完成的歪増幅
2007年04月28日 いよいよ仕上げである・・・!


こいつを完成させるぞ!

「クローン作戦は無事に完了」

さらに前回の続きである!

ディストーションバリバリの「SMOKEY AMP」クローン製作の最終回だ!前回やってみた試作テストの結果、真っ当に動作する回路である事が確認できたので、いよいよ完成形のパッケージにしなければならない!ある程度見栄えも必要だし・・・。さてと、今回は何をケースに仕立てようか?

先日目を付けていたのはスーパーマーケットで見かけた「さば味噌煮缶」である。赤い缶の色と鯖の絵柄がアンプとしてはシュールなのでは?と考えたのである!サイズもほどほどだし・・・。おでんの缶詰めを使って造るのもありかなと・・・そしてつける名前は「Dendrive」この名前は分かる人だけ笑ってもらえれば結構だが・・・。しか〜し!お笑い路線を今回も狙うべきだろうか?何となく違う感じがする。今回は真面目にいこう!そこで「さば味噌煮缶」「おでん缶」は次回作のネタとしてとっておく事にした(次回やるのかよ〜?)

 

で次に見つけたのが、100円ショップで見つけた「ソルトケース」である。卓上用の小さな物だ。ケースはステンレス製でねじ込み式の底蓋も付いている。 こいつに上手くレイアウトできればかなりシンプルで美しいフォルムに出来上がるのでは?と1個買い込んでみた。


自宅に帰り着くなり、ソルトケースにジャックのサイズを合わせてみると、インアウトの2個がきちんと設置出来るサイズである事が判明した!次に電源である電池の006Pをその中に入れてみた。うっ!ううう・・・いかんいかん!蓋が閉まらんぞ!高さが足りなかったか・・・これじゃあ使えんな〜〜〜!!!てなことで、電源を必要とする製作物には使えない事が判明した。しかし!美しいケースなので、これまた次回作のネタとしてとっておく事にした!

さあさあ!先を急ごう!

私の勤務先は東銀座なので秋葉原は近いのだが、仕事が終わってから買いに行くと、パーツ天国である「ラジオセンター」は閉まってしまうのである!かといって休みの日に出直すのも悔しい。そこで4月27日夜、退社後に渋谷へ出た。「東急ハ●ズ」へ立ち寄る為だ。ここにいけば必要な残りのパーツが揃っている事は分かっていたのだが、いかんせん秋葉原に比べるとパーツ類は倍以上の価格である。躊躇も少しあったのだが、それほど多くのパーツを買うわけでもないし、すぐに仕上げたかったので意を決して「東急ハ●ズ」へ突入したのであった!

まず買う物は「単頭ジャック モノラル用」 だ。秋葉原では100円程度だが、ここでは210円だった。やっぱりね!予備も含めて6個買ってみた。次に仕上げ用のケースである。今回はスマートにスッキリし上げたいのだ!で、見つけたのが、アルミ製の小さなケースだった。いくつかサイズに種類があったのだが、そのなかでこれなら何とかパーツが収まるのでは?と最終的に選んだのは、64mm x 50mm x 20mm のケースであった。掌に収まる小さな物だ。 本当にこいつに収まるのか?と悩みつつ「ええい!ダメだったらまた来てやるわい!」と購入決定!こいつは480円だった。

帰宅後、夕食が終われば一気に最終段階へ突入した!まずは、アルミケースにジャックの位置を書き込み、穴をあける作業だ。これがなかなか手強かった。アルミと思って舐めていたのだ。さらに小さいケースを美しく仕上げたいので、少し削ってはパーツを合わせる行為を繰り返した。今回のケースはすべてがギリギリのサイズなので、取り付けが1mmずれると完成できない事が、パーツのから合わせの段階で分かっていたので、結構緊張しながらの作業となった。

仕上げは丸ヤスリで穴を丹念に広げぴったりサイズにする。ちょっといびつな形の穴になったが、これはパーツを取り付けてしまえば見えなくなるので大丈夫だ!てなことで、ジャック2個の取り付けは完了!次は電子回路の取り付けである!

先日テストして上手く作動していた回路をコンパクトにリサイズする事にした。ケーブルを切りハンダを付け直しながら、ケースに収まるギリギリサイズまで縮めて行く、何とか収まるサイズに出来たので、ケースに収め最終的なハンダ付けを行った。電池も取り付けケースの蓋を閉めた。うふふふ・・・見事な出来映えである!この時すでに深夜01時になっていた。音出しのテストはどうしようか?

