盲点的歪増幅
2007年05月20日 やはりまだ盲点があった!


いったん完成したかに見えていたのだが!

「一から組み直す事にしてみよう!」

無事に出来上がって、プロギタリストのテストも終えて作業完了を宣言した「SMOKEY AMP クローン」であったが、実は自分で使ってみて一つだけ気になる事があったのだ。オリジナルの「SMOKEY AMP」とは出音が微妙に違っているのだ。この現象はパーツの誤差によるものなのかな〜?と軽い疑問を抱いたままだったが・・・。

その後にモデルカーを使った「Car Amp」製作に突入したり違う回路のテストを行ったりと、頭が別方向へ動いていたので「SMOKEY AMP」の事はすっかり忘れていた。造っただけで実際に使うわけでもないので、机の上で単なる飾りになっていたのだった。ところが・・・2日前に今さらながら驚きの発見をしたのである!私が独断で造った回路をもう一度見ていただきたい。


この図を正しいと信じ切っていたのだ!

間違いなくこの回路図でディストーションサウンドは出てくれた。使用上の問題はない。だが、私はついに正統派「SMOKEY AMP」の回路図をWEBで発見したのである!そこで見たものは・・・おおお〜〜〜!!!なんてこったい!まったく私が考えてもいなかった回路になっていたのである!以下がその回路図だ。


「7」の端子を御注目いただきたい!「7」はバイパスなので、同じオペアンプを使ったシンプルな回路図ではほとんどがどこにも接続されてい無い事が多い。私の造った回路図でもそうだ。ところが、この図では「7」は電解コンデンサ経由でアースに繋がっているのだ。逆に入力関係にはコンデンサが使用されていない!それを見た私は「なぜだ〜!」とつぶやいてしまった!そもそもバイパスってどのような意味があるのだろうか?誰か教えて!

しかし目の前にこの回路図が出現した以上は無視するわけにはいかない!クローンを造るつもりだったのだから、さっそく回路に手を加えてテストしなければ納得できない!と・・・先日完成した超小型アンプを分解し始めたのである!だが、皆様もご存知の通り、ケース内にはビッチリとパーツが詰まっている。ギリギリのスペース設計で出来上がっていた為、バラスとなると手直しでは済まないほどにバラバラにしなければならなくなった。


さらに、作業を続けていたら、電子パーツの端子が折れたりワイヤが切れたりで、とても手直しできる状況では無くなってしまった!しまいにはスイッチの端子まで折れてしまったのだ!うおおお〜〜〜!!!この先どうするんだ?

とりあえず、手元に買ってあった在庫パーツを利用して先ほどの回路を再現してみた。パーツ数は少ないのですぐに出来上がったのだが・・・ギターを繋ぎ音出しをしてみると・・・おおお〜〜〜これだこれだ!この音だ〜〜〜!!!と聞き覚えのある「SMOKEY AMP」のサウンドが飛び出して来たのである!やはり・・・こちらの回路図が正しかったのか・・・!

最後に、完成したパーツをケースに収めてみたところ今度は全く音が出なくなってしまった。なんだこりゃ?ううむ・・・分からんなあ・・・。どこかショートしているのか?調べる気力がちょっと失せてしまったなあ。二日前にパーツも大量注文した事だし、今度は全部パーツを揃えて、一から組み直す事にしてみよう!

今回の失敗により分かった事は、コンデンサの置き場所によってサウンドが変わるってことだ。コンデンサの定数をコントロールすれば、もっと狙いの音に変えられる可能性がある事が分かって来た。よ〜し!次に考えるべき回路のテーマが見つかったぞ〜〜〜!!!てなことで、理屈がよく分からないまま電子回路工作作業はさらに進むのである!

本日の結論
ビルド・アンド・スクラッチ! こうやって知識が増えて行く!

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