眼力的鬱好転

2007年01月30日 こんな判断のされ方も・・・!


これは生きのいい魚か?

「この魚、新鮮だよ〜〜〜!」

ほぼ10か月間にも渡り「鬱病」の治療のため休職し続けている私だが、今年に入り特に1月10日過ぎから急激に体調変化が現れて来ているので、個人的に私をご存知の方々にそのご報告をしようと考えた本日である!

鬱が重くなると「欲望」が消える。すべての欲が消えるとどうなるのか?生きる意味を失い自殺願望が出始める。そうなると何も出来ずただ「死にたい!消えたい!」と日々思い続けるだけだ。かといって死ぬにも死ぬ為のモチベーションが必要だ。だが、鬱が重くなるとモチベーションが減退しているので実際に死ぬのはなかなか難しい。それを突き抜けた者だけが自らの命を消す事になるのだ。

私の場合は、2005年10月頃から2007年の5月末頃まではかなり自殺願望があった。それが6月に入ると急激に楽になり、頭の上の暗雲が消え去り心が軽くなり始めた。いわゆる「鬱の好転」というやつだ。自分の回りにあった分厚い殻が崩れ去り、ある日突然「死亡願望」が嘘みたいに消え去ったのだ。急激に生きるのが楽になった。

それからは徐々に毎日薄紙をはがすように精神状態が上向きになり始めた。しかし精神状態は軽くなり始めてもまだ体は動かなかった。日々だらだらと惰眠をむさぼりうたた寝しながらテレビを眺める日が続いたのだった。長い間、薄い繭の中に包まれているような非現実的な感覚はあり続けていた。その状況は昨年11月末まで続く事になる。

そして昨年12月に入り、2度目の軽い好転がやって来た。体をすこし動かしたいと欲求が出て来たのだ。気分が良くなり体も動かせるとなれば、かなり回復したのだろうと思えた。だが、医師は「薬によって下支えされているんですよ」と判断していた。その医師の言葉は2007年に入り意味がはっきり理解できる事になった。

今年の1月10日頃、3度目の好転だと思われる状況に入った。突然スイッチが入ったかのように、一段と気分が良くなり「積極性」が少し感じられるようになったのだ。これは大きな変化だった。特に頭の中がハッキリしていると感じられるようになった。両方の鼻の孔がスッキリとして楽に呼吸でき始めた。心地よい呼吸が出来る。昨年までとは雲泥の差である!日常生活が現実感を帯びて、時間が体にフィットし始めた!生きている実感がある。

2年間ほど消えていた読書欲も復活し始めた。同時に購買欲が沸き上がり始めた。急激に本を買いたくなり1週間で単行本を15冊購入した。購入した以上は当然毎日のように読み倒すのである!散歩する時間以外は集中して本をむさぼり読んだ。面白い!面白いぞ〜〜〜!昨年までは集中力が持てず、全く本の文字列が受け付けられない状態に陥っていた私だったのだが、今はいくらでも読み続けていられるほどである!それからの2週間でさらに精神状態が軽くなり、いまでは少し楽しい日も出て来たのだ。

数日前の事だった。久々に娘と顔を合わせた。すると娘私の顔を見てこう言ったのである!

「おとうさん!
  この魚、新鮮だよ〜〜〜!って売っている生きのいい魚の眼をしてる !
  去年までは腐った魚の眼をしてたけどね!」

それを聞いていた妻もこう言い始めた。

「眼に光が出て来たよね!」

妻と娘の発言は理解できた。私自身がそう感じているくらいなのだ。明らかに昨年までの私の感覚とはかなり違っている。眼力が戻って来ている実感があるのだ!家族が観てもそう感じるということは、客観的にも「好転」がハッキリ分かり始めたという事だな。今日も午後になり心がウキウキした瞬間があった。別に何があったわけでもないのだが、鼻歌が出た。この変化は嬉しくてしょうがない。

WEBオークションを眺めていても「あっ!これ買いたいな〜!」とつい入札してしまいそうになる。物欲が出て来ている証拠である。てな事を考えているうちについに入札し始めてしまった。これまた嬉しい変化である!いくつもの欲望が頭をもたげ始めているというのは復活の日が近いという事か?

この1年半あまり、ほとんどお金を使わない生活をしていた。ギターを買う事も無かった。物欲がほとんど無かったのだから当たり前なのだが・・・。それが急激な物欲復活により再び大量消費生活に戻りそうな気がする昨今である!それはそれでヤバイ事なのだがね〜〜〜!!!



本日の結論
欲望が消えたら人生は終わりだよな〜!

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