翌日の音だしテストかなと思ったのだが、ここまで来て我慢するのもなんだと思ったので一気にテストに突入した。出来上がったアンプにギターをインプットし、スピーカーにつなげたところ、あらなんだ音が出ねえぞ?と思った瞬間!突然音が出始めたのだが、サイレンのようなうるさい大音量が深夜のリビングに響き渡ったのである!おおお〜〜〜!!!いかんぞ〜〜〜〜〜!!!慌ててプラグを引っこ抜く私であった!ううう失敗か・・・。そうだよな・・・素人が初めて電子工作をしてそう簡単に1回でうまく行くワケねえよな・・・。でも・・・どうしよこれから先・・・?

などと、めげている場合ではない!原因を一刻も早く解明し対策を立てねばならない!再びアンプを分解して回路を取り出してみた。はっきり言ってよく分からない。完璧だと思っているのだから・・・。リサイズする際にどこかがショートしてしまったのだろうか?では次の策である!当初からの計画通り、もう一組のパーツを準備してあったので、このケースに合わせて再度組上げる事にした。今度は厳密に基盤に美しくレイアウトして仕上げて行くのだ。基盤のサイズはでかいので、小さく切り刻んで使う事にした。

深夜3時過ぎにようやく新作が組み上がった。ちまちました作業だったが、満足感はある。回路の最終チェックをしてケースに納めた。見た目は以下の画像の通りである!非常にコンパクトである!しかしもうこの時間に音出しは出来ないので、翌朝に行う事にして就寝!


4月28日朝6時過ぎ、音出しテストをする為に起き上がった!ギターをこのアンプに繋ぎ、スピーカーへと繋いだ。おろ?おろろろ???な〜〜〜んにも音がでないぞ!く〜〜〜!!!どうなってんだい?深夜作業はやはりミスを呼んだのか?やはり素人の無茶な挑戦だったのか?朝っぱらからケースを開けて再び回路のチェックである!あああ・・・疲れる。

丹念にチェックしてみたが回路のミスが見つからない。配線関係も問題ないはずだ。なんでだ?原因が分からない・・・。とりあえずパーツを取り出し、ショートしている箇所が無いか細心の注意をしながら再度組み込み直した。電池が消耗していたのか?テスターでチェックしてみると問題ないボルテージだった。しかし、念のために電池も交換してみた。

 

上の画像がパーツを納めたほぼ実物大の画像だ。パーツがギリギリに収まっているのが見て取れると思う。いかにもA型日本人的配置であると自分でも感心するばかりである!ケース表面はヘアラインが美しく端正な顔つきである!だが、問題は顔つきではない!出音なのだ!

今度は自分の部屋で小さなスピーカーに繋いでテストする事にした。ジャック・イ〜〜〜ン!ギターを弾いてみる。おっ!音が出ているぞ!ギターのボリュームを少しずつ上げてみる。クリーンなサウンドが徐々にディストーションサウンドに変化して行く、ゲインがどんどん上がって行くのが分かる!ボリュームをフルにするとバリバリのディトーションサウンドが飛び出して来た!ノイズも全く聞こえない!おしいい音だぞ〜〜〜!!!わは!わははは!わはははははは!!!!!ついに完成だ〜〜〜!!!完成だ〜〜〜!!!

さて、完成すれば作品に名前を付けるのが作者の役目であろう!電子工作の練習の為に造った物なので「練ドライブ」というのはどうだろうか?「Rendrive」ううむ・・・どこかで聞いたような・・・。しかも略すと「レンドラ」となるし・・・。「憐ドライブ」と理解されても構わないのだがね!

以上で「SMOKEY AMP」のクローン作戦は無事に完了した!今回の作業を通じて、いろんな新しい事を勉強できたのは面白い収穫だったなあ!このメインパーツの「NJM386D」は100円と安いし、まだまだ別の複雑な回路を造ってみたいので、追加でいくつか取り寄せて楽しんでみる事にしよう!さらには別のICで試しても音の違いがあったりして楽しめそうな気配がする。500円〜1000円程度で1週間楽しめる趣味はなかなか無いと思うので、皆様にもお勧めだ!しばらくは電子工作に浸ってみよ〜っと!



本日の結論
また一つ老後の楽しみが増えたぞ!

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