ガンダム」の音楽はほとんど登録会員00205是永様がギターを担当されているそうだ!演奏している立場を聞いてみると、アニメ音楽はかなり自由にやれるので楽しいそうである!



量産型と言えばこんな感じかね?

本日の結論
『量産型GAKUYA」が欲しい方は自分で作るようにね!


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