歴史的嘘写真
2006年12月23日 懐かしい本を発見!


「お気付きになっただろうか?」

いよいよ今年も残り少なくなって来たなあ・・・。そうなるとバタバタと妻は大掃除に励み始める。今朝も早くからあちらの部屋、こちらの部屋と掃除機をかけまくっていた。しばらく娘の部屋に掛かりっきりになっていた妻は、コタツで丸くなっている私の前に突然やって来て「この本はもう捨ててもいいんじゃない?」と数冊の本を持って来た。私が娘の部屋の本棚に置いていた本だ。

「ナイフ・メイキング読本」「日本と世界のナイフカタログ」なんてなマニアックな本とともに渡されたのが「歴史写真のトリック 政治権力と情報操作」というこれまたマニアックな本であった。1989年に出版された本である。特に社会主義国家、共産圏国家、など独裁政治が真っ盛りの頃に情報がどのように操作されたのかをオリジナル写真と加工された写真を比較し明確に示した資料本である。懐かしい本だなあ!

現在のデジタル技術を持ってすれば、なんて事無い画像処理写真だが、処理技術をウンヌンしている本ではない。独裁者たちは、なぜその写真加工をしなければならなかったのか?を検証している本なのだ。

この本の腰巻きに書かれている文章を書き出してみる。

1976年9月18日、天安門上の中国指導者たちは
毛沢東の霊に3分間の黙祷を捧げた。
数日後に四人組は追放された。
以来、4人の立っていた場所は空白のままになっている。


つまり、30年前の歴史的事実である行事に参加した人々が、オリジナル写真には存在したのだが、発表された写真では消されているのだ。それ以来ずっと消えたままである事実は、国家の捏造体質が如実に現れている。このような事実関係が証拠写真と共に列挙されている本なのだ。

さらに以下は捏造ものではないが、この本によって長年の私の疑問が消える事にもなった。以下に掲載したチェ・ゲバラの画像をよくご覧頂きたい。皆さまも良く目にする画像である。だれでも一度はご覧になった事があるはずだ。だが、そこに不思議だと思われる事柄があるのだ!お気付きになっただろうか?
 


不思議だと思われる点は「ハイコントラスト画像」である点と、これ以外の画像を見た事が無い点だ。チェ・ゲバラの画像は常にこのハイコントラスト絵柄だけである。オリジナルの写真は見た事が無い。Tシャツやポスターに使われているのも常にこの画像なのだ。これはイラストだろうか?それとも写真だろうか?

実はゲバラ死後、資料を探していた人物が、ようやく超ロング写真の中の豆粒ほどのチェ・ゲバラの顔を発見したのだった。その顔の部分を超拡大し加工したものが、このハイコントラスト写真の原点なのだ。つまり、この画像のバリエーションは存在しない。よって、この角度のこの画像のみが世界中に転売され広まったわけだ。ウンチクとして活用されてはいかがだろうか?

さて、このようなウンチクが詰まった本を妻の指示に従って捨ててしまうのはもったいない!この際だから「この本を読んでみたい!」というアヤシゲな歴史好きのtanabe.tv登録会員は「啓示倉庫」へ「歴史写真のトリック希望!」と書き込んでいただきたい。最初に書き込んでいただいた1名の方にクリスマスプレゼントとして贈呈しよう!会員番号の記入を忘れないようにね!



本日の結論
次は何を捨てさせられるのだ?

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